Ｍ－５１ジャケットに思うこと。

Ｍ－６５のお話が続いたので、この際ついでに。
またこのお話は、主演芸能人や作品を批判するものではないことを
始めにお断りしておきます。


織田裕二（字あってる？？）さん主演の刑事ドラマ。
そのドラマの中で、主人公の衣装として
Ｍ－５１ジャケットが登場しました。


…というより、ミリタリーウェアの知識がない私は
このときに初めて
「へ～、このジャケットの型番ってＭ－５１なんだ」
と、知った覚えがあります。


米軍ウェア好きな方の間では、
Ｍ－６５に並ぶ定番アイテムですよね。
私も好きなウェアのひとつだったので、
サイズの合うものが放出されたら買おうと思ってました。


ところがぎっちょん！（ぎっちょんって）
ドラマの人気と相まって、ジャケットまで人気大爆発。
普段はミリタリーウェアを扱ってないような
一般的な小じゃれた服屋さんでもＭ－５１を置くようになり
レプリカ、放出品ともども
一時は値段が右肩あがり状態だった記憶があります。


とても買えるような値段ではないし、何よりバカらしい。
購入は見送ることにしました。


こういう現象は何もＭ－５１だけではないですね。
例えば、木村拓也（字あってる？？）さんが主演したドラマで
スカチューンのＴＷがこれまた人気大爆発！
「え、バイクみたいに高くて、命を預けて走るものを
そんなノリで買っちゃって大丈夫？？」などと
ちょっと不思議な気持ちで見ていた覚えがあります。


さて、２００８年１１月現在。
スカチューンのＴＷはどうでしょう？
今でも大切にしている方や、元からＴＷ好きな方はいいとして。


あれだけよく見かけたスカチューンのＴＷ。
私が出歩く範疇では、正直に言ってあまり見かけません。
たまに見かけても、けっこうぞんざいに扱われているようです。


スカチューンはその名の通り？スカスカ。
ぞんざいに扱われているのを見ると、パーツ盗りされた廃車みたいで
ＴＷが可哀想になってきます。


Ｍ－５１ジャケットはどうでしょう？
アルファから新作が出ているところを見ると
ファッションとしては定着…したのでしょうか？
アルファ以外が出しているレプリカは進化しすぎて、
Ｍ－５１は元々どういうジャケットなのか
何だかもうわからない感じです。


さて、前フリがずいぶん長くなってしまいましたが。
本題はここから。



衣類の怖いところは、処分するのに
「捨てる」という選択肢が発生しやすい。
バイクはその性質上、下取りに出すことが多いですし
ブランドウェアだと、リサイクルに回ることもあります。


ですが
『元々ミリタリーに興味のない人が買ったミリタリーウェア』
だと、どうなってしまうのか…


ドラマで織田さんが着ていたのは、確かレプリカだったと思うので
（↑自信ありません。ただシルエットでそんな気がしました）
放出品を買ったような方はあまりいないと思いますが。


当時何故か放出品を買ってしまって、現在着てない方。
処分するときは“捨てる”のではなく“手放して”ください。
ほしい人の手に届くように。


放出品は貴重な古着です。
手放さないのなら、その魅力を見直して大切に着てください。


私自身は、今さら買う気もありませんが。
一ミリタリー好きとしてお願いします。