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【読書】パラダイムの魔力

2017-05-03 22:44:35 | 本と雑誌
原著出版は1992年。
 
「パラダイムはルールであり、ルールで決めた中でどう行動すればよいかを
教えてくれるもの」。
パラダイムシフトが起こすことは、イノベーションとかなり近い。
イノベーションの定義も広範だから、重なるところがあるだろう。
 
パラダイムが、定着しそれに馴染むことで、そのパラダイムから抜けにくく
なる。「企業はパラダイムの森」だという。
"確信という名の疫病"。
 
「新しいパラダイムは必要とされる前に現れる」
 
「パラダイムを変えようとする人は、現在のパラダイムに注ぎ込んできた
投資を忘れろと言っているのである」。なるほど。
 
そしてこの本でも"イノベーションは周辺からやってくる"と言っている。
心を開いていないと、拒絶していると、チャンスを掴み損ねる。
 
「開拓者はデータを使って説明することはできない。データはないからだ」
20年も前からはっきりこう言われているのに、未だこの点は解消されて
いないのではないかな。永久に残る課題。
そして「パラダイムシフトは管理できない」。
 
パラダイムシフトで利を得るには、開拓者である必要はないという。
リーダーはパラダイムの間を導く。
「リーダーは、直観的な判断にもとづき、リスクを査定し、パラダイムを
変えることが正しいと決断する。
あとに従う勇気を人々に与えるのが、リーダだ。」
 
「信じれば、見える」。
文脈的には、既存のパラダイムに浸って(信じて)いれば理解できるし、
浸っていない人は違う見方ができる、ということなのだが。
新しいパラダイムについても、ポジティブな意味で、当てはまるのでは
ないかな。
 
既存のパラダイムを"管理"することも、著者は重視していると思う。
ただし「穏やかな時代には」。
 
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パラダイムの魔力 新装版 新着
ジョエル・バーカー 著
日経BP社 2014/04-1995/04
http://store.nikkeibp.co.jp/item/books/P50140.html
 
90年代前半の本なので、日本のQCをとてもほめている。
QC自体は悪くないのだろうけど、QCもまたパラダイムで、変化の時代には
相対的に効力が小さくなってしまっているのだ。
 
(2017.4.27)
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