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かんな川水辺の楽校  神流川調査観察教室

2010年08月21日 23時57分12秒 | 自然観察
今日、藤岡市本郷の神流川にある「かんな川水辺の楽校」で、藤岡市内各公民館主催の神流川調査観察教室が開催されまました。私も講師の一人として参加。

かんな川水辺の楽校(平成22年5月開校


パックテストでの水質測定の後、魚や底生動物(水生昆虫)、石に付いた藻類を採集


その後、かんな川水辺の楽校の近くにある美九里公民館に移動し、藻類の観察用標本を作ったり、川で採った底生動物や魚を観察しました。


かんな川水辺の楽校でみられた生き物たち
ヒゲナガカワトビケラの幼虫


底生動物の中では一番多く見られた種類です。

「芋虫みたいで、気持ちワル~イ」なんて言っている子供もいましたが、長野県の人たちは、この虫を好んで食べます。。。ってのは、もちろん大ウソですが、長野県伊那市名物の「ざざむしの佃煮」の主な原料は、この虫です。
また、「黒川虫」とも呼ばれ、ウグイ釣りなどの釣り餌としてもよく使われます。

ヒゲナガカワトビケラは、小石ですみか作り、蜘蛛の巣のような網を張って、流れてくる藻類や植物破片などを集めて食べています。


ニンギョウトビケラの幼虫

小さな石粒でミノムシのような巣を作ります。

キカワゲラの幼虫


川底の石の裏にいた、ヒルに似たこの生き物は?


ナミウズムシです。プラナリアとも呼ばれます。

三角形の頭と小さな目がカワイイですね(^.^)

プラナリアは再生能力がとても強いことで有名です。2つに切り離せば、やがて完全な2匹に再生し、3つに切れば、3匹になります。

肉食性で、水生昆虫や動物の死体などを食べます。飼育するときは赤虫などを与えますが、プラナリアの口は頭部ではなく、体の真ん中あたりの腹側にあります。面白い生き物です。

ヒラタドロムシの幼虫

茶色で丸く平べったい体型から、イギリスではwater penny(水中のペニー硬貨)と呼ばれています。日本で言うなら“水中の十円玉”でしょうか。

ナベブタムシ


コオニヤンマのヤゴ


カジカ


神流川は関東一の清流と呼ばれています。藤岡市本郷付近でも、良好な水質を保っていることが川に生息する生き物からも分かります。

水生生物による水質判定 環境省こどものページ

今回の調査対象にはなっていなかったですが、水辺の楽校でみられた蝶やトンボなど
イチモンジセセリ



この時期になると数が増え、いたるところで見られますね。

キタテハ


ハグロトンボ


シオカラトンボ


ミヤマアカネ



かんな川水辺の楽校 国交省 高崎河川国道事務所

かんな川水辺の楽校便り かわげら通信


(おまけ)
我が家の庭にいたイボバッタのペア

背中のゴツゴツした突起が疣のように見えるのが名前の由来