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納戸の奥に眠っている箱を久しぶりに出してみると…
買い集めていた45年前の週刊ベースボールを読み返しています

# 483 オープン戦なんでも No,1:広島東洋カープ編

2017年06月14日 | 1985 年 



勝ち星・・「別に勝とうと思ってないのに勝ってしまうんだ」と古葉監督。オープン戦で連敗街道まっしぐらの近鉄や中日の監督が聞いたら頭から湯気が立ち昇りそうな発言。オープン戦といえどもやはり勝負事は勝たなくては気分が悪い。「この時期は勝ち負けの結果よりも内容だよ(古葉監督)」と余裕の発言。今季の広島も死角なし?

12球団イチの若手選手・・カープの若手選手層は12球団でもダントツ。古葉監督が手塩にかけた若手がゴロゴロしている。オープン戦での投手成績を見ても上位15傑に金石、森、高木らが名を連ねている。古葉監督の彼らに対する評価は「金石は右打者の内角を思い切り攻められるようになった」「森は投球フォームを改造したが身に付いてきた」「高木はフォームが安定して球道が定まった」とそれぞれの成長を認めている。野手も斎藤、伊藤、山中ら期待する若手が多くオープン戦で活躍している。

真のナンバーワンは連続V・・若手の成長に大きく貢献しているものに環境面の充実もある。昨年に完成した大野町の室内練習場の脇にある合宿所(カサディカルピオ)の立派さはまさにホテル並みで、12球団イチの呼び声が高い。更に現在改築中の球場が2階建てになるという。若手選手の台頭で2年連続日本一になって " No,1 " だ。


【 センバツ随想録:原 伸次 】
プロ入り後に内野手に転向した原だが広島・広陵高3年生の時に強肩強打の捕手としてセンバツに出場して1回戦で東海大四高の西本投手(現西武)から本塁打を放った。準決勝で高知商の中西投手(現阪神)に敗れた事が今でも悔しいそうだ。今年がプロ入り5年目。「中西とは二軍戦で対戦したけど当時より投球フォームが小さくなったみたい(原)」と感じたそうだ。

【 試される男:津田恒実 】
先日のオープン戦はやっぱり不安でしたね。昨年の7月(対阪神戦)以来、251日ぶりの登板でしたから。まぁ中指(血行障害で手術)は心配なかったけど、とにかく良い結果を出さなくてはと必死でした。最初は1イニングの予定でしたが状態が良かったので2イニング投げました。結果は無安打・1四球でしたが、何よりも思いっきり腕を振る事が出来たのが嬉しかったです。翌日も指の状態は変わりなくホッとしています。次は5イニングを目標に一歩ずつやっていきたいです。そして開幕一軍を果たしたいです。

【 投手コーチに聞く、今季の投手陣はどうなる? 】
聞き手…今年は近年になく順調だったのでは?
安仁屋…確かにここまでは非常に順調。競争意識が高く若手は勿論、主力も例年以上にペースが早い。例えば北別府は
      ここ2年はチームの勝ち頭になってない悔しさをぶつけるように練習している。追われる立場になった山根も必死だよ

聞き手…懸念されていた大野や津田の状態は?
安仁屋…大野はキャンプ途中まで遅れ気味だったが、オープン戦を見て分かるように投げる事は心配していない。
      津田の場合は夏頃に戻って来ればいいと考えていたが現在の調子を見たら開幕から行けるかもしれない。
      ただ無理はさせないけどね。今後の登板もなるべく暖かい日を選んで投げさせたい

聞き手…昨季は抑え役として「陰のMVP」と言われていた小林投手の調子は?
安仁屋…調子はすこぶる良い。球威は充分であとは変化球。今季は他球団も決め球のパームボール対策を考えて
      くるだろうから、もう1つ違う変化球をマスターして欲しいね

聞き手…若手はどうですか?
安仁屋…今季は連戦が多いので出来れば先発要員は6人で回したい。ローテーション入りするチャンスは
      金石や高木も充分ある。抑えを小林ひとりでは負担が大きいので森に期待している。ただ森はムキになる
      癖があるのでその点が課題かな

聞き手…主力陣はどうですか?
安仁屋…順調ですよ。池谷も今年はやる気充分です
聞き手…広島投手陣は質量ともに12球団イチと言われていますが
安仁屋…全員が揃って好調なんて事はないだろうし、とにかく3連戦を勝ち越すのを目標に頑張ります
コメント
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