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緋弾のアリア19巻の感想レビュー(ライトノベル)

2015年01月09日 01時52分29秒 | ライトノベル・小説
MF文庫Jのラノベ、『緋弾のアリアXIX 小舞曲を御一緒に』(赤松中学先生原作、こぶいち先生イラスト)が発売中です。
表紙は、アリアの妹・メヌエット。
お姉ちゃんとは違って完全に頭脳労働タイプの彼女ですが、一見気丈に見えて、歳相応に脆い部分もあったりと、守ってあげたい!感じですね。

お話的には、アメリカでのゴタゴタにもケリを付けて、イギリスでアリアと合流することにしたキンジでしたが、当のアリアは英国王子のハワードに気に入られて身動きの取れない状況に。
ハワードと接触したことで英国情報局の超有名諜報員から狙われてしまう事になったキンジは、無事にメヌエットから緋緋神の情報を手に入れる事が出来るのか?というスパイ大作戦展開です。

偉人達の子孫が続々登場する本シリーズですが、世界中で知名度の高いあのボンドさんとガチでやり合うとか、遂に来るところまで来たなぁ!とテンション上がりまくりでした。
どんどん人間離れしてきたエネイブルのキンジですが、元祖ミッション・インポッシブルなボンドさんとのガチ対決でどこまで差し迫ってくれるのか、とても興味深かったですね。
シリーズ開始当時ではなく、もうすぐ20巻の大台に突入!というこの時期だからこそ、今までの経験の積み重ねがどういう結果に繋がるのかよりいっそうハラハラさせられましたし、やっぱボンドさんの貫禄マジ半端ねぇわ!という感じで、そのレジェンダリーな強さを楽しむことが出来て良かったです。
いや、映画の007とかでも銃弾で銃弾を跳ね返したりとかそんな簡単には出来ないんじゃね?と正直油断していましたが、なにあの超人スキルw
あくまで学生のキンジと、バリバリ現役のボンドさんでは仕事に対するスタンスも異なってくるわけですが、そこはキンジもアリアを救うためなら他の何を相手にしても戦い抜く!ぐらいの覚悟を伴っている分、気迫は全然負けていない事が伝わってきてカッコ良かったですね。

このままキンジVSイギリス組という構図になるのかと思いきや、閻達鬼組の乱入で三つ巴へとなだれ込んでいく流れも派手で面白かったですね。
単なる嫌なイケメンポジションかと思われたハワードに見せ場が生まれたのもおいしかったですし、最強の刺客だったボンドさんとのアドリブ共闘は、人外VS人類最強タッグを命綱無しの空中戦で立体的に描くダイナミック展開で度肝を抜かれました。
捕われのお姫様を奪還するという王道シチュエーションなので、細かい説明はカットしてひたすらアクション&バトルを全面に押し出すスタイルになっていたのも良かったですね。
前半がメヌエットとの心温まる交流エピソードだったのもあって、静と動のメリハリがしっかり付いていて良いバランスでした( ´∀`)bグッ!

断片的に情報が出つつもなかなか登場しなかったメヌエットなので、もっとアリアとの関係は悪い方にこじれている感じなのかと予想していたのですが、コンプレックスを感じつつも普通に憧れ、慕っている雰囲気だったのでホッとしましたね。
好意というより純粋な興味とアリアへの対抗心からキンジを欲しがっていたメヌエットですが、一緒に生活する内に孤独な心を救ってもらったり、お金では手に入らない最高の贈り物をもらったりと、しっかりと心を開いて行く描写が見られたので満足♪

肝心の推理能力については、初代ホームズゆずりの驚異的な洞察力や推理力が窺えたのでその点については申し分無かったですが、巻末で明かされた新情報については、推理とか関係なく今の状況であれば真っ先にキンジが相談するべき相手の様にも思えたのでちょっと想像と違ったかも。
最近出番が減っていたことを考えれば、ここで大きく物語を動かしつつ仲も深まって…みたいな展開が見られそうで嬉しいですが、もうちょっとメヌエットの推理が無くてはならないものだった!という実感が感じられるイベントを追加して欲しいかもですね。

気になった方は、是非チェックなさってみて下さいませ。


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