まなびの途中

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妻の死亡リスクは2倍?

2007年01月31日 | ニュースに絡んで
こんな記事を見つけてしまいました。
で、どんな根拠なり検証がされているのわかりませんが。

老後に夫と同居→妻の死亡確率2倍

  老後に夫と暮らすと、妻の死亡リスクが約2倍に高まる――。そんな調査結果
  を発表した愛媛県総合保健協会の藤本弘一郎医長が愛媛医学会賞に選ばれ、2
  8日に松山市で授賞式があった。
  
  藤本医長は「夫が日常生活の多くを妻に依存している高齢者が多く、肉体的に
  も精神的にも妻には夫の存在が負担になっている」と指摘している。

  藤本医長は「夫の依存が妻に負担をかけている一方で、妻に先立たれると夫は
  身の回りのことを助けてくれる存在を失い、逆に死ぬ危険性が高まる。夫が家
  事などを覚えて自立することが大切だ」と話す。

医学会賞に選出されたわけで、奇妙な研究ではないことは確か。
にしても、「リスク」という言葉を使うこと自体、
個人的に違和感を感じるんだが。

  調査では、96~98年に松山市に隣接する旧重信町(現・東温市)で、60
  ~84歳の男女約3100人に配偶者の有無や喫煙習慣、糖尿病や高血圧の治
  療歴など17項目を答えてもらった。

  約5年後の01~02年に対象者の生死を確認。調査中に死亡した男女計約2
  00人と生存していた約2900人を比べ、配偶者の有無などが死亡に与えた
  影響を60~74歳と75~84歳(いずれも96~98年当時)で分析した。

で、「その結果、75~84歳では、女性は夫がいる方が、いない場合に比べて死
亡リスクが2.02倍に高まった。一方、男性は妻がいる場合、いない場合に比べ
て0.46倍に下がっていた。60~74歳でも同様の傾向が見られたという。」

リスクというと、我々は「危険性」という意味を感じやすいんだが、
あちらの国では、可能性という感じで使うことも多い。
つまり、今日雨が降る確立は、という程度でも、リスクみたいな感じで使う。

にしても、あまりにもテンプレート的な結果だったんで、
おいおい、日本全国的に「再現性」のある、科学的な結果なのか、
悩んでしまうんだが。

というのは、確かに、高齢者のご夫婦で、始終、旦那に怒鳴られながら
後をついてくる奥さんの姿を、駅のホームや、デパートなんぞで
見かけることがあったが、
また逆に、始終、奥さんの「口撃」を受けながら、
うんうん頷いている旦那さんの姿も、また、最近、多く見かける。

「夫の依存」という単語では、普通、身の回りの世話、という受け取り方を
してしまうが、
夫は、家事を覚えて自立することが大切だ、なんて説明が、
なんだやっぱり、身の回りの「世話」が、負担をかけているって説明か、
になりますやん。

精神的な問題ではない?ストレス?
でも、随分前に、とある老人ホームの実例で、
全員、仲良しチームと、その集団に、気に入られていない分子を入れたチーム。
で、どっちがアベレージで長生きするかっていうと、
反対分子を入れたチームだった、という報告が出ていた。

いやね、この調査で、身の回りのことを、仲良く分担していた「夫婦」の
検証結果が、傍証であるんだったら、理解が早いんだが、
考えてみたら、この年代は、最後の「男子に生まれれば、厨房に立つべからず」
の世代だから、これは、比較例がないか。

ということは、なんだか、サンプルが、あまりにも極端な検証結果?
と考えてもしまうことなんだが、
5年で、サンプルの6%が、お亡くなりになった。
それも、すごい結果。

柳沢さんちは、大丈夫なのかしら?
妻より長生きしたら、これはもう、愛媛医学会の推奨研究を、
もの凄く後押しできる、かも。


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