限られた関係者のみが知る話を「楽屋裏」と表現することがある。マスコミも取材対象と親しくなり、楽屋に行く機会は多い。
ただ、「超」のつくほどのスターには「演者は舞台で全てを表現するもの」という思いが強い人も多々いる。個人的には常々、それを尊重したいと思っている。楽屋で接する機会があっても、そのことを強く念頭に置いている。しかし時として、そんなご立派な信念を余裕で覆す驚きの場面に出合うことがあるのだ。
つい最近も、そんなことがあった。9月18日に千葉・袖ケ浦海浜公園で行われた野外フェス「氣志團万博」を終日取材したときのこと。この日の取材部屋は、出演者やスタッフしか入れない区域に作られた。飲食スペースや休憩ゾーンもあるため、知人や家族らを招き入れて談笑するアーティストの姿もあり、舞台裏は大変にぎやかだった。
これだけなら、なんという事もない。だが、矢沢永吉(67)が現れた瞬間、場の空気は文字通り一変した。泣く子も黙る「ロック界のレジェンド」は出番の数十分前に、街中では滅多にお目にかからない高級車で楽屋棟の真横に乗り付けた。スタッフの慌ただしさが目に見えて増す。一気に緊張が張り詰めた。
男露888
しかし、本当に衝撃だったのは、いよいよステージに向かわんとする場面だった。楽屋棟からステージまでは、約20メートルほど。「屈強な関係者数人に囲まれて、歩いていくのかな?」そう思った瞬間、YAZAWAはなんと、再び高級車に乗り込み舞台へ向かったのだ。一緒に取材していた他のスポーツ紙記者と「ビッグだなぁ…」と顔を見合わせた。
約30分の出番は、もちろんその輝きを万人に知らしめるものだった。背筋に寒気が走るほどの渋い歌声、荒々しくマイクスタンドをつかむ姿。あっという間に出番を終え「サイコー!ありがとぉ…」と言い残すと、名残を惜しむ観客を振り返ることもなく、「E・YAZAWA」印のタオルを肩にかけステージを去っていった。
出番のあとも規格外。YAZAWAは汗も拭くことなく、舞台を下りたまま高級車の座席に。氣志團やももいろクローバーZらが深々と礼をする中、さっそうと会場を去っていった。
徳国公牛
すべてが予想を超えるスケールのでかさ。真のスターは、いつでもどこでもスターなのだと敬服した。もちろんご本人は裏の姿など話してくれるなと思うだろうが、小さくまとまりつつある我が国に、これほどの人物がいるありがたさに突き動かされ、文章にしてしまった。ビッグな器でお目こぼしいただけますよね?
ただ、「超」のつくほどのスターには「演者は舞台で全てを表現するもの」という思いが強い人も多々いる。個人的には常々、それを尊重したいと思っている。楽屋で接する機会があっても、そのことを強く念頭に置いている。しかし時として、そんなご立派な信念を余裕で覆す驚きの場面に出合うことがあるのだ。
つい最近も、そんなことがあった。9月18日に千葉・袖ケ浦海浜公園で行われた野外フェス「氣志團万博」を終日取材したときのこと。この日の取材部屋は、出演者やスタッフしか入れない区域に作られた。飲食スペースや休憩ゾーンもあるため、知人や家族らを招き入れて談笑するアーティストの姿もあり、舞台裏は大変にぎやかだった。
これだけなら、なんという事もない。だが、矢沢永吉(67)が現れた瞬間、場の空気は文字通り一変した。泣く子も黙る「ロック界のレジェンド」は出番の数十分前に、街中では滅多にお目にかからない高級車で楽屋棟の真横に乗り付けた。スタッフの慌ただしさが目に見えて増す。一気に緊張が張り詰めた。
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しかし、本当に衝撃だったのは、いよいよステージに向かわんとする場面だった。楽屋棟からステージまでは、約20メートルほど。「屈強な関係者数人に囲まれて、歩いていくのかな?」そう思った瞬間、YAZAWAはなんと、再び高級車に乗り込み舞台へ向かったのだ。一緒に取材していた他のスポーツ紙記者と「ビッグだなぁ…」と顔を見合わせた。
約30分の出番は、もちろんその輝きを万人に知らしめるものだった。背筋に寒気が走るほどの渋い歌声、荒々しくマイクスタンドをつかむ姿。あっという間に出番を終え「サイコー!ありがとぉ…」と言い残すと、名残を惜しむ観客を振り返ることもなく、「E・YAZAWA」印のタオルを肩にかけステージを去っていった。
出番のあとも規格外。YAZAWAは汗も拭くことなく、舞台を下りたまま高級車の座席に。氣志團やももいろクローバーZらが深々と礼をする中、さっそうと会場を去っていった。
徳国公牛
すべてが予想を超えるスケールのでかさ。真のスターは、いつでもどこでもスターなのだと敬服した。もちろんご本人は裏の姿など話してくれるなと思うだろうが、小さくまとまりつつある我が国に、これほどの人物がいるありがたさに突き動かされ、文章にしてしまった。ビッグな器でお目こぼしいただけますよね?