本とか映画とか・・・
空箱
グッド・ハーブ
「グッド・ハーブ」
Las buenas hierbas
監督・脚本:マリア・ノバロ
出演:オフェリア・メディーナ、ウルスラ・プルネダ
2010年 メキシコ
なんって言ったらいいのだろう・・・・・
始まってすぐ、作品の世界に入るきっかけをつかめないかも知れないと、いつになく構えている自分がいた。そして、私をこの作品にぐっと引き入れてくれたのは音だった。雨の音、風の音、街の音。ちょっと暗めの映像に音が現れてきた。
しばらく、人物の相関が分からなくて、いろいろ考えなくてはならなかったかな。けれど、しだいに、集中していたのだろうか、ほとんどよけいなことを考えず、横に誰かが座っていることをすっかり忘れてしまったようだ。
この映画の中には、死、生、性、母、父、老い、若さ、社会、歴史、さまざまなことが織り込まれている。強い主観を持っていながら、どこか俯瞰したような、距離をとった描かれかたがしているように思う。
なぜだか、日本映画っぽいな、とも思った。景色や色は全く違うのに。
自立した母の姿がアルツハイアマーに冒され変貌していく。どうにも娘に感情移入せずにはいられない。いつの日か、母(ララ)の思いを知ることができるだろうか。
紫色の花が咲く樹が美しい。
紫を背景に、2階くらい高さの手すりの前に立つ、壺をパーカッションとしてたたく女性の服が緑色で、その色合いが深く印象に残った。
ハーブのこともっと知りたいね。ハーブのことというか、植物の名前、花や葉や実の形をたくさん覚えたい。鳥や虫も。
ラストについては、どう受け止めたらいいのか正直分からない。少し時間が経って、この作品の事を考え、いつのまにか窓の外を見上げ静止してしまっている。
私にはとても大切な作品となりそうです。
映画館では見られないと思っていたのだけど、見ることが出来ました。
上映があった横川シネマは線路下横にあって、ときどき電車が通る音が聞こえるのだ。何度か見に来て、その音を邪魔に感じたことは一度も無いのだけど、今回はちょうど雨が降るシーンと重なって、なんとなく雷みたいに響いてきた(笑)。
上映ありがとうございました。
パンフレットも入手できました!
「グッド・ハーブ」HP→http://www.action-inc.co.jp/hierbas/

ひとりで暮らしている母のもとへ週一回は様子を見に行くことにしている。実家が自転車で行ける距離にあるのだ。つい最近のこと、いつものように様子を見に行って、何げない会話をしていた。
母は自分が死んだらとか、私の年金のこととかわかりもしない先のことばかり心配して、悩みで頭をいっぱいにしている。自然、発言もお説教じみたものになり耳に痛い。それに、いつも自ら苦労をこしらえている母を見て、もっと楽に生きてほしいと思っていたので、つい言ってしまった。
「かあちゃんはいっつも先のことばっかり言って、もうちょっと今を楽しむことをおぼえたらどうなん?」
すると、思ってもない反応が返ってきた。
満面の笑顔で「今、楽しいよ」と答えたのだ。
私は、なんて言ったらいいのか、そんな母の笑顔をとても、とても久しぶりに見た気がして、思わず涙が出そうになった。
その笑顔をもたらしたのは、母が最近行くようになった老人会のスポーツである。私がいくら母を元気づけようと毎週会いに行ったり、遠くへ連れて行ったりしても、一度もそんな表情見せてくれなかったのになあ〜 と思うとちょっとくやしいけどね(笑)。
だけど、あの笑顔、私がずっと欲しいと思っていたものはこれだったのかと胸にずしりときた。
Las buenas hierbas
監督・脚本:マリア・ノバロ
出演:オフェリア・メディーナ、ウルスラ・プルネダ
2010年 メキシコ
なんって言ったらいいのだろう・・・・・
始まってすぐ、作品の世界に入るきっかけをつかめないかも知れないと、いつになく構えている自分がいた。そして、私をこの作品にぐっと引き入れてくれたのは音だった。雨の音、風の音、街の音。ちょっと暗めの映像に音が現れてきた。
しばらく、人物の相関が分からなくて、いろいろ考えなくてはならなかったかな。けれど、しだいに、集中していたのだろうか、ほとんどよけいなことを考えず、横に誰かが座っていることをすっかり忘れてしまったようだ。
この映画の中には、死、生、性、母、父、老い、若さ、社会、歴史、さまざまなことが織り込まれている。強い主観を持っていながら、どこか俯瞰したような、距離をとった描かれかたがしているように思う。
なぜだか、日本映画っぽいな、とも思った。景色や色は全く違うのに。
自立した母の姿がアルツハイアマーに冒され変貌していく。どうにも娘に感情移入せずにはいられない。いつの日か、母(ララ)の思いを知ることができるだろうか。
紫色の花が咲く樹が美しい。
紫を背景に、2階くらい高さの手すりの前に立つ、壺をパーカッションとしてたたく女性の服が緑色で、その色合いが深く印象に残った。
ハーブのこともっと知りたいね。ハーブのことというか、植物の名前、花や葉や実の形をたくさん覚えたい。鳥や虫も。
ラストについては、どう受け止めたらいいのか正直分からない。少し時間が経って、この作品の事を考え、いつのまにか窓の外を見上げ静止してしまっている。
私にはとても大切な作品となりそうです。
映画館では見られないと思っていたのだけど、見ることが出来ました。
上映があった横川シネマは線路下横にあって、ときどき電車が通る音が聞こえるのだ。何度か見に来て、その音を邪魔に感じたことは一度も無いのだけど、今回はちょうど雨が降るシーンと重なって、なんとなく雷みたいに響いてきた(笑)。
上映ありがとうございました。
パンフレットも入手できました!
「グッド・ハーブ」HP→http://www.action-inc.co.jp/hierbas/
ひとりで暮らしている母のもとへ週一回は様子を見に行くことにしている。実家が自転車で行ける距離にあるのだ。つい最近のこと、いつものように様子を見に行って、何げない会話をしていた。
母は自分が死んだらとか、私の年金のこととかわかりもしない先のことばかり心配して、悩みで頭をいっぱいにしている。自然、発言もお説教じみたものになり耳に痛い。それに、いつも自ら苦労をこしらえている母を見て、もっと楽に生きてほしいと思っていたので、つい言ってしまった。
「かあちゃんはいっつも先のことばっかり言って、もうちょっと今を楽しむことをおぼえたらどうなん?」
すると、思ってもない反応が返ってきた。
満面の笑顔で「今、楽しいよ」と答えたのだ。
私は、なんて言ったらいいのか、そんな母の笑顔をとても、とても久しぶりに見た気がして、思わず涙が出そうになった。
その笑顔をもたらしたのは、母が最近行くようになった老人会のスポーツである。私がいくら母を元気づけようと毎週会いに行ったり、遠くへ連れて行ったりしても、一度もそんな表情見せてくれなかったのになあ〜 と思うとちょっとくやしいけどね(笑)。
だけど、あの笑顔、私がずっと欲しいと思っていたものはこれだったのかと胸にずしりときた。
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