台湾ワン!(Taiwan One!)

台湾にまつわる様々な話、中国語教室の出来事、日々の生活...

イ尓想搭看看「国道巴士」口馬?

2007年01月17日 | 台湾の話
 2007年1月4日「台湾高鉄(新幹線)開通した」ニュースが、度重ねた延期のすえ、ついに本当のニュースとして取上げられた。台湾の人々には待ち焦がれすぎた(焦げた?)開通でした。

 ところがだ。日本で見たニュース映像では、車内がどっちかと言えばガラガラ?よっぽど台湾には鉄道マニアが生息していないのか、みんな一番乗りよりも命を大事にしたいのか...。

 みんなが関心を持つことは、もちろん第一に安全問題、その次は従来の交通手段との比較だろう。私事で恐縮だが、私の田舎のある佳里(台北発)までの片道を例にして比べてみよう。
◎飛行機:2時間弱、2,000元(約7,000円)
台北~台南(飛行機50分、1,960元)⇒台南空港~台南駅(バス10分、15元?)⇒台南駅~佳里駅60元(バス50分、60元)。
◎新幹線(普通席):3時間弱、1,460元(約5,000円強)
台北~台南(新幹線1:45、1,350元)⇒台南新幹線駅~台南駅(推測30分、50元)⇒台南駅~佳里駅60元(バス50分、60元)。
◎鉄道(自強号の場合):5時間弱、801元(約2,800円)
台北~台南(鉄道約4時間、741元)⇒台南駅~佳里駅60元(バス50分、60元)。
◎国道巴士(※国道:高速道路。高速バス):約4時間半、500元(1,750円)
台北~佳里、乗換なし。

 まず飛行機は、むかし競争が激しい時期もあった。あの頃はわりと割引率の高いチケットで利用できたが、飛行安全の問題をきたしたことで、いまでは旅行会社が打つ出してる料金はせいぜい50元引きの世界。よっぽど商用みたいに時間を急ぐ場合でなければ、日常的に使うのが難しいだろう。

 新幹線はどうだ?飛行機と、鉄道・国道巴士の間をとったような料金と所要時間....。勝敗は微妙、これからといったところだろうか?でも、「仮に乗るチャンスがあったら乗る?」と聞かれたら、いまの答えは「まだいい」。やはり安全が心配で...。少なくとも半年は様子を見たい。

 実際、いま台湾でもっとも頻繁かる手軽に利用されているのは、鉄道と国道巴士。とくに田舎町に向かう人にとっては、国道巴士は鉄道以上にあり難い存在。鉄道の停車駅が大きな街、たとえば台南市(日本で言うと県庁所在地)など。でも国道巴士は高速を降りたら市町村の市街地まで停車駅があるので、その便利さは利用者にしかわからない。

 この国道巴士は以前、「国光号」以外の民間バス会社が各自台北駅周辺に本拠地を構えていたが、2005年夏以後、「国道客運台北総站」ができたことで、あそこにさえ行けばと、ウンと利用しやすくなった。

国道客運台北総站外観


国道客運台北総站のなか

長距離乗るわけで、乗り心地をよくするサービスも充実。(バス会社によって異なるが)
たとえば:
◎席数が少なく、席もゆったり(全席20席ほど)。ただし、小さいお子さんの場合は、席に埋もれちゃって却って座り心地よくないのでは...の気もするが。

ゆったりとした席


膝もゆうゆうと伸ばせる

◎エンター性:独立モニターだったり、車内2画面で2本の映画を同時に放映したりする。
 独立型の場合は、それこそ自由にチャンネルを行ったり来たりできる。2画面の場合はイアホーンで切り替えして視聴できる。

◎座席がマッサージ機能付き


ついでに台湾の高速道路についてちょこっと勉強しておこう。台湾の西部を結ぶ大動脈の「国道1号」である「中山高速公路」、マークは梅の花(台湾の国花)。基隆~高雄で全長 372.8Km。北から南へ下るのを「南下nan2 xia4」、南から北へ上るのを「北上bei3 shang4」という。
日本と同じく料金所にもETCシステムが使われているが、窓口のサービススタッフは一般的に若い女性。ちなみに、以前、日本にまねてスタッフが料金をもらった後に会釈して「謝謝!」と声をかけるキャンペーンがあったが、首や腰に負担がかかるといって、現場から不評の嵐が起こったと、冗談のような本当の話を、新聞で読んだことがある。なるほど、台湾のサービス業はまだ質の向上云々よりも、「要が足せば」の現実主義的な一面もまだまだ根強い、そんな代表的な一例である。


もう一枚は道路標示。「泰山服務区」tai4 shan1 fu2 wu4 qu1(台中近くにある大型サービスエリア)。「160公里」とあるのは、起点の基隆から数えて160キロということ。


 今度台湾に行ったら、ホットな新幹線に初トライするのもいいし、台湾の庶民の脚であるこの「国道巴士」にも是非トライしてみては?



中国語教室のお申込みは台湾人による中国語教室「T-Chinese」
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする