サキ選集

「サキ選集」

 サキ 著 中村能三 訳 創土社

 帯に『恐怖と怪奇と冷酷無惨な諷刺の永遠の名作!!』『怪奇・恐怖、黒いユーモア』『イジワルとは何か? を完璧に教えてくれる作家』とあり、どうにも惹きつけられた。古本屋さんのイベントで見つけ、棚の中でなんとなくそこにあること否定しているオーラみたいなものが発せられていた。100円掘り出し物を探していた私なので、この箱入りは・・・・ と、一度置いたのだけど、ぐるっと一周して結局購入。きっと積読になってしまうのだろうな〜 と思っていたけど、最初の一篇「開いた窓」を読み、しっかりはまってしまった。
 「恐怖」というキーワードでは、現代のそれとはちょっと異なるかもしれないので、恐さを求めて読むと物足りなさを感じてしまうかもしれない。いやそんなことはないのだよ。とにかくユーモアはたくさんつまっていて最後クッと笑ってしまう作品あり、動物や子どもが登場する作品が多く教訓めいたものやほっこりしたものを期待したいところだけどそういう作品は登場しない。脅かす恐怖は無いけど、計りしれない恐怖がある。
 イジワルさはほんと容赦無いし。物語の中でもそうだけど、読者に対しても、イジワルが仕掛けられていて、中には読みにくい作品があるのだけど、きっとワザとそういう文章にしてあるのだろうなあ〜

 面白かった。


 こちらが入手しやすいかと。私もそのうち手に入れるぞ!
サキ傑作集 (岩波文庫 赤 261-1)
岩波書店

サキ短編集 (新潮文庫)
新潮社

 
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山とそば

「山とそば」

 ほしよりこ 著 新潮社

 「山とそば(松本・上高地)」「ヘビに巻かれて(岩国・宮島)」「カルデラのある町へ(鹿児島・阿蘇)」3つの旅の絵日記。あとおまけあり。
山とそば
ほし よりこ 著
新潮社

 表題作を読んでそばが食べたくなっちゃいました。それに松本へ行ってみたい。じつはまだ訪れたことがない。私の中で松本は、北杜夫さんが青春期を過ごした地としてあるのだけど、時折出会う紹介文などにふれ行ってみたいと思うところでもある。そして、この本を読んでますます行ってみたくなった。でもね同時に、行った気分も味わえた。
 絵日記、なんだかねえ〜 とってもいいんですよ。
 ちょっとの計画と出会う人で決まっていく旅の道。人の世話になりつつ頼り切るでなく続けるひとりたび。そこに絵がある。いいですね。

 「ヘビに巻かれて」とはすごいタイトルだ。岩国錦帯橋へは年に2、3回は訪れているのに、白ヘビを見に行ったことは無かった。入場料がいるのかと思っておりまして・・・・ ということでこの本を読んでしっかり行ってきた。ちゃんと志は納めましたです。予想外に人気で、なかなか前の方で見られなかったのだけど、こっち来た! ずっと見ていたくなった。
 それから、お城へも行ったこと無くて・・・・ それはまたの機会に。それで私は、年2、3回錦帯橋へ行くのは何をしに? 猫に会いに行くのです。

 3つめの鹿児島への旅は、登場人物、訪問先が多いのでサクサクまとめられたのかな? 字も多くて(笑)。

 楽しかったです。


 うどん圏に住んでいる身としては、「そば」を食べる機会は少ない。ほんと、おそば屋さん少ないです。それに、そばの食べ方というか作法を知らないので、食べるときすごく緊張してしまう。そういうことを気にしすぎるためかえって失敗しちゃったり。ぶっかける汁とつける汁とか・・・・・ でもそれゆえ、旅先で「そば」を食べることは多いかも。東京へ行ったときも、あと出石、出雲、福井くらいだけど(笑)。
 広島へ来たなら、ぜひ「ちから」のうどんを。北九州なら「資さんうどん」なのかな? ごぼ天うどんね。そういえば、大分のサービスエリアでとり天うどんを知ったときはおどろいた。じつは、とりの天ぷらなるものを食べたことがなかった。しかもうどんにのせるとは。おいしゅうございました。あと、四国へ渡るフェリーの中で食べたうどんもおいしかったな。
 うどんおち!?
 
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僕の彼女はサイボーグ

「僕の彼女はサイボーグ」

 監督・脚本:クァク・ジェヨン
 出演:綾瀬はるか、小出恵介
 2008年 日本

 日本映画専門チャンネルにて。

 まず、まったく異なる作品を想像していた。なぜか分からないけど、タイトルに「サイボーグ」とありながら、日常的なドラマをイメージしていたようだ。だから、はるかちゃん演ずるサイボーグである彼女の超人さ、後半から大変なことになっていく設定などおどろいた。
 それから、話題になっていたにもかかわらず、監督が韓国人であることを知らずに見ていた。知らずというか、日本人監督作品だと思って見ていた。途中から、やるじゃんなんて思ったのだ。あとで納得。日本映画の枠のなかで、外国の監督が作った日本映画はやはりどこか違う。どこが? と問われても困るけど、なんだか面白いね。
 とにかく予想外の綾瀬はるかだった。いいかんじに。



 ところで、小出恵介くん。名前はよく見かけたし、作品を目にしていないわけは無いのだけど、名前と姿が一致していなかった。
 先日まで放送されていたテレビドラマ「ストロベリーナイト」にも出ていて、ノリじゃん! ということでやっとメモリーされたのであった。ええ、ニッシー好きですけど、じつは密かに楽しみはノリ。えーーーー! 映画化!? テレビデホウソウサレルノヲマツヨ・・・・・
 
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K-20 怪人二十面相・伝

「K-20 怪人二十面相・伝」

 監督:佐藤嗣麻子
 出演:金城武、松たか子、仲村トオル、國村隼
 2008年 日本

 日本映画専門チャンネルにて。

 ということで(どういうこと?)、お次は怪人二十面相である。というわけではなくて、タイミングはたまたまなのだ。そうでもないかな、積読にしていたマブゼを読んだのは、K-20を見て、ファントマを見たからかもしれない。見た順番とブログを書いた順が逆となってしまった。

 くやしいなあ〜 面白かった(笑)。
 色物的につっこみどころ満載の面白映画だと思っていたのだ。
 SF的世界観、ミステリー要素も人間ドラマ的なところもたくさんつまっていながらうまく混ざり合った痛快な作品になったのではないだろうか。映像的には・・・ 実写版ジブリみたいな、アメコミを原作としたハリウッド映画を真似たみたいな感じがした。ただ、それをどのように昇華させるかが勝負所と思えばよくできていたと思うのだけどな。
 そして、松さんがかわいかった。それから國村さんがいいよな〜 主役のイケメン二人は・・・ 誰それが演じたらどうだろうとか想像してしまったので私的にはここはスルっとく。

 さて、この作品は設定が第二次世界大戦が回避された東京とされている。1949年。なかなか大胆な設定ではないか。怪人二十面相ではなく別の小説や映画が創れそうだ。
 映画とは関係ないけど思い出した。村上龍 著「五分後の世界」は、主人公が、戦争が続いている平行世界に行ってしまう。この映画とは逆の世界が展開される。ひえぃ〜 もう18年前の作品になってしまうのか・・・・・ この小説、おもしろかった。読み返したいと思う一冊である。
 
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