マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

不登校

2014年10月03日 | 診療
秋ですね。
2学期が始まってからしばらくの間は、
4~6月と同じく不定愁訴と思われる受診がわかりやすく増える時期でもあります。
9月に入ってからちょこちょこと相談するケースが続いております。

いつも言ってはおりますが、
今回は特に数年後以降の自分に言い聞かせておくためのお話だったりもします。

さて、
小学校の高学年くらいからの不定愁訴には、
起立性調節障害 ( その1その2 )が絡んでいることも多いと思われますが、
すべてがそうというわけでもありません。

いずれにせよ、身体が何かを訴えているのは事実なんですけどね。
そして、症状が強くなってくると、だんだん学校に行けなくなってしまうことも。

学校に行くことだけがすべてでないとわかりつつも、
やはり我が子が学校に行ってくれないと、親のストレスや不安もつのる一方。
ついつい子どもにあたってしまうことだって起こりえますよね。
悪循環です。

長い目で見たら、学校にちょっとばかり行かない時期があったって大したこと。。。
なんて正論は当事者というか、保護者にとってはなんの慰めにもならないでしょうね。

でもでも、それでも、
実際に不登校の原因はこれと特定できることのほうが少ないようなのです。

原因第1位は、
本人もなぜだかよくわからないけれど、
「なんとなく不安になって学校に行けない」という情緒的混乱なのだそうで、
親御さんからしてみたら、なんなんそれ!わけわからん!!となってもおかしくなさそう。。。

心も身体も大人になる過程まっただ中なわけで、
心身ともに不安定になりやすい時期なんですよ。
誰のせいでもありません。

原因第2位は無気力。
これも結局は上と同じことなのかもしれませんね。

この2つに関しては、本人も「わからない」のだろうと思っています。
わからないのだから、何があかんの?とか、何がイヤなの?とか聞かれても困っちゃいますよね。

ここに、「鶏が先か卵が先か」的に起立性調節障害も絡んでくるのです。

いくら、どうしたいの?と言われようが、どうしたらいいのかなんてわかりませんよね。
だから、本人が自分からあまり言おうとしない場合は、
親があれこれ問い詰めるのは逆効果なんだそうです。

そして、子どもはなんと言おうが結局は親に心配かけてしまっていることにもつらい思いをしているはず。

大きくなったように見えますが、所詮人生経験もほとんどゼロに等しいお子ちゃまです。
大人と違って、引きだしは空っぽみたいなもんです。
頑張ろうにも、自分のベースとなるものも何もないんですから、大人以上に大変やろうなと思います。

御託はいいからほなどうしたらいいねん。。。ですが、
外来でも、ほんとに何がいいのかは自分にはわからないと伝えています。
そもそも、自分はこれから数年後くらいから苦労する予定なのですから。
自分ではまだ経験してないんですもの。

相談されているクセに、無責任やとも思ってますが、事実でもあるかと。

本人の性格はもちろん、家庭のいろいろな事情とか、学校などなどでの様々な問題とか、
自分はまったく知らないし、介入もできないのですから。

その上で、理想論と言われようとも、
もう開き直って、思いっきり休みたいだけ休んでしまうのが結局いいんやろうなと思うとも話しています。

それができたら苦労せんわ!なんでしょうけどね。

もちろん、学校ともたえず相談は続けつつ、子どもを丸ごと受けとめてあげるのが基本なようです。
そして、何かとこじれる前に子どものちょっとした訴えを見逃さないようにして、
可能であれば、スクールカウンセラーなどへの相談も含め、早めに対応をということです。

親をだれが? 」ですが、
大人ですら日々大変なので、そら子どもだって大変。

自分にできることはほとんどありませんが、
相談くらいはできますし、対症療法的に鎮痛剤や血圧の薬、漢方薬などいろいろ処方もできます。

参考になればと思います。
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