静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

遠洋マグロはえ縄漁船 福積丸の見学

2017年10月10日 10時06分04秒 | 研修・見学

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。

10月の見学会は21,22日です。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-420/
必ず、事前のお申し込みをお願いします。
皆さんのご来園をお待ちしています。

今週から海技士の10月定期試験が始まります。
試験は名古屋で行われるので、ブログではご紹介できません。
今年は航海専攻4名と機関専攻7名が受験です。

では先週の行事をご紹介。
遠洋マグロはえ縄漁船の第七福積丸(ふくせきまる)379トンの見学に行ってきました。


YouTubeにもアップしましたよ。
https://www.youtube.com/watch?v=4_RZeH3uR6M

会社の方がお出迎え。船内を案内してくれました。


船員室、食堂、機関場、冷凍庫、そして厨房(ちゅうぼう)に至るまで隅から隅まで見学させていただきました。

実習の先生は、元マグロ漁船の機関長なので、ところどころで詳しく説明してくれました。



今年の生徒にもマグロはえ縄漁船に就職希望する人がいます。
自分の将来のイメージができたでしょうか。

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp


 【マグロ漁船のこれから】
マグロ資源の減少は今に始まったことではありません。
大型魚のマグロは大人になって卵を産めるようになるまで何年もかかることが大きな原因です。
これに加えて、マグロの美味しさを日本以外の諸外国でも知ってしまいました。
日本だって、マグロを刺身でよく食べるようになったのは、戦後に冷凍、冷蔵技術が世の中に行き渡って以後のことです。それまでは本マグロのトロだって見向きもされなかったらしいですよ。
マグロの資源は守る必要がありますが、マグロ漁をなくすこともできません。
すでにマグロはえ縄漁船は激減し、優良な会社だけが残っているとも言えます。
外国漁船との競争に勝ち抜くためには、優秀な人材と、効率的な経営手腕が必要です。

 園長のつぶやき
航海の長いマグロはえ縄漁船は、第二の我が家になります。
300トン以上の大型漁船とは言え、限られた空間です。
住めば都と言いますけど、この船での長い生活に適応できる人がマグロ漁師になれるわけです。
はえ縄の長さは100km以上もありますが、どこに入れてもマグロが捕れるわけではありません。
海の状況を判断して、どこに縄を入れるか漁労長の腕でマグロが捕れるかが決まります。
クロマグロなどは、一隻当たりの捕れる量が決まっています。
腕の良い漁労長なら、早く割当を捕ります。すると航海が短くなります。
燃料などの経費も安くなるし、船員の働く日数も減ります。良いことづくめです
最新の電子機器を使いこなし、マグロが捕れる場所が予想できる優れた漁労長が求められます。
漁師が体力だけでなく、考える力が大事なことが分かります。

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