生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

「舟を編む」を読んで

2017-01-17 16:23:17 | 読書
児童文学者協会茨城支部の1月課題本は三浦しをんの「舟を編む」です。映画はほとんど見ないので知らなかったのですが、映画化もされていたようです。
読み終えたら辞書を読みたくなりました。

言葉の海で舟を編んでいくように10年以上かけて一冊の辞書を作っていく人たちに拍手を送りたくなりました。
紙の本が売れなくなっています。紙の辞書も電子辞書やインターネットで調べた方が早いので、買う人が少なくなっているのではないでしょうか。

辞書作りはこのような時代にあって、地道で誰にも顧みられないような働きです。でも、その働きに誇りを持ち、喜びをもって作っている人たちがおられるのです。

主人公の馬締(まじめ)さんは、名前の通りまじめ。人づきあいが下手で、不器用な生き方しかできません。それでも板前修業中の香具矢に恋をして、ラブレターを書き、恋が実るところを読むと、嬉しくなってしまいます。

また、辞書に人生を捧げた松本先生の生き様をみせられて、いのちがけで言葉をつぐむことについて教えられました。


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