
角川スニーカー文庫のラノベ、『ガジェット 4.人形幻想 COLORLESS MARIONETTES』(九重一木先生原作、植田亮先生イラスト)が発売中です。
表紙は“ツンデレブラック”こと黒乃。
ハートブレイカーを突きつける相手は誰なのか?
綺麗な御身足で踏まれる翔を妄想してニヤニヤしてみたりw
冗談はともかく、翔への想いが大きく膨らみ続ける彼女の行動は、本巻の大きな見所なので要チェックかと。
お話的には、『角笛を吹く精霊』の死と『雑音』の裏切りのせいで世界の終わりが一気に見え始めて…という油断ならない状況からスタート。
ディンタニアが持つ果実は既に7つ。
あとふたつ先に取り込まれたらアウトというところへ、残る端末のひとりである『人形使い
』の自動人形、モニカが現れ、翔達をアジトのある南の島へと誘う…という展開です。
『人形使い』カイエののほほんとしたロリっぽさと、カラーイラストの水着の効果もあって、前半パートは穏やかに進むと思いきや、既に補正プログラムとしての使命と感情の板挟みでいっぱいいっぱいな黒乃にしても、世界とディンタニアのどちらも失わずに済ませたいと悩む翔にしても、自身の衝動が暴走しかけていることを認めたくない真白にしても、心に余裕が無い状態なので危なっかしすぎたりw
更に、カイエを救うためなら自分の命すら厭わないモニカと、モニカと一緒にいられないなら…と、ある意味諦観モードなカイエが加わることで、主要キャラのほとんどが悲劇のヒロインになるという、日常シーンの割にかなり重苦しい雰囲気になっているのが印象的でした。
それぞれが悩みながら、自分の答えを見つけていくという掘り下げ&成長展開のため、ここではそう描くのがベストだったと思います。
自分の弱さと、強大な敵である『雑音』の両方を同時に相手にしなければならないというプレッシャーがよく出ていましたし、絶望っぷりを思い知らされることによって更に自己嫌悪が深まって…という負のループが予想以上にリアルで歯痒かったです。
カイエとモニカの関係と、真白と黒乃の関係の対比を描くことで、黒乃の存在意義と内心の揺れがクローズアップされていくのも興味深かったです。
そこを丹念に描けた分、後半の翔のセリフや、ラストの引き部分がより引き立ってきたのは大きかったですね。
ケルトファリアとの邂逅により、『夢を見続ける神』の思惑や、隠されていた真実のヒントが明らかにされ、そこから翔がどうやって真実にたどり着いていくのか?という流れにも手に汗握りました。
無限舞台という本作独自の設定を掘り下げるだけでなく、その設定そのものにギミックを仕込むことで予想外の展開へと繋げたのは凄かったと思います。
正に、神の思惑に踊らされていた翔達でしたが、今巻で長らく翔が悩み続けていた描写があればこそ、彼自身が状況を打開する方法を見つけられたという結果にも説得力とカタルシス感がたっぷりと感じられたわけで、悩みぬいた価値はあったかとw
ただ、あくまで翔VS神および『雑音』にスポットがあたった分、今巻の中ボス的存在の『政治家』のキャラクターがかなり薄く感じられてしまったのは勿体無かったかも。
イラスト的には彼と翔で珍しく『男キャラ要素多め』になっているわけですが、もうちょっと隠し玉的な何かがあるのかと思っていたので、ちょっとあっさりし過ぎだった気が。
『政治家』と、翔達の根本的な戦いに対する気構えの違いについては文中でも言及されていましたし、お話的には納得のいくところなのですが、巻数に比べて登場キャラが多い割には
使い捨て傾向が高い、というのがシリーズ的な特徴になってきている気がする件。
とは言え、『秋〜冬頃に発売される予定の次巻で完結』ということがあとがきに書かれていたことを考えれば、これ以上引っ張ったり対抗勢力を増やす必要もない気がしますし、却って順当な判断だったとも言えそうですね。
今回の引き部分だけでも、既に絶体絶命感がハンパ無いことになっているわけですが、そこからどう繋げて、結末まで持っていくのか気になります。
残る端末と、戦いの行方がどうなるのか、楽しみに待ちたいと思います。
気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。

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http://mykaze.sakura.ne.jp/mt/mt-tb-sylph.cgi/10385
表紙は“ツンデレブラック”こと黒乃。
ハートブレイカーを突きつける相手は誰なのか?
綺麗な御身足で踏まれる翔を妄想してニヤニヤしてみたりw
冗談はともかく、翔への想いが大きく膨らみ続ける彼女の行動は、本巻の大きな見所なので要チェックかと。
お話的には、『角笛を吹く精霊』の死と『雑音』の裏切りのせいで世界の終わりが一気に見え始めて…という油断ならない状況からスタート。
ディンタニアが持つ果実は既に7つ。
あとふたつ先に取り込まれたらアウトというところへ、残る端末のひとりである『人形使い
』の自動人形、モニカが現れ、翔達をアジトのある南の島へと誘う…という展開です。
『人形使い』カイエののほほんとしたロリっぽさと、カラーイラストの水着の効果もあって、前半パートは穏やかに進むと思いきや、既に補正プログラムとしての使命と感情の板挟みでいっぱいいっぱいな黒乃にしても、世界とディンタニアのどちらも失わずに済ませたいと悩む翔にしても、自身の衝動が暴走しかけていることを認めたくない真白にしても、心に余裕が無い状態なので危なっかしすぎたりw
更に、カイエを救うためなら自分の命すら厭わないモニカと、モニカと一緒にいられないなら…と、ある意味諦観モードなカイエが加わることで、主要キャラのほとんどが悲劇のヒロインになるという、日常シーンの割にかなり重苦しい雰囲気になっているのが印象的でした。
それぞれが悩みながら、自分の答えを見つけていくという掘り下げ&成長展開のため、ここではそう描くのがベストだったと思います。
自分の弱さと、強大な敵である『雑音』の両方を同時に相手にしなければならないというプレッシャーがよく出ていましたし、絶望っぷりを思い知らされることによって更に自己嫌悪が深まって…という負のループが予想以上にリアルで歯痒かったです。
カイエとモニカの関係と、真白と黒乃の関係の対比を描くことで、黒乃の存在意義と内心の揺れがクローズアップされていくのも興味深かったです。
そこを丹念に描けた分、後半の翔のセリフや、ラストの引き部分がより引き立ってきたのは大きかったですね。
ケルトファリアとの邂逅により、『夢を見続ける神』の思惑や、隠されていた真実のヒントが明らかにされ、そこから翔がどうやって真実にたどり着いていくのか?という流れにも手に汗握りました。
無限舞台という本作独自の設定を掘り下げるだけでなく、その設定そのものにギミックを仕込むことで予想外の展開へと繋げたのは凄かったと思います。
正に、神の思惑に踊らされていた翔達でしたが、今巻で長らく翔が悩み続けていた描写があればこそ、彼自身が状況を打開する方法を見つけられたという結果にも説得力とカタルシス感がたっぷりと感じられたわけで、悩みぬいた価値はあったかとw
ただ、あくまで翔VS神および『雑音』にスポットがあたった分、今巻の中ボス的存在の『政治家』のキャラクターがかなり薄く感じられてしまったのは勿体無かったかも。
イラスト的には彼と翔で珍しく『男キャラ要素多め』になっているわけですが、もうちょっと隠し玉的な何かがあるのかと思っていたので、ちょっとあっさりし過ぎだった気が。
『政治家』と、翔達の根本的な戦いに対する気構えの違いについては文中でも言及されていましたし、お話的には納得のいくところなのですが、巻数に比べて登場キャラが多い割には
使い捨て傾向が高い、というのがシリーズ的な特徴になってきている気がする件。
とは言え、『秋〜冬頃に発売される予定の次巻で完結』ということがあとがきに書かれていたことを考えれば、これ以上引っ張ったり対抗勢力を増やす必要もない気がしますし、却って順当な判断だったとも言えそうですね。
今回の引き部分だけでも、既に絶体絶命感がハンパ無いことになっているわけですが、そこからどう繋げて、結末まで持っていくのか気になります。
残る端末と、戦いの行方がどうなるのか、楽しみに待ちたいと思います。
気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。
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