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魔法科高校の劣等生13巻の感想レビュー(ライトノベル)

2014年04月14日 20時26分20秒 | ライトノベル・小説
電撃文庫のラノベ、『魔法科高校の劣等生(13) スティープルチェース編』(佐島勤先生原作、石田可奈先生イラスト)が発売中です。
いよいよアニメも理想的なクオリティでスタートしましたし、新規のファンが増えると良いですのう(;゜∀゜)=3ムッハー

表紙は、四高の黒羽亜夜子&文弥姉弟。
達也大好き!なふたりですが、九校戦では手強い敵となってくれそうですね。
余談ながら、黒髪縦ロールって意外にレアかも?

お話的には、今年も九校戦が開催される季節ということで準備に追われる生徒会メンバーでしたが、種目やルールに大幅な変更が行われるということで対応にてんやわんや。
しかし、そのルール変更の裏にはたくさんの思惑と危険が織り込まれていて…という緊迫展開です。

前回の九校戦はとても大規模で華やかなものになっていたので、今年は雪辱に燃える将輝達とのガチバトル的な方向性になるのかと予想していたのですが、だいぶ見せ方が変わっていたので驚かされました。
タイトルのスティープルチェース=魔法要素ありの障碍物競走に参加する学生たちの身に迫る危険を人知れず排除することが出来るのか?というのがテーマなので、舞台裏で暗闘する達也の無双と、そこに至るまでの潜入捜査&推理が見所ですね。

普通なら、徐々に犯人の秘密が明らかになっていくのが王道なわけですが、今作では逆に最初に犯人の思惑が示されているのが興味深かったです。
自分達の行動がどんな結果を生むかを理解し、それに対する妨害が加えられることも予測した上で、理知的に勝算を見出した上で暴挙に出るあたりにテロリズムの恐ろしさを感じさせてくれました。
私利私欲といえばそれまでですが、動機にヒューマニズム的なものが含まれているので少し同情してしまう部分もあったりなのが生々しかったり。
それを自分の利益のために利用&妨害しようとする勢力との、裏の裏まで腹を読み合う駆け引きは、まさに面従腹背といった感じできな臭かったですね。
大人組がこぞって“人が悪い”印象の本シリーズですが、それに巻き込まれる人々にはたまったもんじゃないなと。

深雪が巻き込まれる可能性があるからこそ、事件に関わることを決意する達也と、そんな達也を危険な目にあわせたくない深雪のお互いを想い合う姿からは、例によって家族愛以上の感情が伝わってきますね。
ほとんど不死身の達也ではありますが、命懸けにも等しい覚悟で説得しようとする深雪を前にどんな判断を下すのかは必見かと。
ある意味、戦地に主人を送る妻の如き心境と言えるでしょうから、セリフにも重みが感じられて良かったです。

しかし、ラブコメもバトルも普段通り描かれているとはいえ、これだけ膨大な設定解説を描いて新種目での大会を実施したわけですから、その試合内容ももっと本編中に見たかったというのが正直なところですね。
その辺りの出来事については、おそらく電撃文庫マガジン等で短編として描かれる予定があるようなので、じっくり待ちたいところです。
試合の様子はもちろんとして、何気にまだまだ底が見えない八雲師匠の単独行動時の様子についても掘り下げが入ったりすると良いなぁ。

ぶっちゃけ、以前の事件で描かれたパラサイトがこういう形で、しかも早めのタイミングで絡んできたのは意外でしたが、一難去ってまた一難という感じで更なる強敵を追う展開もありそうですし、達也がどこまで俺TUEEEE!のまま突っ走って行けるか楽しみです。
それにつけても、読めば読むほど達也が負ける気がしなくなって来る気がする今日このごろ。
ラスボスはもはや深雪にしか務まらない気がしてきたw


気になった方は是非、チェックなさってみてくださいませ。


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