マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

母乳と免疫

2010年01月28日 | 診療
母乳には鎮痛作用のある物質も含まれるとか。
そんな作用がなぜ必要なんだろうかとやや謎ですね。
上の子に踏みつけられた、どつかれた。。。?

母乳には色々な免疫物質も含まれています。

胎盤経由で母親からもらえる抗体(抵抗力)はだいたい半年くらいでなくなってしまうようです。
だから生後半年を過ぎるとだんだん風邪をひきやすくなると。
母乳には胎盤経由でもらえるような抗体は含まれていませんが、
それとはまた違った働きをする物質を含んでいます。

質問にありましたが、上の子を1歳半まで母乳、下の子は半年だけ母乳だったとします。
下の方が風邪ひきやすいのかどうか?
これは比較することに意味はありませんね。
下の子は上の子がさんざんウィルス・細菌を持ってきてくれますから、
生後半年くらいから風邪ひきまくって当然です。
3人目、4人目さんなんて生後半年までにやたらカルテが分厚く。。。もよくある話です。

まあ、あまり深く考えずに、母乳はちょっとは風邪ひきにくいかも、
ちょっとは悪くなりにくいかもでいいでしょうね。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 肺炎球菌/肺炎球菌ワクチン | トップ | 日本脳炎ワクチン(報道から) »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

診療」カテゴリの最新記事