「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

時代がつく

2017年08月03日 | お茶三昧

         

40年以上使っている織部の茶碗。
毎年夏には必ず出して使います。
稽古で何人もに、何度も使われて、
私一人で使うよりずっと早く年を取ったかも知れません。
お茶碗に年を取る、つまりたくさん使って時代がつくのは、
茶道具の中ではお茶碗が別格ですから、
しまっておかないで、どんどん使うことですね。
高価なお茶碗ではありませんでしたが、とても気に入っていて、
使う時はいつもああこれこれと嬉しくなる御茶碗です。
言い換えれば高価でなかったから、どんどん皆さんにも使っていただけたのかも。
情けない話ですが、高価なものというだけで、
お稽古の方も、壊したら大変と使うのを遠慮しますし、
私もちょっと心配になりますし。

茶道具屋さんで目にする織部の茶碗は、
いいなあと思うものは、目の飛び出るような値段です。
伝来や、謂れ、経てきた年月を思えば、
それは当然のことなのでしょうが。

負け惜しみではありませんが、自分が時代をつけた、
自分とともに年を取ってきた茶碗に対する愛着は、
値段に負けないと思ったりします。( やっぱり負けおしみかな)

お勤め帰りにお稽古にいらした若い方を捕まえて、
お茶碗に「時代がつく」とはどういうことか、
今日はこのお茶碗を前にして、熱く語ってしまいました。

物を大切に使い続けること、
大切にされてきたものを次の時代に渡すこと、
その使命みたいなものを、お茶をしていると感じますね。

ところで、私も「時代」が付いて、
節目の年の「肺炎球菌の予防注射」をしてきました。
思わず「痛いですか?」
なんでこんなことを聞くのかしらね。
「インフルエンザより痛くないです」
笑わずに真面目に答えてくれたお医者様。
そうそう時代が付くと、
医療費の負担額が、2割負担になりましたよ。
もうすぐの皆さん、お楽しみに,。


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