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【読書】人狼知能

2016-12-10 23:51:26 | 読書記録
人狼ゲームをやったことがない。
ので、プレイヤーのふるまいの説明に直観が働かないのだけれど、
人狼ゲームを行える人工知能を作るのは面白そうだ。
 
裏をかく人工知能。
裏をかく前提には、相手の発言から真意を推察する必要があるし、
その上、嘘をつかないといけない。
 
技術的アプローチは、言語解析や表情の読み取り等、人工知能の
関連技術の集大成になる。
 
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現実の中にいたらややこしいなぁ。
(ちなみにこの本に紹介される取り組みは、あくまでルール、プレイ上の
 役割という前提条件が及ぶ範囲の、ゲーム内の行動についてのもの)。
そもそも、嘘と本当は、リンゴを指して「みかん」と言うような明白な
ものだけでなく、言ってる本人が認知バイアスから心底とずれたことを
言う場合もあるだろうし。
そうなったときに、現実として解はないような状態なわけだから、
人工知能が判定した結果もまた真実かどうかは不明になる。
それが誤りとも限らない。
「判定不能」ってアウトプットしてくれてる間はいいけど、断定するような
やつが出てきたら、それこそシンギュラリティ到達なのか?
 
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人狼知能 だます・見破る・説得する人工知能
鳥海 不二夫 他共著
森北出版 2016/08
https://www.morikita.co.jp/books/book/3042
 
(2016.12.3)

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