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10/1公開のこの作品、『HERO』より危なく、『LOVERS』より美しく・・・というキャッチコピーなんかついたりしていますが
同じ中国映画でも、まず正直に言って別路線と思っていいでしょう。
個人的には『HERO』も「美しい」映画だと思うので、「危ない」と
言ってしまっている時点で大いに疑問符です。
私もまだ見てませんが、スタッフ、キャストを見る限り断言できます。
この映画はきっとおもしろい!
というより本格的な武侠片が好きな人にはきっと面白いと思います。
もちろん、私もその1人です。
監督は90年代の
李連杰(ジェット・リー・リンチェイ)領衛主演「黄飛鴻」を手がけた徐克(ツイ・ハーク)。
アクション監督は香港の2大アクション勢力の1つ劉家班の御大・劉家良(ラウ・カーリョン)。
***因みにもう一つの勢力と言えば最近では『マトリックス』で知られる袁和平(ユエン・ウーピン)率いる袁家班。***
武術指導は董瑋(スティーブン・トン・ワイ)に熊欣欣(ホン・ヤンヤン)の2人。
董瑋は香港映画を中心にいろいろな作品に出演や武術指導、監督として携わっていて、
日本では80年代の作品「孔雀王」で武術指導をしています(ユン・ピョウが出てましたね~)。
もっとも、『燃えよドラゴン』の最初の方で李小龍(ブルース・リー)に
「Don't think!Feeeeeeeeeeel!!」と、頭を引っぱたかれていたあの坊やといえば
「ああ!あの子ね」と、記憶の隅にある方も多いのではないでしょうか。
一方の「くまきん」さんは広西省武術隊から映画の世界に入り、前述の「黄飛鴻」シリーズで
1作目は李連杰のスタントマンで監督の目にとまり、2作目では悪の親玉役で人気を博し
3作目以降主人公の弟子としてレギュラー出演するようになった出世人。
徐克監督のハリウッド進出作品
ダブルチームでのアクション指導
および刺客役でジャ・クロード・ヴァン・ダムとも戦っていたり
また
ヤング・ブラッドでもアクション指導しています。
そして出演陣はというと
メインとなる七剣の1人に前述の御大・劉家良。そして21世紀のドラゴン
甄子丹(ドニー・イェン)。
この人も「黄飛鴻」2作目で熊欣欣と競演しています。
最近では『HERO』の長空役が記憶に新しいところでしょう。
他にも
ブレイド2でもアクション指導及び出演しています。
と、まあとにかく書ききれないほどスゴイ人たちが集まってできた作品なので
武侠片大好きの私としては、否が応にも期待してしまいます。
そして「ワイヤーをできるだけ使わない生身のアクション」、この言葉がぐっと来ます。
『HERO』は映像の美しさとラストの展開は良かったけれど、期待していた
アクションバリバリの「闘い」の汁がほとばしる作品でなかっただけにガッカリもしました。
ヴェネツィア国際映画祭のオープニングでも絶賛されたこの作品、是非見に行こうと思います。
今年の「アツイ」映画は一月に観た
『カンフー・ハッスル』でキマリのつもりでいましたが、
その2ヶ月後の
『香港国際警察』そして
この『セブンソード』(邦題はイマイチですが)と、嬉しい裏切りに合っています。