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冷たい牛乳と柿ピー、そして好きな音楽

カートに乗った

2010-10-11 20:46:51 | Weblog

ずっと来よう、来ようと思っていたのだが、面倒くさくてまたもやここを放置していた。前回まではドラマ「GOLD」がどうたら書いていたが、実は前回の次の週を見て、ちょっとこじんまりとし始めたので、後は録画だけにして見ていないのだった(爆笑)。だってねぇ、娘に近づいてきた怪しい男が実は異母兄弟とか、そういうのはねー。まー、たまには古いのも楽しいんだけど、少女マンガの「修羅の棺」なんかも懐かしい感じで楽しめたしw  つまり「毎週きっちり見なくていっかぁ」となったわけだ。


そんな間もずっとハロプロ楽曲をちまちまと聴いていたりしてて、あー、「です。ます。」の方が書き易いな。でもこのままで。 

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。でままのこ  ない   ーあ  い聴 をちまちまと聴いていたりしてて、不思議なことに飽きが来ない。対象はベリーズからキャナァーリ(ハロプロじゃないけど)、娘。に戻って、と彷徨っていたのだが、けっこうな鉱脈だった。まずはハロプロの新型戦略ユニット『スマイレージ』
 
「夢見る15歳」でメジャーデビューと言うことだが、それまでにインディーズと言う形で4曲のPVを出していて、いずれも完成度が高い。ファンの間では「スキちゃん」と言う曲が一番人気のように見えるが、「明日はデートなのに今すぐ声が聞きたい」と「大人になるって難しい」が凄い。いや、もちろん1曲目の「ぁまのじゃく」も「スキちゃん」も良曲であることに異論はないのだが、個人的にはこの2曲が出色だ。

「明日は~」の方はハープシコードの音色が目立つ上品でかわいいイントロから、大滝詠一かロイ・ウッドのような閑話休題リズムを挟んで、ビートルズのペニーレインを下敷きにしたファンシーな世界を展開する。あんなにクセの強い楽曲を持って来て、きっちり治まり良くカワイイ曲に仕上げてしまうセンス・技術には脱帽だ。ペニーレインの、トラッドな折り目正しい香りを存分に残したまま、ハイドンのおもちゃのシンフォニーよろしく、いろんな打楽器やファミコンライクな矩形波音を編み込んで、幼い現代っ子のかわいらしい恋を表現している。ずるいくらいに上手い。

S/mileage - あすはデートなのに、今すぐ声が聞きたい
http://www.youtube.com/watch?v=w5OKdN15McA




「大人になるって~」の方は賑やかなポップスで、こちらもビートルズのア・ハードデイズ・ナイトのようなギター一閃に導かれて、マージビートのイントロから、ティンパニー風のひょうきんな鈍臭い音と空回り気味のせわしない木琴の凸凹コンビを伴走に山道をアップダウンするようなAメロ、パンチを繰り出すような強弱を見せて誘い込み、そしてサビへと雪崩れ込む流れがお見事。また、サビの「ワクワクワクワク」の吹き込みとリズムがたまらない。女の子たちの若く伸びやかな声の後にこれを入れることによって、息せき切った興奮が伝わってくる。本当に憎らしいくらいに音の配置が上手。オーケストラヒットやアラーム風の電子音と、ブリティッシュビートのギター音がこれほど相性がいいとは。この曲とPVも、トラッド(ちゃんとPVの衣装もタータンチェックのスカートね)と「カワイイ」のハイブリットによって、品を保った上で純粋な元気を表現することに成功している。

S/mileage - オトナになるって難しい!!!
http://www.youtube.com/watch?v=Ofrrns6rhCg&feature=related





とりあえず今回は2曲語ってみた。


この流れで1曲
Buckinghams - Back In Love Again
http://www.youtube.com/watch?v=WAc4AyFR-b0
’68年の作品らしいが、リアルを知らないのでイメージだけで言うなら、ちょっと遅れて来た人たちなのかな?と思ってしまう。でも曲の構成、ストリングスやブラスがけっこう凝っている所を見ると、やはり伸び盛り・進化の時代の曲だ。ポップスの細工としては、時代を遡っても上記のものにも劣らない工夫がある。