【ぐるぐる】のお店「愚流愚里庵」

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6月の雨の夜、チルチルミチルは(友部正人)

2005-12-03 19:31:08 | ぼくの好きなうた。
♪知らないことでまんまるなのに
 知ると欠けてしまうものがある
 その欠けたままのぼくの姿で
 雨の歩道にいつまでも立っていた



今週、たまたま伊集院光のラジオを聴いていたら、普段音楽の話をほとんどしない彼が珍しく、この曲が凄く好きだという事を熱く語っていた。丁度↓の記事を書いたばかりで「へぇ~、不思議な縁もあるもんだね~」と思ったので、僕も大好きなこの歌を今回ちょびっと紹介します。


歌詞は「6月の雨の夜チルチルミチルは/空の鳥かご下げて死の国へ旅立った/ゆうべのままのこのぼくが/朝日を浴びてまだ起きている」というフレーズで始まる。「ぼく」の友人の夫婦と思われる「チルチルミチル」の自殺。その理由は歌われないが、「空の鳥かごさげて」という事は「青い鳥が見つからなかった」、つまり金銭的なことか精神的なことか分からないけれど、おそらく幸福をつかむことが出来なかったのだろう。


二人は死ぬ直前に「ぼく」に会いに来て、「もう会えないと思うからと/ぼくに一曲うたわせる」。「それほどよくはうたえなかったのに/最高最高とチルチルは言う」という所が、切ない。


自殺がテーマの歌というと、暗い雰囲気を想像されてしまうかもしれないけれど、友部は(おそらく身近で実際にあった出来事が元になっているかもしれないのだが)それを童謡のようなやわらかい世界観で描き、訥々と、つぶやくようにうたう。生きることに不器用だった夫婦に対する、まるで鎮魂歌のようなこの歌を、ある程度年を取ってから聴くと、何だかいろんなことを、思う。


ちなみにこの曲のオリジナルは同名タイトルのアルバムに収められているのだけれど、僕が一番好きなのは「はじめぼくはひとりだった」という、デビュー十五周年ライブアルバムに収められたバージョン。はじめに引用した部分に、とても美しい女性コーラスが入っていて、とてもいいです。自主制作盤なので簡単には聞けないかもしれないけれど、もし機会があれば、ぜひぜひ。六月の歌だけど、今の季節にも合いますよ。
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