グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

「音いろいろ」の森さんと歩きました。

2017年12月12日 | ツアー
9日の土曜日に視覚障害と発達障害のある男性(森さん)&付き添いの方と一緒に歩きました。(森さんの人となりはこちらの取材記事をご覧ください)

森さんは「音いろいろ」というHPで、様々な自然の音を紹介されています。
今回は伊豆大島の「音」を録音するための日帰りでの来島でした。

最初に行ったのは島の北東部にある海岸「笠松」。

前日の雨のおかげで、小さな沢にチョロチョロ水が流れ、大島では珍しい「静かな水音」を聞くことができました。

その後、神社の森へ。

「運よくカラスバトの声が聞こえたら良いなぁ」と思って森に入ったら、遠くで「ウ〜ウ〜」という、渋い声が聞こえてきました。

お社の奥にある沢にマイクを向けて録音開始。

少し離れた場所で、10分前後音を立てずに過ごしました。

この森で、ひたすら耳をすます・・・という経験は初めてでした。

森の奥から思った以上に頻繁に、カラスバトの声が聞こえてきました。

天気が良くてハトの機嫌が良かったのでしょうか?
それとも今までは、聞いているようでしっかり聴いていなかったのでしょうか?

上空からは何度も飛行機の音が聞こえてきて驚きました。
普段から大島上空は沢山の飛行機が飛んでいるはずですが、ほとんど気になったことはありませんでした。
結構大きな音でも意識しないと聞こえて来ないのですね(^_^;)

続いて縄文人の遺跡がある海岸で「ここならではの音」を録音。


波に転がされた石がゴロゴロいう音を録ってもらいたかったのですが、この日は波がなくて時々小さな音が響く程度でした。

でもお2人とも「あ!聞こえる!!」と、かすかな音をしっかり聞き取られていました。

この後、西側の海岸で砂浜の音を取ろうと向かったのですが、風が強すぎて退散。
風の来ない北東部に戻り、ダイビングポイントでもある「秋の浜」にやってきました。

ダイバーがあまりいない場所を求めて、海岸の奥へ。


ダイビング時代を含めると1000回以上訪れている浜ですが、この日初めて、同じ浜でも場所によって「波音」が違うことに気づきました。

丸い石がゴロゴロしている波打際と…


流れ込んだ溶岩が作る波打際とでは、波の音に微妙な違いがあるのです!

これ、私的には、かなりな驚きでした!

そして森さんが選んだのは、海に流れ込んだ溶岩に波が寄せる場所。

より静かな「波音」が録れる場所でした。

「音」に集中して歩いたことで楽しみ方の幅が広がった、とても幸せな時間でした。

そして何よりも、森さんの「音」に向き合う、真摯な姿勢に感動しました。
素敵な出会いに、本当〜に感謝です。

この日録音された「伊豆大島の音」は森さんのHP「音いろいろ」の中の最新の日記の中で聴くことができます。

伊豆大島の森や海の「音」が、ぎゅっと詰まったページです。
一番上にある「最新の音はこちら」の2つを、ぜひぜひ、聴いてみてください。

(かな)
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