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人文学

ノート 7
人文学
Humanities

文学系・人文系の学術研究や高等教育の意義が、
世界的に過小評価されるなか、これに抵抗する
論説がいろいろ書かれてきている。

自分や、自分のしていること、したいことなどに
ついて考える、というのは、10代から20代前半に
すればいい(私はもうしたからいい)と思うのだが、
私個人の枠をこえて今の研究教育機関や社会の
ありかたに関わることでもあるので、以下に少し
紹介する。

(その前に確認)
Humanities: 人文学、人文学が一般的な訳語。
OEDの定義--「人間の文化に関する学問・文献」
("humanity" 4)--を見ればよりわかりやすい。
漢字の熟語は概念を時としてたんなるお題目、
フェティッシュにしてしまう。そもそも文化とは何?

英語の culture の意味は以下のとおり:
- 大地を耕すこと
- 作物を育てること、
- 動物などを育てること
- 人間の身体能力を鍛えること、
- 人の心やふるまいを発展・洗練させること
(OED, "culture", 2-5)

* * *
Martha Nussbaum, "Skills for Life," Times Literary Supplement,
4/30/2010, 13-15.

グローバル化した世界で人間らしく生きる、人間らしい
関係を築くためには、人文科学的な教育が欠かせないはず、
という論旨。以下、抜粋して意訳。

1. (p. 13, col. 2)
グローバル化した世界で協調して生きるためには、
いろいろな事実に関する知識が必要がある。この知識は
人文科学的な教育なしでも得られないことはない。
が、より重要な役割をはたすためには、さらに多くが
必要である。たとえば--

(1)
歴史的な記録を正しく読み、理解する力

(2)
経済的な利害に基づいて、あるいはそれに対して批評的に、
考える力

(3)
正義に関していろいろ異なる考え方がある、という知識、
およびそれらを比較する力

(4)
他国の言葉を理解し、また用いる力

(5)
さまざまな宗教の存在、およびその詳細に関する
正しい理解

(つづく……かも)

* * *
次のページもご参照を。

「たとえば、テレビを見るように――」
「文学と経済?」


* * *
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