玉陽庵 算命学ブログ

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運気上昇の前の“かがむ”時期

2015年02月17日 | 算命学 あれこれ
大運天中殺などで運気が上昇する場合、ずっと幸せに暮らしていて
何の苦も無く、いきなり「陽転」する訳ではありません。

よく申し上げるのが、「大きくジャンプしようとするなら、その前に
大きくかがまなければならない」ということ。

成功による財などが入るべき「器」がすでに満ちていると
それ以上の財は入ってこれません。
成功前、その「器」は必ず空っぽにしなければならないのです。

最近、CMなどでお見かけしない日はない、西島秀俊さんの星を見てみましょう。


  癸 辛★辛
寅 丑 卯 亥 寅
卯 己 乙 壬 卯


08~ 庚寅  (初旬 天中殺=移動条件) 
18~ 己丑   +
28~ 戊子★  +*
38~ 丁亥★   *
48~ 丙戌★
58~ 乙酉 

西島さんは寅卯天中殺なので、初旬が天中殺になっています。
このため、大運天中殺は移動し、28歳からの10年間の陽転枠が常人の2倍になります。
また、28歳からの30年間は変剋律大運。
ご本人が異常干支をお持ちなので移動はさせませんが、才能が出る時期です。

(詳しいお話は 異常干支と変剋律大運 をご覧ください) 

西島さんは22歳の時、テレビドラマ「あすなろ白書」などで一躍注目の俳優さんになられました。
ただ、その後、しばらくはテレビドラマなどではお見かけしませんでした。

ネット上のある記事によると、アイドル路線で売ろうとした大手の所属プロダクションと衝突し、
プロダクションを移籍するのと引き替えに民放ドラマへの出演を5年間禁止するという条件を
飲まされた、というのです。

もちろん、真偽のほどは知る由もありませんが、それがちょうど26歳から31歳の頃のお話。
確かに、この時期ほとんど民放のテレビドラマには出演されていません。

転機となったのは、31歳の時に主役に抜擢された北野武監督の映画「DOLLS」。
この作品で再度注目を集めて民放へのドラマ出演をされるようになったという事ですが、
確かに30歳の時には「東方納音」が廻っています。

これは、それまで仕事で苦労してきた人ならば、ガラリと環境が変わる暗示。

その後どんどんドラマへの出演が増え、今では押しも押されぬ人気俳優さんとなっていますから
この頃に大運天中殺の陽転現象が始まったと考えて良いでしょう。

大運天中殺が陽転するには、かならず「器」を空ける時期、
すなわち、「かがむ」時期を経る必要があるというのは、前述のとおり。

西島さんは、実力を認められながらも、なかなかドラマなどに出られない不遇の時期を経て
現在のブレイクにつながる運の上昇期に入りました。
まさに、この時期にきちんと「かがんだ」からこそ、掴んだ幸運です。

彼は生月天中殺の持ち主なので、なかなか所属する集団に応援してもらえない傾向があります。
なので、最初に所属した大手プロダクションでも、彼の意向に同意してくれる人が
いなかったのでしょう。

周囲に従ってこそ開く運もありますが、彼の場合は宿命天中殺らしい反発心を生かした
行動こそが、後の成功を引き寄せたとも言えます。

「かがんで」いた時期は、非常に苦しかったとは思いますが、そこで腐らず、
ひたすらに映画を見続けて勉強に明け暮れたとのこと。

これこそが「かがんで」いる時期に取るべき行動のお手本。

現在、なかなか運が開かずに悩んでいる方がいらしたら、ぜひ彼のように
腐ることなく、前向きな努力をしてみてください。

不遇だからこそ時間に余裕があり、そこそこ成功していればできない勉強もできるのです。

その時に培ったものは、決して無駄にはなりません。

大運天中殺は、タダでは陽転してはくれません。
才能の出る変剋律も、なんの苦も無く才能を開花させてはくれないのです。

どんな幸運の前にも、かならず苦しい時期があることを、どうぞ忘れないでください。
そして、その苦しい時期があったからこその成功だということも、どうぞ覚えていてください。




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