マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

アトピー性皮膚炎

2010年03月15日 | 診療
実はわたくし、小学生高学年から大学入学前まで。。。
結構ひどいアトピー性皮膚炎でした。
なぜだか大学入学とともにほとんど目立たなくなりました。
要するに勉強アレルギーだったということ!?
大学入学後は勉強しなかったというのがバレそうですが、
「受験勉強」アレルギーだったということにしておいてください。
ストレスがアトピーの悪化要因であることの証明みたいなもんですね。

さて、乳児のアトピー性皮膚炎は生後1ヶ月くらいから始まっているとされています。
遅くとも3ヶ月くらいまでだとか。
この時期に母乳から移行する卵なり乳製品なりの食物抗原が原因になっているのかは
いまのところ不明なようです。
また、この時期だと乳児湿疹との区別が難しいですね。
そのあと食物アレルギーが主な原因になってくるのは間違いないですね。

乳児アトピーは1歳くらいまでに自然に治るパターンも結構あるそうです。
ただし、ほっておいて治るのかはよくわかりません。

少し大きくなってくるとダニやハウスダスト、花粉など環境因子が主な原因になってきます。
食物アレルギーがあると余計にややこしいことになりますね。
イヌやネコ(特にネコ)を飼っているとこれまたアトピーの原因になっていることが多いです。
新生児期からずっとペットと一緒だとかえってアレルギーになりにくいなんて報告もあるにはありますが。

食物アレルギーがあって、除去で湿疹がよくなるのが明らかであれば、
頑張る価値は十分あるかと思います。
ただし、どこまでできるのかと、いつまでやるのか、難しい問題です。
あれもこれもダメとなると、何食べたらいいのか!?となりますし、
何しろ色々不便で、食費もバカにできなくなってきます。
外食なんてとてもできませんしね。

スキンケアが大事なのは言うまでもありませんね。
保湿とステロイド軟膏の2本立てですね。
ステロイド軟膏でお話しましたが、使い方も大事です。
「外用薬だけで治す」なんてことは不可能ですので、そのあたりを理解した上で上手に使いましょう。

抗アレルギー剤の内服に関しても、2,3種類を試す価値はありだと思っています。
アレルギー専門の先生の中にも「体質改善目的」なんてあいまいな理由?で
抗アレルギー剤を処方することもあるとの方もおられます。
2週間ほど内服してみて効果が感じられるのならなおさら続けてもいいのではないでしょうか。

ダニ・ハウスダストの除去はやればやるだけの効果はあるでしょうけれど、何しろ大変ですよね。
毎日の掃除、座布団やクッション、布団に掃除機、ベットカバーは週1くらいで洗濯。。。
これをずっと続けていけるかと言われるとなかなか難しいかと思います。
ダニ・ハウスダストをゼロにするのもこれまた不可能です。
各家庭で継続可能なできる範囲で頑張り続けるしかありませんね。
逆にやったらやっただけの効果はあると思いますよ。
(ダニ・ハウスダスト対策は喘息でも鼻炎でも一緒ですね)

アトピーも言葉が独り歩きしすぎていてイメージ悪いようですね。
湿疹がひどくなってきてもアトピーと言われるのが怖くて。。。とちょくちょく聞きます。
大事なのは子どもの皮膚の状態をしっかり把握してあげて、
できるだけよくなるようにしてあげることです。

あせっても、無理しても、結局は悪くなることはあってもよくはなりません。
よく説明するのは、「まずはかゆみをしっかり抑えることから始めましょう」です。
それから次の段階へとゆっくり進んでいけば無理なくいけるのではないでしょうか。
続けることが何より大事ですね。
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