11月の野菜の値段が少しおちつくかな、と思うほど今日も暑かった。
気温が高いと野菜の育ちがやはり違う。
9月中旬に蒔いたタマネギの苗がこのところ頗る順調に育っている。
苗が大きくなりすぎると薹立ちしてネギ坊主が出来るので、植え換えるときにはちょっと
干し上げて元気さを落としてやる必要があるかもしれない。(^^;
今年の秋蒔きで、順調に育ったのはこのタマネギだけ。
あとは、ことごとく不調。
こんなにいい天気が続くのなら、10月になってからでもミニ白菜を蒔けばよかった。
ミニならなんとか年内に収獲出来ただろうに。
さすがに10月中旬になると、、と思案中。(^^;
で、昨日辺りから突然あちこちから金木犀の香がする。
あれは、トイレの消臭剤を連想させるので可哀想だ。(^^;
香が強すぎるのがちょっと残念。
好きなのは無花果と朝顔の香り、芋掘りの土の香。
収穫時に無花果畑の側を通るときは車の窓を全開して空気を入れたりもする。(^^;
稲田を渡る風の香りもいい。
もう今ではまず嗅ぐことの無い匂いはバキュームカーの匂い。
あれは臭かった。(^^;
バキュームカーが出現する前は肥桶を天秤棒で担ぐスタイル。
素人は二人で一つを担ぐ、プロは一人で二桶を担ぐ。
板ハシゴをひょいひょいと両天秤でトラックに運んでいた姿は今も目に焼きついている。
エライ仕事やねぇ。(^^;
仕事同様、世に漂う匂いも時代によって変わるのだ。(笑)
さて、蔵出しの秋のバラ。匂いは記憶に有らず。(^^;
果物、野菜の振り売りです。ほとんど女性が担いでます。その姿をみると、わけもなくいじらしくなります。一生懸命、生活しているんやなあと。
肥え桶、肥溜めも今となっては郷愁を感じます。
恥ずかしい話ですが、ご披露します。
昔、亡妻と山之辺の道に行ったことがあります。天王寺から奈良駅へ、そこで桜井線発車の時間待ちをしていた時、車内に肥えの臭いが漂ってきた。妻が「この辺はやっぱり田舎なのね、肥溜めがあるみたい」
そのまじめくさった、旅愁に満ちた口ぶりに、「ごめん、犯人はここにおるで」とすぐにいえずに、大笑いをしてしまった。妻が亡くなって14年あまり、今となっては、おもしろうて、やがてかなしきすかべかな、です。
「あんた!へぇコイたやろぉっ!」って大声でいいます。(笑)
奥方さまは分かっていてそう言ったのか、それとも
本当に得がたい天然素材の方だったのか?
リチャード氏との慎ましい距離感に思いを馳せました。
まさしく郷愁ですね。