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【展覧会】「バベルの塔」展

2017-05-05 23:39:38 | アート・文化
15~16世紀のネーデルランドの名品がずらり。
興味深い版画も多数。
ボスの"奇想"なモチーフがたまらない。クトゥルーかい。ファンキーだけど。
 
冒頭、15世紀の彫刻、聖人像。
「四大ラテン教父」は小ぶりながら表情や服の質感が精緻。
でもうしろはくりぬきなの。頭のあたりに穴が開いている。
教会内に掲げるのが目的だからかな。軽量化?
 
「キリストの頭部」(バウツ) 目ヂカラ。
「ユダヤ人の供犠」など赤の色彩が鮮やか。
「磔刑のキリストと聖母、聖ヨハネ」足元のは頭蓋骨?不思議な角度。
 
「聖カタリナ」「聖バルバラ」(枝葉の刺繍の画家)見ほれる。
布の細工の精緻さと質感、拝啓の木々や草。
 
ホラント地方の美術、
「ヨセフの衣服を見せるポバテルの妻」ドラマだ。窓の遠くに連行される姿。
 
暮らしや風景が画題に取り入れらた辺り、
"最初の風景画家"パティニール。
「牧草を食べるロバのいる風景」
30㎝×30㎝程度の小さな画面に描かれる、落ち着いた色彩の自然の光景。
「ソドムとゴモラの滅亡がある風景」岩場を超えて天使に導かれる小さい姿。
この構図、南画っぽい。
「オリュンポスの神々」構図がおもろ。
 
ボス。
ボスすごい。
ボスおもしろい。
奇想をもたらしているのは、差しはさまれるモチーフ、異形のいきもの。
差しはさむどころか、異形ちゃんだらけ。
 
「放浪者(行商人)」と「聖クリストフォロス」は真筆。
「セントアントニウスの誘惑」ボスに基づく。
「樹木人間」版画。
「最後の審判」ボスの模倣。
「象の方位」ボスの模倣。象、戦車化している。
「聖マルティヌスと船上の馬」「聖クリストフォロスの誘惑」(模倣)
ボス系はおもしろいのがおおくて、挙げるときりがない。
 
そしてブリューゲル。
版画重視。
ボス風のも面白いけど、生活や風景を題材にしたものがいい。
「聖アントニウスの誘惑」
「ホーボーケンの縁日」「野ウサギ狩り」、浮世絵とも似た題材の取り方。
「野生人」なんだこりゃ面白い。
「農民の婚礼の踊り」「阿呆の祭り」躍動感。
 
最後に「バベルの塔」です。
鑑賞レーンが設けられていて立ち止まれない。
拡大鏡がほしくなる。ビデオ解説を観たあとに再度みてみたけれど、
やっぱり肉眼であの距離だと限界あるなぁ。
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ブリューゲル「バベルの塔」展
東京都美術館
公式サイト:http://babel2017.jp/outline.html
 
GW中なので混むかなぁと思いつつ開館延長の金曜に行ってみた。
19時少し前に到着。入場行列はなし。
ブリューゲルと、ボス(模写)の版画が豊富でじっくり見てしまい、
終盤は駆け足気味。
とはいえ混雑してたら絵に近づくことさえ難しかったろうなぁ。
 
(2017.5.4)
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