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冷たい牛乳と柿ピー、そして好きな音楽

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車検に行かねば

2016-09-19 22:27:05 | Weblog
 なんか書こうかと思いつつ、いまいちモチベが上がらない、そんなモヤモヤが続いていたが、アンジュルムの「上手く言えない」を聞いて、やっとワクワクが沸き起こる。

 そもそもモヤモヤのきっかけはカントリー・ガールズだった。あれだけ、事務所はカンガを娘の対抗に育て上げるか?とか自分が言ってたそばから、稲場が脱退し、新曲2曲がトホホだったので、テンションだだ下がりとなってしまったのだ。

 「どーだっていいの」はロカビリーの一曲。プレスリーの「監獄ロック」に似ているなどと言われているが、似ているのであれば楽曲的にはシンプルなので、オリジナルを超えることはほぼ無いだろうが、逆にそれほど悪くなりようがないということだ。では、何が萎えさせたかと言うと、そのプロデュースにだ。デビューからオールディーズ調の楽曲で、スレていない時代の純朴なかわいさを前面に押し出してきたユニットだったのに、何故孤高に我が道を行く「どーだっていいの」を歌わせるのか? 意味不明なコンセプトだ。絶対無いだろうが、悪意を持てば、稲場が脱退したけど私らには関係ないの、とも受け取れるタイトルだ。モノにはもちろん偶然の面白みや混沌の魅力というものもあるのだが、これまでの経緯やこれからを考えると、カンガがいきなりアナーキーななんでもありユニットになるわけはなく、この曲を選んだ背景としては、おそらくオールディーズ風である、この一点に尽きるのではないか? 彼女達には確かに古いステージ衣装も似合うだろう。だが、PMの嗣永には孤高の我が道を行く歌が似合っても、Bouno!でやるならともかく、カルガモ親子の行進の先頭きってる親ガモ的な存在としてこの歌は合わないし、他のメンバーには表面的なキャラクターに全くない歌だ。アプカミを見ると、現製作陣は楽曲の作り込みに腐心しているのがよく分かるが、その反面、歌詞の内容や、それを歌わせるメンバーのことをあまり考えていないのではないだろうか? ハロプロの一つの特徴として、あるあると思う、あるいは無くてもそれがすぐに想像できる、普遍的な世界観をメンバーが上手に少女らしく表現していることが挙げられると思うのだが、最近はどうやらそうでもない。メンバーが活きるように、こういう歌を歌わせたいではなく、楽曲製作側の合理的なコンセプトになっている気がする。



 それは、もう一つの新曲「涙のリクエスト」を見てもそう言え、年齢高めのカンガファンにアピールできるチェッカーズのカバー、梁川が吹けるサックスをソロでフィーチャーできる、楽曲にあるオールディーズのテイスト、そんなすぐに看破できるような理由からのチョイスに思える。製作陣は当然「涙のリクエスト」を歌ったことがあるわけで、失恋した若い男が相手の娘に手向けで送る曲をラジオにリクエストする内容が、これまでのカンガのリリース曲の流れや彼女達のキャラクターに沿ったものに思えたのだろうか? まともな恋愛の歌もまだ歌っていない彼女達に、失恋の、しかも男立場の歌を持って来る(ミュージカルで経験してると言う人もいるかもしれないが)? こういうチグハグがあるとどうも気になる方で、これをコミカルな体で消化できるならともかく、本気にクールなつもりで出して来ているようなので性質が悪い。

 思えば、アンジュルムでも「天使の涙」とグループ名を変えたのに、曲タイトルが恨み節シリーズに突入し、Juice=Juiceでアーティスト風に歌いながら、ドラマ「武道館」で下世話なアイドルを演じ、こぶしファクトリーで力強く前進する曲を連発してたのに、いきなり見えない敵に困惑し悩まされる「TEKI」を歌う。これらのユニットが既に迷彩手の状態なのに、更にカンガも迷彩手って、なんなの?って感じだ。グチが過ぎたがw、次作からはもうちょっと考えて欲しい。曲自体は少なくともズラズラと書いた不満を払拭できる程の快作ではないと一聴して思ったので、それ以上踏み込んでいない。あー、「どーだっていいの」はノド痛めそう。

 で、最近どちらかと言うと嫌いだったアンジュルムだがw、だって、平田祥一郎氏がEDM系の流行の音源そろえて作ってみましたな「次々続々」が、アンジュヲタには好評だったみたいで、それが象徴化してたし。ハロって、どっちかと言うと海の向こうで流行ったものを比較的早めに取り入れたり、「いまどき?」と思うようなだいぶ昔のスタイルを引っ張り出してきたり、しかもそれを日本の歌謡曲で魔改造して、料理で言うと洋食みたいな日本独自のジャンルで美味しく出して来たじゃない。それが、ヒラショーさん自身もそういう魔改造EDM風を娘で出してたのに、数年経って今更向こう素材でそのままな一品出されても...。そういうやり方なら、元々上手い隣国や国内のもっと上手い他所も今はいるし。更に、アンジュヲタが嗅ぎ取ったワクワクは、歌と言うよりは、メンバーそれぞれの個性とメンバー同志の関係性が醸し出す楽しさだし。こちらは安定感のあったスマがひっくり返った後の、恨み節シリーズを始めとした、曲の混沌がまだ尾を引きずっていて、面白いはずもないw 



 今回の新曲は3曲。まずは「愛のため今日まで進化してきた人間 愛のためすべて退化してきた人間」だが、長いわ! でも、和田が言いそうな文句でもあり、狙いとしては良し。作詞児玉雨子、作曲編曲炭竈智弘(この人には期待してる)。イントロからEDMな音が炸裂だが、歌に入ると少し懐かしい。これはTMネットワーク的節回しですね。鍵盤でコードを叩く小室の姿が浮かび上がるw サビの立て板に水な流れも素晴らしい。ところどころPerfu..、いや、バグルスっぽいところもあるかな?

 歌詞もいいね。新しめのワードを使いつつ、タイトルに持ってゆくお膳立てが上手くいっている。進化と退化の相反する作りが行き届いていて、気持ちいい。ネットを駆使して探る自分とか他人との距離が分からないというのは、ある意味退化した人間だからね。冒頭の「21世紀 近未来育ち 私たちに」というのも、なかなかイカしてて、今21世紀を生きてるのに近未来なの?という、実はそれこそTMネットワーク流行し頃の世紀末から見た自分達というメタな視線の上で、進化と退化を表現している。そうすることで楽曲の構成も進化と退化の意味において、歌詞からの補強が得られる。そして、相反する混沌も”愛”のためなんだよ、というテーマに向かって集約し、それが”愛”のミステリアスさに繋がる出来上がりにも合点だ。「高速電波飛んでないところでも 見つけて欲しいの」の、退化してでも愛を確かめ合いたいというオチもいいね。雨子やるじゃない。スマイレージの「地球は今日も愛を育む」の続編と取ることもできるし、質的にもやっと、ミッシングリンクだったスマとの間を埋める歌が生まれた。この曲が次に控えていると思えば、「次々続々」の物足らなさも気にならないどころか、相乗効果で活きて来る。

 次に「忘れてあげる」は、作詞作曲近藤薫。この人はJuice=Juiceの「続いていくSTORY」の作者名で見たが、スローバラードはなかなか良かった。今回は編曲者がまだ分からないものの(後日記:浜田ピエール裕介氏でした。やっぱこの人好きだわ。というか、今回のアンジュ3曲の編曲者は全部自分の推しw)、BPMが速く、シンセによるリズムも細かく入っている。オリエンタルなムードがある楽曲で、例えば久保田早紀庄野真代、児島未散の「ジプシー」をなんとなく思い出す。「続いていくSTORY」でもあったエリクトリックシタールのような音や、バックで鳴ってるバラライカのような音、間奏で出てくるインドのヘビ使いが吹くプーンギのような音が原因だろう。イントロはなんか、娘の「AFOD」も思い出すね。いや、全体的にそうかも(あと、一部分だけ原田知世の早春物語とか)。歌詞は素直な言葉使いで、特にどうというところはないのだが、「トゥルートゥルー」の繰り返しは音感が良くて面白い。サビも含め、この言葉の二度繰り返しが多いが、意味の重み付けとリズム感のインパクトに役立っている。前作に続き、ガッツリ恋愛曲を解禁ということで、℃-uteの領分も引継ぎ開始と言ったところか。間奏のスケール感ある展開が好きだが、なんとなく娘曲が浮かんだりして(まだハッキリと何かは分かっていない。←後日記:これでした)、和田の娘プラチナ期リスペクトの意向が反映されてか、娘領分もいただいている?w   何故オリエンタルムードアレンジなのか?という問いが浮かび上がるが、未練が残る別れを「忘れてあげる」と強がる裏の寂寥感・喪失感が、岩が吹き晒される荒涼とした風景や砂漠が広がる景色をイメージさせるからだろう。しかし、娘曲には意外とこのような音が多かったので、他意は無いのか?と勘繰ってしまう。この曲もいいな。



 3曲目「上手く言えない」は、作詞作曲中島卓偉、編曲AKIRAでなかなか興味深い組み合わせだ。結論から言うと、これもよくできている。AKIRAの音数の少ない打ち込みが卓偉のシンプルなロックと絶妙に交わり、卓偉色がかなり出ているのに嫌な感じがしない。例えば吉川COMPLEXのように色気のある、デビッド・ボウイを源流とするような伊達男のロックになっているのだが、ソリッドな尖がった音がアンジュメンバーに卓偉が憑依したような塩梅で、違和感がないのだ。ジャニーズのグループにありそうな曲ではあるが、遥かにラジカルだ。寧ろ構成等から後期YMOを思い出したりもする(これとか。DAFと言うかGabi Delgadoと言うか、その辺りも。後日記:Mighty Fire の「Sweet Fire」が近い)。今回はいろんな所で挟まれる卓偉の声もカッコ良さを増幅こそすれ、邪魔では無い。この楽曲は今までアンジュどころか、ハロになかったカラーではあるが、堂々とした表現の幅の拡張であり、面白い着眼だ。カンガの「どーだっていいの」であれだけプロデュース云々言ってたくせに、Juice=Juiceのアルバム曲であれだけ卓偉色が出てるのを嫌ってたくせにと言われるかもしれないが、元々アンジュメンバーは依り代の資質が高く、卓偉とAKIRAが用意した演目を充分にこなせたとしか言い様が無い。男のように歌っているわけではなく、かと言って女性として男勝りな態度なわけでもない。ただ単に、卓偉が乗り移ったかのように主張する姿がカッコいいとしか言えない。この曲はアンジュのカッコ良さの為に必要だった。ビシッとしたイデタチで、キレまくったダンスのMVが見たい。

 AKIRAのアレンジがとにかく良い。エナメルの光沢に閃くギター、華麗なステップのスラップベース、ドンドンとストンプを入れてくる打ち込みドラム、それぞれのリズムがコンビネーションで仕掛けてくる攻めにやられっぱなし。Cメロ(?)の調がコロコロ変わる展開は、寧ろそれまでの緊張感を解きほぐす休息ポイントだ。歌詞は、Cメロ以外どこを切っても卓偉色という感じだが、Cメロの言葉の選択は少しアイドル曲を意識し過ぎたかな。中毒性は3曲中一番高いかも。


 ここまで見たように、今回のアンジュ新曲は3曲とも素晴らしいデキ。つんく恋しいとか思っていたら、アンジュにおいては、今回でネオハロに置換完了する勢いだ。アンジュメンバーの資質の高さがあるのかな? レコーディングの段階で、ある程度声が出てて、既に気持ちが乗っているのだ。和田と2期メンバーが長けているのは言うまでも無いが。楽曲のこのクオリティが続くことを祈るばかりだ。



TROC - Truth Verite
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