マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

ステロイド

2010年02月02日 | 診療
ステロイドはかわいそうな薬です。
ステロイドほど理不尽な批難を受けている薬も珍しいのではないでしょうか。

びっくりするくらい色々なところで活躍している薬です。
内服も注射も軟膏も、さらには吸入もと種類も豊富です。
たとえばインフルエンザの重症肺炎でステロイドで劇的によくなったりします。
白血病や膠原病などではステロイドはものすごく大事な薬です。
でも世間の認識はとりあえず最初に「ステロイドは副作用が心配」です。
できればステロイドを使いたくないなんてしょっちゅう聞きますね。

何よりよく効く薬と思ってもいいくらいなのです。
だからこそ副作用がないほうがおかしいのです。
だからいかに副作用を少なくしつつ、効果を最大限に引き出すかが問題なのです。
逆に言うといい加減な使い方をすると副作用だけ強くでて、効果はいまいち、
あるいは効果なしなんて平気で起こるわけですね。

医療関係者側にも色々問題があります。
まず、忙しい外来だと軟膏ひとつとってもゆっくり説明している時間がありません。
またせっかく渡した軟膏をしっかり使っているのか確認することも大事なのですが、
なかなかそうもいきませんよね。

患者さん側も同じです。
自信を持ってきっちり軟膏を使えるかと聞かれてどうですか?
たとえば全身にある湿疹に毎回いちいち丁寧に塗れますか?
ちょっと治ったらすぐやめてしまいませんか?
吸入ステロイドはしっかり使えてますか?

少し長めにステロイドを使っていたのに、突然使用を中止すると
「リバウンド」がでてしまいます。
ある程度は仕方がないのかもしれませんが、
いい加減な使い方をした上でのリバウンドは副作用とは言いませんよね。
ステロイドのせいにしたらステロイドがかわいそうです。
しっかり使って、やめるときは「徐々に」ですね。

自分自身もアトピー体質なので軟膏との付き合いはかなり長いのですが、
人に散々使い方を説明しておきながら、その説明通りになんて使えてません。。。
わが子に使うときだってかなりアバウトですし。。。

理想的な使い方を知っておいた上で、
それぞれの出来る範囲でなるべく上手に使いたいものですね。
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