環境と体にやさしい生き方
環境の悪化は生物系全体に大きな影響を与えています。環境と体にやさしい健康的な生活を考えるための新鮮な情報を紹介します。




人類の滅亡を「世界終末時計」という仮想の時計で表現している米国の科学誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスク(Bulletin of the Atomic Scientists)」は、1月10日(2012年)に、滅亡までの時間をそれまでの6分から2年ぶりに「5分」に縮まったと発表しました。

「世界終末時計」については、下記を参照して下さい。
→ウィキ・ペディア「世界終末時計

この世界終末時計は、1945年に日本に原爆が投下されたことをきっかけに1947年にはじめて発表されました。当初は、核による脅威を主な要因としたものでしたが、1989年10月以降は、環境問題や地球温暖化問題など、その他の要因も判断の対象とされてきています。

今回、「人類の滅亡まで残り5分」に縮まった主な理由としては、東京電力福島第一原発事故による放射能漏れ、イランの核開発や北朝鮮の核実験などの核拡散、地球温暖化問題への対応の停滞などがあげられています。

現在、世界的に深刻で重大な問題が山積しています。そして、これらの多くの問題を解決していくための時間は、ますます残り少なくなってきています。

その大きな理由は、多くの事象が「幾何級数的」に成長しているからです。幾何級数的成長とは、あるものがその総量(または総数)に対して一定の割合で増加することを意味します。銀行に預けたお金が複利で増えていくことや、細胞が次々と分裂することなどがこれに当たります。

この「幾何級数的成長」を経済成長で考えると、年率10%の成長を続けると7年目で2倍に達することになります。この間、技術の発展等を考慮しないと仮定すれば、経済成長に必要な資源も7年で2倍に増えることになります。幾何級数的な考え方は、金融の世界や人口問題など、多くの分野にあてはめることができます。

耕作しなくなった農業用地が毎年2倍の速度で竹や草に侵食されるとしたら、4分の1が侵食された時点で、完全な荒廃地となるのにわずか2年しかかからないのです。荒廃地になってしまった後で、再び耕作可能な土地に復元するには多大な労力と時間が必要になることは明らかです。

財政危機にあえぐ日本は、国債への依存度を高め、2012年度末で国の借金残高は1千兆円を突破します。このままでは、国の財政は5年も持たないといわれています。財政悪化が引き金となって日本国債に対するリスクが高まる(このリスクも幾何級数的に高まる)と、ある日突然に日本経済が破綻する可能性さえあるのです。

このように、多くの問題が幾何級数的に変化し、それらの問題を解決するのに残された時間はきわめて少なくなっています。もしかすると、私たちが知らないうちに既に手遅れになっている問題もあるかもしれません。

今こそ、「幾何級数的成長」の意味を再考し、重要な差し迫った問題を優先順位を立てて解決していくことこそが求められています。そしてそれらの解決のためには、多少の困難も受け入れざるを得ないという覚悟も必要です。

【主な参考文献】
・ウィキ・ペディア「世界終末時計」
・「成長の限界」(ダイヤモンド社 1972.5.25)

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