裏甘×辛 ドラマ、映画の感想

最近は映画の感想が多いです。
あとYouTubeの宣伝とか。

カブ主になりました。日勝峠越え~釧路へ…

2014-08-08 18:53:22 | つぶやき
日高道の駅でお腹も満たし、ついに日勝峠を越えます。カブで。

ちなみに、この時既にわたくしのお尻は大変なことになっておりました。
とにかく痛い。
どう座っても痛い。
誰も走ってない国道では、立ち乗りも辞さない状態です。
しかし、尻が痛くても日勝峠は越えなくてはいけません。
気を引き締めて走ります。

世界でも有名な危険な峠、それが日勝峠です。

アクセル全開で登って行きます。
かろうじて登ります。
ダイエットが足りないことを後悔もしました。
しかも日勝峠の頂上から、下がるほどどんどん暑くなります。
オイオイ、熱風じゃねーか。
一日中気温が高く、しかも日差しも強かったのですが、清水側は更に暑くなっていきます。
疲れ、暑さ、尻の痛さ。
そして、まだ全行程の半分という現実。
正直、この時は朦朧と陽炎を追いつつ、もう走るのが辛くてやめてしまいたかった。
清水の駅にリトルカブを乗り捨てて、JRに乗ろうか…そんなことも考えました。

峠を下り、五合目のパーキングに近づくと、何やら上半身裸の男が、バイクの傍らに佇んでいます。
わたくし、この裸の男に見覚えがありました。

「おーい!」

思わず大きく手を降る。

「おーい!」

心は喜びで満ち溢れていました。

1人じゃない。



以前、裸で豊頃のドーナッツを買って来て日焼けと言うか火傷した男が、日勝峠の五合目で待っていました。

ここからは一緒に下ります。
しかし、この時点で6時に釧路はギリギリのところ。
2人は記念撮影だけして、ひたすらに国道を走ります。

とにかく暑い。

ドライヤーの熱風を当て続けられているようです。
少しフラフラします。
でも帯広が近づくにつれて車も多くなります。
更に暑さは増します。
帯広に入った頃、交差点で止まると横から話しかけてきました。

「明日休みだしノープランで来たから知り合いの店で飲んで帰る」

きっと、暑さに耐えきれなかったのでしょう。
そして、原付に合わせて走るのにも疲れたのでしょう。
裸の男が、帯広を出る前に何処かへ消えていきました。
別れを惜しむ暇はありません。
男には、そんな言葉はいらないのです。

帯広を抜けてすぐ、給油することにしました。
北広島から走った結果、燃費は90km/lでした。
恐るべし、スーパーカブ!
隣のコンビニで給水。


ヤバイ…。

このぺーすだとゆらりに6時はギリギリだ。
気合を入れて走り出します。
ここからはまた1人。

疲れもかなり溜まってます。
さらに脱水の症状も。
コンビニで1Lほどスポドリを飲みましたが、果たして足りてるかどうか。

とにかくここからはノンストップじゃないとまずい。
しかし、池田を過ぎた辺りで、睡魔なのか、それとも脱水なのか、完全にフラフラになりました。
もう走ることもままなりません。
路肩を注意深くゆっくり走り、なんとかコンビニにたどり着きました。
これは暑さと脱水だと判断し、塩ライチシャーベットを囓り倒し、スポドリを更に1Lほど一気飲みしました。



強ミントタブレットを口いっぱいに頬張り、なんとか釧路に向かって出発します。
もう本当に止まることは出来ません。
時間的にはかなり厳しくなっていました。
しかも、iPhoneの充電がありません。
もう連絡を取ることも出来ないのです。

6時に着くと信じて、お客様を入れてしまうかも、予約も入っているかも
!。
とにかくもうちょっと止まる時間もありません。
ひたすらに走り続けます。
そして、トンネルを抜けて音別が近づくと、あれほどうだるほど暑かった気温が、本当に嘘のように下がり、
半袖に短パンでは寒くなって来たのです。
カブで走ると更に体感は下がります。
白糠に入る頃には、もう震えが止まりません。
しかき、もう止まっている時間はありません。

ガタガタと震えながら、それでも必死に走り続けます。
もう尻の感覚はありません。
わたくしの尻は何処かへ消えてしまったようです。
だが痛みだけはあります。

疲れ。

痛み。

寒さ。

市内に入り、新釧路川を越えた辺りで、6時を回りました。
頼む! もうすぐ着くから、予約があったら断らないでくれ!
いや、既にお客様が入っていたら、なんとか繋いでてくれ!

駅裏を過ぎ、陸橋を渡り、末広が見えてきます。
頑張れ俺!頑張れ俺!

ゆらりの前には、皆が待ち構えていました。
やり遂げたのです。
15分遅れ。予約は6時30分でした。
急いでボディーシートで身体中を拭き、手や顔を洗って、無事に店に立つことが出来ました。

総走行距離370km

ただ、カブを運んだだけ。




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