another prog

冷たい牛乳と柿ピー、そして好きな音楽

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もう降らないと思っていたのに

2017-03-07 22:29:18 | Weblog

 本日、娘の新曲発売前日ではあるが、どうもアマゾンでポチるのを躊躇ってしまう。「BRAND NEW MORNING」が不要なのだ。けっしてダメな曲とは思わない。でも、いらないものはいらない。自分にとっては「泡沫」や「ムキムキ」もそうだった。しかし、その2枚は購入済みだ。未開封だけどw   結局、モーニング娘。はつんく♂のものという意識が強いのだ。以前も似たようなことを書いたが、モーニング娘。とは、つんく♂の表現の一つを発信するメディアなのだ。あるいは、つんく♂が表現の為に憑依する依童と言えばいいか。なので、特につんく♂の指名があったわけでもない、直接薫陶を受けたわけでもない人が書いた作品は、アレンジャーが同じだったとしても、どこか決定的に香りが違う。それは楽曲でもそうだし、歌詞でもそうだし、タイトルやコンセプトにも言えることだ。じゃあ自分がつんく♂原理主義者かと言うと、そこまででもないと思う。要は出てきたものがつんく♂以外の作であっても、つんく♂=娘への思い入れを凌駕する作品なら満足するはずなのだ。


 「BRAND NEW MORNING」は作詞・作曲星部ショウ、編曲Jean Luc Ponponとなっている。前作「ムキムキ」と同じだ。星部作品は℃-uteやこぶしファクトリー他で何度もお目にかかっているが、他グループでは見過ごせても娘ではやはり目を瞑るわけにはいかないw おそらく事務所からのオーダーに忠実に応える作品だとは思うが、大袈裟に言えばアーティスティックな表現が出て来ないと物足りないのだ。つんく♂の場合、彼が隅々まで意図して作ってるかどうかは分からないし、アレンジャーの功績が大きいのかもしれないが、”彼”が作品に表れる。自分で編曲までは殆どやらず、多作な故に、昔から作家は別にいると言われることもあるがw、よしんばそれが事実だとしても、作家の表現が今までの作品に如実に表れていることは間違いない。よく、つんく♂は心の中に少女がいるみたいなことを言われるが、ハロメンが自分のことのように感情移入できる(あるいは、し易いのかも)歌詞とそれを演出する楽曲は、”彼”が透けては見えるが、それは男性として見えるわけでもなく、ましてや女性や少女として見えるわけでもない。あくまでそこは、ハロメン達の表現として見えるのだ。幼稚な借り物で言えば、Zガンダムでフォウがカミーユに言った「カミーユはその力を表現してくれるマシーンに乗っている」ってやつだw この場合、マシーンがつんく♂で、ハロメンがパイロットなのか、又はその逆なのか、という話もあるが、この部分は分かち難い部分でもあり、と言うのも、その時のメンバーに合わせた宛て書きのような作品が殆どなので、ハロメンがそれを上手く乗りこなせた場合、主従が逆転することもあり得るのだ。これは所謂アーティストと言われる人たちには、作品との関係性に置いて、必然であり、必然であるべきだが、ハロメンを「アーティスト」と括るべきとまで言うつもりは全くない。ただ、他のアイドルと比べ、その不可分な領域が広いかな?というところが、ハロの特徴だと思う。

 で、星部作品は、この不可分な領域があまりないのだ。作る人と歌う人の関係。ステージングが上手く行ったら、それはハロメンのパフォーマンス力によるもの。こんな感じ。娘の歴史に今まで関わっておらず、メンバーと師弟関係でもなく、深い親交があるわけでもなければ、そんなもんだろう。だが、娘の作品を書いて行くに当たっては、そういう関係性は必要不可欠なのだ。なので、娘作品はつんく♂のみで良し。「見返り美人」のように、つんくPによるプロデュースは問題ない。ポストつんく♂として星部氏を育てたいのであれば、他のグループでの実績作りをもっと続けて、メンバーに愛着を持ち、自分の表現をそのメンバーの表現のように出せるようになってからにして欲しい。



 楽曲に絞って言えば、星部作品は90年代JPOPのイメージがある。歌謡曲が洒落たニューミュージックになり、それをマーケッティングによって公約数の大きなものに作り変えた、あの時代の作りを感じる。無難ではあるが、キャッチーさもある。また、つんく♂はあまり書かない、所謂Cメロの盛り上げが上手いと思う。ただ、馴染み易いだけに、単純にちょっと古いと感じてしまう。つんく♂作品では、大抵そこに2つ以上の要素を入れている為、古い感じはあっても、「変」や「組み合わせの妙」があるので、オリジナリティを見い出せる。

 次に編曲について。Jean Luc Ponponとは多国籍チームらしいが、つばきの「気高く咲き誇れ!」の時に書いたように、ゲームミュージックっぽいアレンジをする。時代的にはスーパーファミコン辺りの。「ムキムキ」はロックマン(ゲームボーイだけど)のパクリとか言われてたし。「ブランニュー」はサビがグラディウス1面みたいなノリだ。これは、上物シンセばかり意識して、リズムが弱いせいだと思う。「ブランニュー」のリズムトラックは、決まったところに決まったようにドラム音を置いているだけだ。昨年末のハロプロカウントダウンのライブビューイングとお正月からのハロコンを見て、気付いたことがある。つんく♂曲とそれ以外では、体の揺れが違うのだ。つんく♂曲では、リズム・ボトムが脚のリズムを取らせるが、彼以外の作品では体が揺れもしない。期待している炭竈氏の、大好きな「愛進愛退」でさえ、上半身に留まった。これ、大きいと思うよ。つんく♂は伊達に16ビートの重要性を説き、リズムバカと揶揄されているわけではない。と、ようやく気付いた自分が吹かしてみる。そうそう、「ブランニュー」でしたね。サビ前のちょっと不気味なシンセバッキングが、スリラー間奏の音みたくて好きだけど、あとは何故かオリエンタルな琴みたいな音とか嫌いだしw でも、この曲結構残るんだよね。刺激は強いから。ガガの「Bad Romance」に似てるって言われてて、実際聞いてみたら全体的に似てると思ったけど、押し出しの強さを残したところは褒めるべきか? そこが嫌なんだけど。普段、ニュースを受けて「軍靴の音が」と煽る書き込みを目にしてもたいして反応しないのだが、この曲はMVで見ると、完全にファッショの不気味さを感じる。統一衣装に行進、軍旗、腕を掲げる振り付け、そしてこの曲、この歌詞。まぁ全体的に色調やコリント式の柱が、パチンコ屋のCMみたくて微妙なんだけど。他所のアイドルをパクったという話もあるね。後追いだったら、上回るクオリティじゃないと。

 歌詞はずいぶんネットでも叩かれているようだが、自分も感心しない。アレ?星部さんってこうだっけ?というくらい、どこかで見た借り物の言葉が並ぶだけ。事務所から「13期が入って、クールな新しいモーニング娘。をアピールしたい」というディレクションは疑いの余地が無いところだが、縛りがきつ過ぎて、もう枯れちゃった? 

 畢竟、この「ブランニュー」は非常に薄い。コンサートの始めに見られるメンバー紹介のビデオ並みの内容しかない。ただ、ファッショなMVや楽曲やアジりは、効果は抜群で記憶に残る。でも、これって娘じゃないでしょ?  娘じゃない上に、頼れるカッコ良さとかそういうのでもなくて、不安を煽ってそこに付け入るような攻撃性がある。これを「新しいモーニングだ!」と声高々に宣言されても、困惑するだけだ。そもそも今まで新メンバーが入ったら、楽曲で新しさを演出してたのに、わざわざ言葉にして大見出しにするものだから、悪い意味で新しいモーニングであることはアピールできたと思う。機微とか繊細さとか情感とか、もうギャグにされてる言葉だけど、多幸感とか、そういうのが全然ない。事務所が今こそ攻め時、売るぞ!と思ってやってるのかもしれないが、コレジャナイよ。もし、売れてもコレジャナイよ。

 と、不満をぶちまけたが、こういうことになるから、娘につんくPと別作家を一緒に書かせるのは止めて欲しいと改めて言いたい。両方好きという人はそこまで多いと思えないし、そうであればどちらにとっても諍いが起こるだけで得なことはあまりない。


 好きな方の話、書けなかったじゃない。



Pusher - Shake Down (X&G Remix)
https://www.youtube.com/watch?v=O2leLVTPuBw

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