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【読書】交易する人間

2017-06-10 22:19:22 | 本と雑誌
『人間と人間、人間と自然(または神々)、人間と人間が制作した物
との相互行為(相互作用)を表現できる用語』として、著者は「交易」
という言葉を採用している。
「交易」は、物だけでなく、観念や想念が移動する。
「負い目感情」が不可欠であるという。
 
折々に引用されるモースは、未開社会における『「贈与」現象』を
研究対象とした。
 
供犠=脱霊化 ⇒ 事物化 ~「俗なるもの」
『近代とは脱アニマの時代[エポック]である。人間の肉体が物体と
 なるとき、それに応じて人間のアニマは「自我」にあるいは
 意識をもつ「主体」に転換する』
 
『近代社会は交換体制一色に染め上げられ』たことで、
『現代世界の困難な事情』が生み出された、という。
 
知識不足で、一通り読みはしたが全部理解できたとは言い難い。
「贈与」について考えることが課題なのだろうか?
よく分からない。
けれど、ホラクラシーの構造をもつ社会なら、確かに著者の言う
ところの「交換」一辺倒な世界とは異なるものになる気はする。
 
あるいは、近現代への言及にある「人格的所有物」の視座は、
デジタル時代にまた現れつつあるかもしれない。
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交易する人間(ホモ・コムニカンス) 贈与と交換の人間学
今村仁司 著
講談社学術文庫
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062923637
 
(2017.5.3)
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