gurimoeの内輪ネタ日記(準備中)

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とらドラ!第23話『進むべき道』の感想レビュー

2009年03月12日 04時38分29秒 | とらドラ!
大河の本心を竜児が知ってしまったことが、思いがけず明らかに!それぞれの必死な様子に、思わず胸が熱くなってしまうお話です。
特に、原作を読んでいる方なら、『そこか!そこで終わるのか!?ヾ(≧∇≦*)ゝ』と思ってしまうかも。

お昼休み、無事に学校へ戻って来た大河は、自分の完治間際の生キズを木原達に見せて健在ぶりをアピールしようと騒ぎます。
ようやく元の雰囲気に戻った教室でしたが、そこにゆりちゃん先生の進路希望調査の呼び出しが。

やっちゃんに迷惑をかけたくない竜児は、進学せずに就職希望。
実家がお金持ちの大河は、そもそも希望すらなし。

『お母さんに反抗したことないでしょ?』というゆりちゃん先生の言葉は、竜児とやっちゃんの関係を確かに言い表している部分があると思います。
やっちゃんの為に頑張る竜児という構図は確かに献身的で親孝行なイメージがありますが、自分の将来を考え、誰にも頼らず、こうなりたいと思った生き方を選び取らなければならないという大事な場面で、自分で未来を考える事をせずに他の人のために進路を決めるという態度は、竜児の人生において本当に正しいことだとは言えないのではないでしょうか。
大河は大河で、未来どころか今の自分すら認められないと語ります。
なんでこうなってしまったのか?
どうすれば良かったのか?
『普通の恋がしたかった。』と言った大河ですが、それは彼女が心の中で、竜児への想いを簡単に割り切れないほど大きなものだと認識していることの裏返しだと言って良いでしょう。
自分とみのりんと竜児の関係を理解した上で、身を引く事を選んだ大河の様子が切ないです。

そんな大河を見て、彼女が自分のことを好きだという事実を知ってしまっている竜児は、なんで諦めてしまうのか?と過敏に反応してしまいます。

もしも大河が身を引かず、自分に告白しようとしたら?
そんな思いが竜児の中に全く無いわけでは無いはず。
しかし、竜児は大河の気持ちを知っていることを悟られるわけにはいかず。
結局追求する事は出来ませんでした。

帰りがけ、職員室でもめていた亜美は、来年まで学校に居続けられるかどうか判らない事を竜児にうっかり話してしまいます。

ストーカー騒ぎが終わった時点で、そのまま引っ越すという選択肢もありました。
しかし、自分を理解してくれる竜児をはじめ、新しく出来た友達と一緒に過ごせたらと、そのままこちらで過ごすことに。
その内、大河が(竜児への恋で)傷ついていることを知った亜美は、何とかその手助けをしてあげようと遠回しに見守っていた訳ですね。
実際には、自身も竜児に惹かれた事で、完全な世話役にはなりきれず、みのりんとのやりとりでも感情を挟んでしまったりと、うまく立ち回れなかった訳ですが、その事に対して自責の念があることは、今までも度々語られていましたね。

そんな中、やっちゃんが仕事の掛け持ちが原因で倒れたことを知り、ひどく同様してしまう竜児。
俺がもっとしっかりしていれば…と思いつめた竜児の目を覚まさせたのは大河でした。
いつも竜児を見ていたからこそ、竜児の不審な様子にすぐに気付く事が出来たのかも知れませんね。意地でも離さず、大丈夫だと励まし続けた大河の必死さが印象的でした。

やっちゃんの負担を取り除き、少しでも楽をさせてあげようと、やっちゃんに嘘まで付いてチョコ売りのバイトを始める竜児&大河。

春田にまさかの彼女(原作ライトノベルのスピンオフ2巻を読むと詳しくわかります)がいたり、能登が実は木原が好きだった事が判明したりするのもニヤニヤでした。

なかなか売れないチョコをさばくため、亜美を呼びだす大河。
文句を言いつつ、結局はサクラ役を引き受けてあげる亜美の優しさが印象的ですね。
本心では大河と2人でバイトをする竜児の様子に後ろ髪を引かれつつも、立ち去ろうとする亜美。
それを追いかけたのは誰あろう竜児でした。

俺は亜美がいなかった方が良いと思ったことなんかない!お前、『みんな』から好かれてるから…!という竜児の言葉は、亜美にとって嬉しい言葉であると同時に、残酷な言葉でもありました。

『別に…みんな、じゃなくて良かったのにな…。判って無かったのは、私も一緒か…。』

今度こそ立ち去る亜美。
彼女の恋は、竜児に気付かれることすらないまま…という様子が切ないです。
裏を返せば亜美の踏み込める余地がないほど、竜児と大河の絆は深かった、と考えても、間違いではないかと。

バイト帰り、竜児はチョコあげたら喜ぶ?と何気ない調子で問い掛ける大河。

『喜んでくれると良いな…みんな。』

心配してくれたみんなの気持ちに感謝を贈りたいという気持ちは本心でしょうが、竜児に対してチョコを贈る意味はそれだけではないはず。
チョコは贈るけど、気持ちは絶対に伝えないと決心している大河。
それでもチョコの中には彼女の精一杯の想いが込められているに違いない…そう考えると切なさ倍増な気がします。
夜中必死に作業をする大河の真剣さが印象的でした。

バレンタインデー当日、北村が自分を助けてくれたと思い込んでいる大河は、彼に一番出来の良いチョコをあげると宣言。
それを聞いて違和感に気付いたのはみのりんでした。
竜児は北村には口裏をあわせるようにお願いしていましたが、みのりんに頼むことは失念していた訳ですね。

他人に聞かれちゃ絶対ダメ、破滅する程恥ずかしい…という大河の言葉から、みのりん(とおそらく亜美や北村も)はそれがどんな内容なのか想像出来たようです。
それでも何も聞こえてなかったととぼける竜児に、みのりんの怒りが爆発!

『…嘘つき!聞こえてなかったで済ませる気?大河!あんたも聞こえなくて良かったで済ますの?高須君があんたを助けたんだよ?でも言えなかった!あんたが隠そうとする言葉にその理由があるんでしょ?どうしてだよ大河?どうして一言が、たった一言が素直に言えないんだよ?』

今日のみのりんの出番はこのラストだけだったにも関わらず、シリーズ全部を通じても最大級のインパクトだったと思います。
ここが正念場。
大河の気持ちを理解しているからこそ、あえて鬼になるみのりんに胸を打たれます。

逃げようとする大河を逃すまいと、部屋の前後の出入り口を同時にふさぐ北村&亜美のコンビネーションも熱いです。

このままここから逃がしても良いのか?と訪ねる親友に、言葉が詰まってしまう竜児を尻目に、なおも大河に詰め寄るみのりん。

『こっち見てよ大河!あたしを見て!…あたしは大河を信じるよ。みのりんがみのりんがみのりんがって、欲しいものを欲しがれない弱さを人のせいにする奴じゃないって信じてる!それともあんたはそういう奴だった?…ふっざけんな!あたしの幸せは、あたしがこの手で、この手だけで掴み取るんだ!あたしには何が幸せか、あたし以外の誰にも決めさせねぇっ…!』

自分自身も腹を割り、大河にも進むべき道を気付かせようとするみのりん。
彼女が選んだ幸せとは、大河に身を引かせて竜児と結ばれることではないのだと、真っ向から宣言する形ですね。
友達のために身を引くことは、必ずしも強さではなく、むしろ弱さだと糾弾するみのりん。
なら、みのりん自身が掴み取りたいと思っている幸せとは何なのか?にも今後注目すべきかも。

『…俺達に出来るのは、ここまでだな。』

『そうね。…追いかけなくっちゃねぇ?追いかける気がある人が。』

後は自分で決めろとばかりに、入口から離れる2人。
竜児なら、きっと進むべき道を間違えないはずだという信頼も、あるのかもしれませんね。

(追いかけて、どうする?…大河は『それ』を隠そうとしているのに…俺は…!!)

追いかける気まんまんのみのりんから、高須君はどうする?と尋ねられた竜児。悩みながらも最後には覚悟が…という所で次回へ続く。

みのりんの『伝え終わっていないこと』にも要注目です。
オープニングのあの走りが遂に…!
三 (/ ^^)/

次回、第24話、『告白』

なんというド直球タイトルヾ(≧∇≦*)ゝ
遂にこの時が!
チラッと映った橋が意味深ですね。
亜美の言葉を、みのりんの叫びを、北村の励ましを受けた竜児の行動や、如何に?
手に入れるべきたった一人を、見つけられますように。



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