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オレと彼女の萌えよペンの感想レビュー(ライトノベル)

2014年10月22日 22時52分14秒 | ライトノベル・小説
富士見ファンタジア文庫のラノベ、『オレと彼女の萌えよペン』(村上凛先生原作、秋奈つかこ先生イラスト)が発売中です。

表紙は、ヒロインの生駒先生。
エロゲーをプレイする美少女というのは結構レアな存在だと思いますが、年齢はともかく、萌え漫画を描くために趣味と実益を兼ねてプレイするのは大いにアリかと。
本編中の赤ジャージ姿も味が合って可愛いですが、やはり制服姿は外せませんのう(*´∀`*)ポワワ

お話的には、バトル漫画好きな漫画家を目指す主人公・泉は、技術向上のためプロ漫画家生駒アギト先生のアシスタントを始めることになったものの、実は生駒先生はエロゲー好きな女子高生漫画家だと知って…というプロデビュー系ボーイ・ミーツ・ガール展開です。

ざっくり言うと、ラブコメ要素多めなラノベ版バクマン。といった感じで、漫画業界に興味のある方なら特に楽しめる作りになっているのでオススメ。
プロットのネタだしに四苦八苦する漫画家さんや、雑誌ごとの読者傾向を見据えて作品作りのアドバイスをする編集者さんの様子が具体的に描写されているので状況を把握しやすく、いわゆる産みの苦しみ的なヒット作に辿り着くまでの困難な道程が丁寧に描かれているのが好印象でした。

特に、1人ではなく連名による合作というスタイルになる分、激論を交わし合う局面が増えるので、ハラハラさせられましたね。
それぞれの得意分野を活かして強みにする、と書くのは簡単ですが、そのためにはお互いの考えを深い部分まで理解し合うことが必要なわけで。
望み通りの結果を得られない悔しさを噛み締めながら、新しいチャンスを手に入れるべく奔走する二人の様子には鬼気迫るものがありましたが、過酷なスケジュールを共に過ごしたからこそ、相方としてキズナを深め合っていく事が出来たのは良かったと思います。
やりやすい方法を見つけて妥協するのではなく、より良い物を作るために切磋琢磨し続ける戦友的な関係になることで、合作のメリットを最大限に活かせたのは間違いないですし、たくさんのライバル漫画家、天才漫画家達に囲まれながらも物怖じせず、全力を出し尽くす、スポーツ漫画も顔負けの熱い展開を楽しめました( ´∀`)bグッ!

かなり破天荒な性格の生駒先生ですが、漫画に対してはひたすら真摯に、信念を曲げずに取り組み続ける様子がいかにもプロという感じでカッコ良かったですし、普段の強気な言動とは裏腹に、年相応で繊細な女の子らしい部分もちらほらと垣間見えてくる感じが可愛らしく、ツンデレ系のヒロインが好きな人にはたまらないかと。
家庭の事情を抱えつつも、孤独にプロの世界で戦ってきた彼女にとって、泉の存在がどれだけ心強いものとなったかは想像に難くないですね。
出会って間もないオトコを自宅に泊まらせるといった辺りは順番逆だろwと思ってしまう部分もありますが、修羅場に入った漫画家さんにとっては、作品の完成こそが至上命題でしょうし、ラッキースケベイベント的に美味しいので無問題(・∀・)ニヤニヤ

プロットを作って、ネームを切って、雑誌企画の賞に応募して…と、ひとつの作品が世に出るまでには物凄い時間と労力がかけられている事に頭が下がりますが、下手に引っ張らずに本格的な合作プロデビューまでを1巻内にまとめたのは英断だったと思います。
ぶっちゃけ、今回は登場人物たちの紹介編的要素が強めで、シリーズ化前提の構成だったと思いますし、顔見せの終わったライバル達と個別に競い合っていくことになるにしろ、ラブコメ的にサブヒロイン達とのヾ(*´∀`*)ノキャッキャ(´∀`*)ウフフを描いていくにしろ、泉達の強まったキズナを軸にした展開がメインになるのは間違いないですし、そのための地盤が完成したわけですから、あとはデビュー後の漫画家さんが抱える悩みや、それをどう乗り越えていくのか?という新たなステージでの物語を全力で楽しませて頂きたいなと♪

村上先生ご自身の経験が反映されているだけあって、説得力のある描写が多く、興味深かったです。
あえてラノベ作りではなく、漫画作りをテーマにしたことにも納得出来た感がありますね。
欲を言えば、実際に生駒先生や泉がどんな画風や構成の漫画を描くのかについては、文章だけではなくイラストでも合作前後の変化込みで視覚的に見たかった気がしますが、そのあたりはコミカライズ版に期待したいと思います。


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。

【ファンタジア文庫】オレと彼女の萌えよペン【2014年10月編TVCM】



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