マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

泣き止まない

2010年03月26日 | 診療
今日は外来変更のためお休みをもらっております。
奥野医師は今日がマキノ病院での最後の外来です。

マキノに来てからはほとんどないのですが、
それ以前は当直で、「泣き止まないので病気かどうか心配」という乳児の受診が結構ありました。

たまに車で1時間もかかるところからの受診もありましたね。

で、何しても泣き止まなかったというベビーちゃんたちは
外来到着時には100%寝ているわけです。。。
受診して診察しないわけにもいかず、せっかく寝たのにまた起こす(T-T)
でも帰りの車でまた寝てくれますしね。
家に帰ってからはもう知りませんが。。。

生後2,3ヶ月頃から特に病気ではないのにやたら泣くことがあります。
多くは「コリック」と呼ばれるものだと思われます。
まあ黄昏泣きとか色々言われているやつですね。
少し前まではおなかが痛いのだと説明されていましたが、そうでもないこともあるようです。

基本的に熱がなく、嘔吐もない場合、「泣き続けられる」ことは大丈夫の裏返しと考えています。
本当に危ない病気であるのなら、泣き方も弱々しいとか、不規則とか、やはり気になるサインがあるはず。
はじめのうちはサインがなくとも、時間が経てば変化が出てくるはずですよね。

腸重積でお話しましたが、「周期的」に「おなかが痛そうに泣く」は注意が必要ですので、
結局「泣き止まない」で受診した場合は浣腸くらいはしてもいいなとは思っていました。
うんちが数日出てなければ当然便秘ですよ^^;

あと、意外と多いのがおっぱいやミルクの飲みすぎで苦しくて泣く。。。
「泣いたらおっぱい/ミルク」が無条件化しすぎて、とんでもない哺乳量になっている場合があります。
赤ん坊は飲みすぎて苦しくて泣くのですが、知らないとまだ足りないと思ってさらに飲ませますね。
乳首が口にくると赤ん坊は反射で飲んでしまうので欲しくないのに飲むハメになります。
だっこしてほしいだけだったのに何で飲まないとあかんねん!!
と思っているベビーは世に大勢いるはずです。。。
まあ二人目、それ以降は静かにしてもらいたいからとっとと授乳も多いでしょうけど。

生後3,4ヶ月にもなると一旦火がつけば、30分でも1時間でもなき続けられる体力がついてきます。
もはや自分が何で泣き始めたのかなんて覚えていません(T-T)
というわけで、「がらっと環境を変える=場所を変える」と誤魔化されることが多いのです。
ドライブは振動も加わって都合いいわけですね。
親は大変ですが。。。

ちょっと大きくなると夜泣きも始まりますね。
夜泣きは次回にしましょうか。
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