マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

三種混合ワクチン(DPT)

2010年03月20日 | ワクチン その他
某保育園から予防接種について教えて欲しい。。。と間接的にですが相談がありました。
せっかくですので、こちらでおさらいも含めてお話を。

DPTは

D(Diphtheria:ジフテリア)
P(Pertussis:百日咳)
T(Tetanus:破傷風)    のことです。

まずはジフテリア。

昔は子どもの死亡原因の上位を占めていたそうです。
高熱、頭痛や嘔吐、頸のリンパ節が腫れるなどの症状がみられます。
のどが腫れて呼吸困難になるのが問題。
本来クループというのはこのジフテリアが原因で呼吸困難になることをさしていました。
ジフテリア菌の毒素によって神経症状も起こるそうです。
今は衛生環境の改善や予防接種の普及によってめったにみられない病気です。
わたくしめも診たことはありません。

ついで百日咳。

これは未だに大問題。
生後間もないうちにかかってしまうと大騒ぎ。
予防接種の効果がほとんどなくなってしまっている大人が感染源になります。
最近ようやく内科などでも認識されるようになってきており、
もしかしたら、大人への予防接種も始まるのかと少し期待はしてますが。。。

百日間咳が続くだけならともかく、文字通り「息ができない」くらいの咳をします。
もう咳を聞いているこっちも苦しくなるくらい。
その咳を止めてあげられる手は何もないのです。。。
ちいさい赤ちゃんは無呼吸になったり、咳のしすぎで低酸素になるので大変です。
なるべく早くDPTを済ませてほしいのはそのためです。
ちなみに百日咳を早いうちに、しかも正しく診断するのは難しいことが多いです。

最後は破傷風。

これまた怖い病気です。
菌で汚染された場所でケガをしたり、さびた釘など汚染された物でケガをするなどで感染します。
簡単に言うと全身の筋肉がけいれんします。
意識があるのに身体中がこわばって、息もできず苦しむことになります。
一度だけ耳鼻科から相談されてお年寄りの患者さんを診たことがあります。。。
一度見たら忘れられませんね。。。


(追記)
2012年9月より、
三種混合ワクチンにさらに不活化ポリオワクチンを加えた四種混合ワクチンになっています。
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1 コメント

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連休 (河原)
2010-03-20 08:57:17
更新お休みします。
また連休明けに。

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