グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

磯の貝達18

2009年12月30日 | 海の生物
とうとう、2009年も残す所、後1日です。
今日の午後から西風が強く吹いてきました。
前回もヤドカリの時に書きましたが、西風が吹くと大島周辺の海水温は下がってきます。
大島の東側は岸から急に深くなっています。
強い西風が吹くと、水面の水が移動しその代わりに水深の深い所にある冷たい水が浅い所に上がってくるのが原因だと思います。
強い西風が2日続けて吹くと水温が約1℃下がってきます。
現在17℃。これは明後日には16℃になってるかもしれませんね。。。

さて、そんなに海が冷たくなっても、毎日海に入っています(笑)
今日は、タカラガイについてちょっと書いてみようと思います。
理由は、タカラガイが大好きだからです!!

前に「メダカラ」というタカラガイについて書いた事があります。
今回は「ハナマルユキ」というタカラガイです。
写真は、その生態写真です。
貝の周りでボコボコして見えるのは、貝の中身で「外套膜」と呼ばれる部分です。
本来、中身の軟体の部分を守る為に硬い貝殻を持っているのですが、
このタカラガイや近似のウミウサギガイ等は、何故かその貝殻を守る為に外套膜でその貝殻を覆っています。
不思議ですね~~

まっ そのお陰で綺麗な貝殻を拾う事が出来るのです。
磯で打ち上げの貝殻は、磨耗してその美しさが失われます
しかし、水中で拾うとピカピカと光る様な光沢があり、正に宝のようです。

このハナマルユキダカラは、主に潮間帯に生息するタカラガイの仲間です。
通常、石の下等に居て、石を捲らないと発見出来ません。
そ~っと捲りその下に居たらラッキ~という感じです。
勿論、捲った石は元に戻しておきましょうね。

水中で探してみても、これが中々発見出来ません。
岩壁の亀裂の奥等に隠れているのでしょう。
写真の貝は、先日発見したものです。
この貝、もう数週間同じ場所で観察中です。
実はまだ若齢貝で、成貝になるのを楽しみにしています。
これからが楽しみです。

私が大島で確認しているタカラガイの数は、23種類(貝殻採取も含む)です。
今後何種類まで増えるでしょうね~
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