いそのまさはるの教育間欠泉

中学校教師を定年退職し、現在は大学非常勤講師をつとめる立場から、折に触れ教育課題への発言を間欠泉の如く吹き上げます

大阪市立大笑小学校

2017年07月14日 | 日記

 大学で担当する「教育実践論」の講義も残すところあと2回。で、ここまでの講義のまとめとして、学生たちを4人グループに分けて、それぞれで「理想の学校」を考えてもらった。

 考えてもらったのは、まず「学校名」。当然そこには「どんな学校にしたいか」という思いがこもっている。次に、その学校でどんな子どもを育てたいかを「めざす子ども像」として3つ挙げてもらっとた。そして、そうした子どもを育てるための教育実践を考える。これは、全国の小中学校のほとんどがHPを持ち、そこには「めざす子ども像」が掲げられてはいるが、それをめざしたものとして教育実践が紹介されている例が少なかったことを踏まえてのぼくからの提起であった。そして、最後に、その学校をアピールするキャッチコピーを考えてもらった。

 席はいつものことだが、ぼくが名札をアトランダムに置いて座ってもらう。そうしてできた前後左右の4人で1グループを作る。ここまで何度もやった方法なので、学生たちも慣れたもの、欠席者がいるところは詰めて9グループができあがった。

 話し合いを進める学生たちはとても楽しそうで、あちこちで笑い声がおこりながら、議論が進む。全てのグループで課題が達成できたことを確認し、「発表者は、『〇〇小(中)学校の校長の~です』と自己紹介してから発表すること」と指示してプレゼンに移った。

 今年の「理想の学校像」で、ひときわ学生たちの注目を集めたのが「大阪市立大笑小学校」。その名の通り「めざす子ども像」も「笑い」と結びつけて作られていた。曰く「自ら笑いを発信する子ども(クラスの雰囲気が明るくなる)」「どんな笑いも拾うことができる(コミュニケーション能力)」「みんなで笑いを作り出す(協力)」。そして、そんな子どもを育てる教育実践はというと「先生が常に笑顔」だという。いわずもがな教師の笑顔には教育力があるとぼくも思っている。何よりも笑顔いっぱいの教師は、子どもたちの自尊感情を育むロールモデルともなる。さらに発表者が「学校のキャッチコピーは『いじめ0! 笑顔100!』です」と言ってプレゼンを終えた時、学生たちから明るい笑い声と大きな拍手が起こった。

 さて、どのグループにも共通していたのは「子どもたちの自主性を大切にしたい」という思いだったが、学生たちが教師になった時、決して学校現場は楽観できない。彼の「大笑小学校」をわざわざ大阪市立としたのは、吉本新喜劇が念頭にあったのかもしれないが、もう一つは大阪の学校現場の厳しさを知っているが故に「笑いを」と考えたのかもしれない。いずれにしても、学生たちには、学校現場でしなやかにかつしたたかに教師稼業を楽しんで欲しいと願っている。

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