グッドぐんま 2

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ヤリタナゴ退避作業

2011年03月06日 21時15分21秒 | 「里やま」を考える
午前中、藤岡市のヤリタナゴ生息地へ。


ヤリタナゴについては、このブログの中で何回も登場していますが、藤岡市のヤリタナゴは県内で唯一生き残っている在来タナゴ類個体群です。

今日はヤリタナゴが生息している用水路で、水を止めて堀浚いが行われるため、流れがなくなった水路に取り残された魚を救出します。

地域の人たちによる堀浚い

水路の健全な機能維持のために必要な作業です。

救出されたヤリタナゴ 


ヤリタナゴの他にも、ヨシノボリ、ジュズカケハゼ、カマツカ、ナマズ、アカザ、コイ、モツゴ、ニゴイ、タモロコ、タイリクバラタナゴなどが見られました。(ブルーギルもいた

ヨシノボリ(トウヨシノボリ) 


ニゴイ 


アカザ 


ヤリタナゴ救出作業の後は、底泥と一緒に浚われてしまったマツカサガイの救出作業。水路脇に上げられた泥を掻き分けてマツカサガイを探し、保護しました。


貴重な生き物であるヤリタナゴやマツカサガイが死んでしまうかもしれない用水路の堀浚いは、ヤリタナゴの保護のために中止した方が良いのでは? なんて思われる方がいるかもしれませんが、そうではありません。
ヤリタナゴの繁殖には、絶対に必要なマツカサガイの生息に適しているのは、流れが緩やかで川底が砂泥質の小川です。川底にヘドロが深く堆積してしまうとマツカサガイは生息できなくなってします。
定期的な堀浚いは、人から見れば農業用水路の維持作業ですが、ヤリタナゴやマツカサガイから見れば、川底にたまった老廃物を取り除くことにより、水路を若返らせて、快適な生息環境維持してくれるありがたい作業ということになります。

かつては、堀浚いによって死んでしまうヤリタナゴやマツカサガイも少なくなかったと想像できますが、それらの生息域は現在よりも格段に広く、また水路のネットワークが繋がり、きちんと機能していました。そのため、限られた場所で“被害”がでても、他の場所から移動してきた個体が再び居つくことができたので、地域個体群の生存に影響を与えることはなかったのでしょう。堀浚いによる少数個体の“犠牲”よりも生息環境維持のメリットの方がはるかに大きかったのは間違いありません。

作業の終了後には、いつも楽しみにしている野菜たっぷりけんちんうどん\(^o^)/


今回、サイドメニューにはジャガイモで作ったお餅

これも美味し~ (^^)

おかわり! 大盛りで




ここのヤリタナゴは、地域の人たちの保全活動等によって守られていますが、気になることも・・・。
一つは、この地区で土地改良事業が進行中であること。ただし、この事業については、行政も保全活動に関わる人たちの意見を取り入れる姿勢なので、それほど心配しなくても良いかも知れません。
二つ目は、マツカサガイのことです。最近、マツカサガイの死んだ貝殻が目立つようになってきたそうです。
今日もこんなにたくさんの貝殻が回収されました。


その中には小型の個体も


ここのヤリタナゴたちは、短期的には大きな危機はないように思いますが、長期的には問題は少なくありません・・・。




ヤリタナゴ保護ネット

ヤリタナゴと仲間たち 藤岡市
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