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ソードアート・オンライン1巻~アインクラッド~の感想レビュー(ライトノベル)

2009年04月09日 18時35分57秒 | ライトノベル・小説
もうすぐ累計発行部数が1億冊を越えることが話題の電撃文庫ですが、第15回電撃小説大賞《大賞》受賞作家である川原礫先生の第2作目、『ソードアート・オンライン1 アインクラッド』(川原礫先生原作、abec先生イラスト)が発売中です。

氏の個人サイト上で閲覧数650万PVを記録した伝説的作品の出版化ということで、純粋な意味では新作ラノベと言えないかも知れませんが、ネット上でたくさんの支持を集めた作品がこうして1冊の本として読めるようになったということ自体も評価して良いのではないかと思います。

大賞を受賞した『アクセル・ワールド』が格闘ゲームをモチーフにした作品だったのは記憶に新しいですが、『ソードアート・オンライン』で舞台となるのはファンタジー系RPGの世界です。
それも、ネット上で多数のプレイヤーが同時に参加することが前提のMMORPGを更に進化させた、VRMMORPG(仮想大規模オンラインロールプレイングゲーム)内での出来事が描かれることになります。
そのゲームの名前が『ソードアート・オンライン』で、『アインクラッド』とはゲーム内に登場する巨大な浮遊城の名前です。

ヘッドギア状のインターフェースを使ってゲーム内へと完全ダイブすると、5感を伴ったまま世界の中に入り込むことが出来る…という、ゲーマーにとっては夢とも言える設定に心が躍ります。

しかし、全プレイヤー1万人が、その世界から強制的に脱出不可能にされてしまい…という波乱の展開へ。

普通のロールプレイングゲームなら死んでもやり直せば良いだけですが、ソードアート・オンラインではプレイヤーが死ぬと現実世界の体も死んでしまうことが明らかになり、ゲーマー達の理想郷は一転、脱け出せない檻となってしまいます。
キッカケはともかく、自ら加速の力を手に入れたアクセル・ワールドとは異なり、こちらは完全に巻き込まれた形になるのが対称的ですね。
手に入れた力がゼロに戻るのもキツいですが、拒否権を与えず敗北は死、という引き算のみの設定は、更に過酷だと言えるかと。


現実世界に戻るためにはモンスターがひしめくアインクラッド全100階層を踏破し、ゲームをクリアしなくてはならないという条件を前に、徒党を組む者、諦める者、他のプレイヤーを襲う者、と様々な反応を見せるプレイヤー達。
そんな中、主人公『キリト』は、単身で上層を目指すソロプレイヤーの道を歩み始める事に。
パーティーを組まずに冒険にでるのは、MMORPGの世界ではデメリットが多いです。
3~6人で囲めば楽勝の敵でも、1人で戦えば難敵になるのは当たり前。
ソードアート・オンラインの世界上ではソロプレイにも恩恵があるようですが、攻撃役、防御役、回復役、といった役割分担が出来ない事は致命的。
常に背水の陣状態に等しいですよね。
敗北=死なので、尚更です。

肉体的、精神的なプレッシャーも省みず、キリトが1人で戦い続ける理由とは?といった辺りも本編内で語られるので要チェック!
(*^-^)b

熟練の高レベルプレイヤーで、見た目も女の子と間違われる事があると言いながらも美少年、と、コレもアクセル・ワールドの主人公ハルユキとは対称的ですね。

そんな彼がゲーム内で出会ったのが、メインヒロインである『アスナ』。
キリトとは対称的に、人望があつく、強力なギルドの副団長も務めるアスナは、可憐な容姿もあいまってファンがつく程の超有名人。
(とある理由により作品内のプレイヤー像は、現実世界の容姿を再現されているので実は全然違う顔という事は無い模様。)

キリトとは水と油な気もしますが、手強いボスの退治戦の時に強力しあった事もあったりで、数少ない顔馴染み的ポジションという設定です。

このアスナ、基本的には素直で優しい美少女というのがベースでありながら、行動力に優れ、少し気が強くてちょっぴりツンデレ風味な部分も持っていたりと、なかなかにヒロインとして高スペックなキャラクターです。
中でも、会話の合間合間に見せるキリトへの気遣いがケナゲで、彼女の「心からキリトの無事を祈っている様子」に胸がときめきます。
ヾ(≧∇≦*)ゝ

キリトが彼女を意識するようになる過程は、序盤から丁寧に描かれていますし、彼女がキリトを意識し始めた経緯についても、後半で詳しく語られるので、ラブ要素を重視される方にもオススメです。

この2人が共に笑い、共に戦い、共に涙する様子に魅せられて、あっという間に読み終わってしまいました。
バーチャルの世界の中でも、相手を想う気持ちの尊さはやはり大切なかけがえの無いものだと言えるのではないでしょうか。

また、日常のイベントやバトルシーンには、随所にネットゲームへの深い造詣が感じられるのも本作の特徴です。
アイテムの売買や調理、釣りなどのスキルなど、一度でもMMORPGをプレイしたことがある方なら自然とニヤニヤしてしまうイベントが目白押し!
ヽ(゜▽、゜)ノ

タイトルの由来ともなっている『ソードアート』と呼ばれる必殺技を用いたカッコイいバトルも見逃せません。
強大な敵を相手に閃く剣閃!
仲間との連携を前提にした『スイッチ』と呼ばれるテクニックなども見所ですね。
純粋に技の応酬自体もカタルシスがあって楽しいですし、その戦闘が後の展開と関係している部分があったりするのも上手いです。

各用語については本編内でキチンと説明されるので問題ありませんが、各シチュエーション自体がなぜそのタイミングで描かれているのか?という事については実際にMMORPGをプレイした方でないとわかりにくい部分もあるかもしれません。
そこまで含めて理解しながら読むと面白さが倍増なだけに、ちょっともったいない気もします。
逆に言えば、この本をキッカケにMMORPGデビューをするというのもアリかもしれません。
それこそ職人系スキルのカンストを目指すとか。
(=^▽^=)

タイトルの最後に1と付いていることからも判るように、秋頃に2巻の発売が確定しています。
しかし、この巻のメインエピソードはちゃんとこの巻の中で完結しているので、読後感は充実していました。
その分、このラストから次巻でどうやって続いていくのか?という事が今から気になって仕方ありません。

ちなみに、アクセル・ワールド2巻は6月10日発売予定だそうです。
SAOともども目が離せませんね。
デビュー直後なのにコンスタントに作品を出し続ける川原先生は、やはり他の新人作家さんとは一線を画す存在かもしれませんね。
2009年のライトノベル業界を振り返った時に、川原先生のメジャーデビューは外せない話題になりそうな気がします。

気になった方は是非、書店でチェックなさってみて下さいませ。

思いがけず長文になってしまいましたが、最後までお読みいただいてありがとうございました。
m(_ _)m




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