本とか映画とか・・・
空箱
ドクトル・マブゼ
「ドクトル・マブゼ」
ノルベルト・ジャック 著 平井吉夫 訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ
フランスにはファントマ(笑)。日本には怪人二十面相。ドイツにはマブゼ博士がいるのだ。ワッハハハ。
賭博場で正気とは思えないほど大金を賭け負けてしまうひと。そこで勝ち、大金を手にし消え去る怪しい男。そこへ検事ヴェンクが登場し、捜査を始める。そして、殺人事件が起こる。
ヴェンク検事がマブゼ博士にたどりつくまで時間がかかるのだけど、その間もマブゼは組織だった悪行(密輸など)を続ける。目的はマブゼが君臨する世界をつくるため。
マブゼ博士に対立する人物がなぜ検事なのかな? いち検事がこれほど捜査を主導する力があるのだろうかという疑問もある。時代も国も異なるのでよく分からないのだけど・・・ そのあたりはまあ、銭形のとっつぁんしかりということで(笑)。
このマブゼ博士は催眠術(?)でひとを操る。変装をして出没する。やりたい放題なのだけど、なんとなく不安を纏っているように思えた。正義のヴェンク検事もどこか弱さを持っている。表裏一体なのだろうなあ〜 後半、ヴェンク vs マブゼの攻防が展開され、なかなかスリリングで一気に読んでしまった。
面白かったです。
以前、映画「怪人マブゼ博士(1932)」(フリッツ・ラング監督)を見たとき、それは続編で、4時間以上の大作「ドクトル・マブゼ(1922)」という作品があることを知った。厳密に言えば、この原作としての続編ではないようだ。商業的な事情もあるかもしれないけれど、マブゼ博士はどうやら作品を飛び出す存在となったようだ。
ノルベルト・ジャック 著 平井吉夫 訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ
フランスにはファントマ(笑)。日本には怪人二十面相。ドイツにはマブゼ博士がいるのだ。ワッハハハ。
賭博場で正気とは思えないほど大金を賭け負けてしまうひと。そこで勝ち、大金を手にし消え去る怪しい男。そこへ検事ヴェンクが登場し、捜査を始める。そして、殺人事件が起こる。
ヴェンク検事がマブゼ博士にたどりつくまで時間がかかるのだけど、その間もマブゼは組織だった悪行(密輸など)を続ける。目的はマブゼが君臨する世界をつくるため。
マブゼ博士に対立する人物がなぜ検事なのかな? いち検事がこれほど捜査を主導する力があるのだろうかという疑問もある。時代も国も異なるのでよく分からないのだけど・・・ そのあたりはまあ、銭形のとっつぁんしかりということで(笑)。
このマブゼ博士は催眠術(?)でひとを操る。変装をして出没する。やりたい放題なのだけど、なんとなく不安を纏っているように思えた。正義のヴェンク検事もどこか弱さを持っている。表裏一体なのだろうなあ〜 後半、ヴェンク vs マブゼの攻防が展開され、なかなかスリリングで一気に読んでしまった。
面白かったです。
以前、映画「怪人マブゼ博士(1932)」(フリッツ・ラング監督)を見たとき、それは続編で、4時間以上の大作「ドクトル・マブゼ(1922)」という作品があることを知った。厳密に言えば、この原作としての続編ではないようだ。商業的な事情もあるかもしれないけれど、マブゼ博士はどうやら作品を飛び出す存在となったようだ。
アニー・ホール
「アニー・ホール」
ANNIE HALL
監督:ウディ・アレン
出演:ウディ・アレン、ダイアン・キートン
1977年 アメリカ
シネフィル・イマジカにて。
この作品を心から楽しめたかと言えば、分からない。早口でたくさんしゃべるから、字幕を追うのが大変だった。でも、見終わって、なんだか拍手したくなった。
ザリガニであんなに楽しく時間が過ごせる相手がいることって、その時は分からないけどかけがえのないことなんだね。それに、誰とだってそうできるとは限らない。だのに分かれてしまうんだ。気づくのは後になって。
ひとって馬鹿だなあ〜
それでもって、男であり女であり。
両手にハサミを持って時を切り取る。
その時間をどのように自分の中にとどめておくか。
これからもっといいことがあるかもしれないし、もう二度と無いかもしれない。
映画のフィルムのように。

ところで、3月から「シネフィル・イマジカ」の名称が変わる。「IMAGICA BS」だそうだ。そのうち慣れると思うものの、今の気持ちとしては淋しい。「シネフィル」がよかったのになあ〜 それに、直輸入コーナーとか無くなっちゃうのかなあ〜???
ANNIE HALL
監督:ウディ・アレン
出演:ウディ・アレン、ダイアン・キートン
1977年 アメリカ
シネフィル・イマジカにて。
この作品を心から楽しめたかと言えば、分からない。早口でたくさんしゃべるから、字幕を追うのが大変だった。でも、見終わって、なんだか拍手したくなった。
ザリガニであんなに楽しく時間が過ごせる相手がいることって、その時は分からないけどかけがえのないことなんだね。それに、誰とだってそうできるとは限らない。だのに分かれてしまうんだ。気づくのは後になって。
ひとって馬鹿だなあ〜
それでもって、男であり女であり。
両手にハサミを持って時を切り取る。
その時間をどのように自分の中にとどめておくか。
これからもっといいことがあるかもしれないし、もう二度と無いかもしれない。
映画のフィルムのように。
ところで、3月から「シネフィル・イマジカ」の名称が変わる。「IMAGICA BS」だそうだ。そのうち慣れると思うものの、今の気持ちとしては淋しい。「シネフィル」がよかったのになあ〜 それに、直輸入コーナーとか無くなっちゃうのかなあ〜???
ファントマ/ミサイル作戦
「ファントマ/ミサイル作戦」
FANTOMAS CONTRE SCOTLAND YARD
監督:アンドレ・ユヌベル
出演:ルイ・ド・フュネス、ジャン・マレー、ミレーヌ・ドモンジョ
1967年 フランス
洋画専門チャンネル「ザ・シネマ」にて。
ちょっと飽きてきた感じはするものの、SF的展開を期待させつつ、スコットランドの古城で幽霊騒ぎ。どこか忍者テイストもあるようなないような・・・・犬も変装するよ。馬のくだりは大爆笑。
少々ドタバタ感が強すぎるかな。
そして、タイトルにあるように、とうとう行ってしまったか・・・・・ こうご期待(笑)。
こういう作品に辻褄が合わないとか、ありえないと言うのはナーンセンスなのだけど、3作目ではそういうとこ少し鼻につく。1、2作目ではそんなこと気にならなかったということは・・・ シリーズ化するということは難しいね。でも、おもしろかったし、ラストはとてもよかったと思う。
はっははっはっはー。
FANTOMAS CONTRE SCOTLAND YARD
監督:アンドレ・ユヌベル
出演:ルイ・ド・フュネス、ジャン・マレー、ミレーヌ・ドモンジョ
1967年 フランス
洋画専門チャンネル「ザ・シネマ」にて。
ちょっと飽きてきた感じはするものの、SF的展開を期待させつつ、スコットランドの古城で幽霊騒ぎ。どこか忍者テイストもあるようなないような・・・・犬も変装するよ。馬のくだりは大爆笑。
少々ドタバタ感が強すぎるかな。
そして、タイトルにあるように、とうとう行ってしまったか・・・・・ こうご期待(笑)。
こういう作品に辻褄が合わないとか、ありえないと言うのはナーンセンスなのだけど、3作目ではそういうとこ少し鼻につく。1、2作目ではそんなこと気にならなかったということは・・・ シリーズ化するということは難しいね。でも、おもしろかったし、ラストはとてもよかったと思う。
はっははっはっはー。
ファントマ/電光石火
「ファントマ/電光石火」
FANTOMAS SE DECHAINE
監督:アンドレ・ユヌベル
出演:ルイ・ド・フュネス、ジャン・マレー、ミレーヌ・ドモンジョ
1965年 フランス
洋画専門チャンネル「ザ・シネマ」にて。
オープニングタイトルがアニメになっていて、前作のダイジェストとなっている。なかなか粋。
内容はというと、とにかくジューヴ警視のおばか炸裂! なのである。しかし、だんだん腹立ってくるよ(笑)。
ファントマの活躍が思いのほか少ないので、タイトルをいっそ「ジューヴ警視の大冒険」にしては!? って言うか、そもそも、ジューヴ警視が主役だったのだね?
それにしても、いつのまにか逃げる追うが逆さまになっている気がする。
なんだか目的も分からなくなってきたぞ。
しかし、まさか、あのガジェットが活躍するなんて・・・・(笑)。
録画して見直してみても同じところで笑ってしまう。手が出てくるところね。
前作で「泳げない」と言ったジューヴ警視が、今作では「飛べない」と、あたりまえじゃー! と突っ込みたくなるけどね(笑)。毎度助けに行く新聞記者ファンドールさんえらいよ。
ラストの逃走追跡劇は今回も見応えがあって、グレードアップ。シリーズは3作あって、あとは宇宙へ逃げるしかないではないか!? どうなるのかなあ〜
さすが、アルセーヌ・ルパンを生んだ国。映画「TAXi」が生まれた心得もここにたくさんありそうだ。
FANTOMAS SE DECHAINE
監督:アンドレ・ユヌベル
出演:ルイ・ド・フュネス、ジャン・マレー、ミレーヌ・ドモンジョ
1965年 フランス
洋画専門チャンネル「ザ・シネマ」にて。
オープニングタイトルがアニメになっていて、前作のダイジェストとなっている。なかなか粋。
内容はというと、とにかくジューヴ警視のおばか炸裂! なのである。しかし、だんだん腹立ってくるよ(笑)。
ファントマの活躍が思いのほか少ないので、タイトルをいっそ「ジューヴ警視の大冒険」にしては!? って言うか、そもそも、ジューヴ警視が主役だったのだね?
それにしても、いつのまにか逃げる追うが逆さまになっている気がする。
なんだか目的も分からなくなってきたぞ。
しかし、まさか、あのガジェットが活躍するなんて・・・・(笑)。
録画して見直してみても同じところで笑ってしまう。手が出てくるところね。
前作で「泳げない」と言ったジューヴ警視が、今作では「飛べない」と、あたりまえじゃー! と突っ込みたくなるけどね(笑)。毎度助けに行く新聞記者ファンドールさんえらいよ。
ラストの逃走追跡劇は今回も見応えがあって、グレードアップ。シリーズは3作あって、あとは宇宙へ逃げるしかないではないか!? どうなるのかなあ〜
さすが、アルセーヌ・ルパンを生んだ国。映画「TAXi」が生まれた心得もここにたくさんありそうだ。
ファントマ/危機脱出
「ファントマ/危機脱出」
FANTOMAS
監督:アンドレ・ユヌベル
出演:ルイ・ド・フュネス、ジャン・マレー、ミレーヌ・ドモンジョ
1964年 フランス
洋画専門チャンネル「ザ・シネマ」にて。
おもしろかった♪
青銅色のマスクをかぶったファントマは、スケキヨファン必見かも(笑)。
わっははわっはっはと笑うシーンがもっと見たかったなあ〜
笑いをもってくるのはジューヴ警視。なんとなくネコふんじゃったみたいな音楽が聞こえると警視登場。あれで警視でいられるのが不思議でたまらない(笑)。
ファントマのおどろおどろしい音楽と、警視のコミカルな音楽が流れるシーンが交互にやってくる。
そして、見せ場である後半のアクションはなかなか見応えたっぷり。カーチェイスもあるし、屋根の上を逃走追跡したり、列車、ヘリ、最後は・・・・
何度も楽しみたい作品だな。
FANTOMAS
監督:アンドレ・ユヌベル
出演:ルイ・ド・フュネス、ジャン・マレー、ミレーヌ・ドモンジョ
1964年 フランス
洋画専門チャンネル「ザ・シネマ」にて。
おもしろかった♪
青銅色のマスクをかぶったファントマは、スケキヨファン必見かも(笑)。
わっははわっはっはと笑うシーンがもっと見たかったなあ〜
笑いをもってくるのはジューヴ警視。なんとなくネコふんじゃったみたいな音楽が聞こえると警視登場。あれで警視でいられるのが不思議でたまらない(笑)。
ファントマのおどろおどろしい音楽と、警視のコミカルな音楽が流れるシーンが交互にやってくる。
そして、見せ場である後半のアクションはなかなか見応えたっぷり。カーチェイスもあるし、屋根の上を逃走追跡したり、列車、ヘリ、最後は・・・・
何度も楽しみたい作品だな。
クロサワ映画
「クロサワ映画」
監督:渡辺琢
出演:黒沢かずこ
2010年
CSにて。
けっこう評判が良かったので見ておきたいな〜 と思っていた。でもじつは、見るともなく見始めた(笑)。テレビをつけっぱなしにしていたら始まってしまったのであった。いつもなんとなく、ながら見してしまう時間帯。いつの間にか集中して見ていた。
出てくるひと出てくるひとみんな、なんて言うか・・・ 演技が・・・・ なんとなく、痒いところに手が届かない気分だ。それが、本物の俳優さんが出てくるシーンでさらに倍となる。なんなんだろうなあ〜 この感じ。でも、なんだか黒沢さんを応援してしまってるんだな。
なんかこーー胸のあたりがきゅっ みたいな。そして、不覚にもラストで涙がでてしまいましたとさ。
ザ・怪傑は大島さん!

ところで、あまりにも更新が少ない。本はほんの数ページずつしか読んでいない。テレビで映画は・・・・・ 見ているのだよ最近。とくに映画「CUT」を見てからというもの。
ちなみに「クロサワ映画」を見たのは昨年12月。
こんなかんじでぼちぼちやっていこうかな。
監督:渡辺琢
出演:黒沢かずこ
2010年
CSにて。
けっこう評判が良かったので見ておきたいな〜 と思っていた。でもじつは、見るともなく見始めた(笑)。テレビをつけっぱなしにしていたら始まってしまったのであった。いつもなんとなく、ながら見してしまう時間帯。いつの間にか集中して見ていた。
出てくるひと出てくるひとみんな、なんて言うか・・・ 演技が・・・・ なんとなく、痒いところに手が届かない気分だ。それが、本物の俳優さんが出てくるシーンでさらに倍となる。なんなんだろうなあ〜 この感じ。でも、なんだか黒沢さんを応援してしまってるんだな。
なんかこーー胸のあたりがきゅっ みたいな。そして、不覚にもラストで涙がでてしまいましたとさ。
ザ・怪傑は大島さん!
ところで、あまりにも更新が少ない。本はほんの数ページずつしか読んでいない。テレビで映画は・・・・・ 見ているのだよ最近。とくに映画「CUT」を見てからというもの。
ちなみに「クロサワ映画」を見たのは昨年12月。
こんなかんじでぼちぼちやっていこうかな。
CUT
「CUT」
監督:アミール・ナデリ
出演:西島秀俊
2011年 日本
いい映画だったとかそうでなかったとかではなく、見ることができてよかったと思える映画は、別の存在だと思う。この映画は、私にとって、そういう映画かな。
私も、映画監督(映画狂)である秀二(西島)が主張することが全て正しいとは思わない。シネコンだって・・・ といろいろ反論したくなる。けれど、秀二の強い信念には脱帽する。
なぜ、借金を返す方法として殴られ屋となり、それが自分のために借金して命を失ってしまった兄の、死んだ場所でなくてはならなならなかったのか。そこにこだわる秀二が、なんだか不完全に思えた。
突然だけど、ルフィになぜ兄エースの死を背負わせたのか・・・・ 技や力だけが強くなるだけではだめなのだ。それと同じ? (すみませんワンピース引き合いにだしたりして)
そ、そうか、肉体のない魂というか念みたいなものを、肉体でもって表現しようとしている? これが秀二ではなくアミール・ナデリ監督のめざすところ? 疑問文にしてしまったけど、そう思えてきた。
より完全体になるために。
今は、「芸術」なんて口にすると、「すかしやがって」と言いたくなる時代になってしまったのかもしれない。「アート」という表現もなんだかこじゃれた宣伝文句のようで敬遠してしまう。娯楽を追求するのもいいじゃないか。いいんだ、だけど、そこに魂はあるのかい? 魂があるなら、時を経てそれは芸術になっていくものではないだろうか。
だけど、とにかく、この映画を見て、これまで全く映画を見ていないことを思い知ったし、なにより、もっと映画が見たくなった。
くだらないと言われる映画も好きだけどね。
そして、見ることができたのが、この映画館でよかったと思える作品でもあった。映画館はとっても寒かったよ。だけど、そこで見たいのさ。まだそういう場所がこの街にはあるんだ。
ところで、この映画のレビューをいろいろ読んでみたけど、賛否両論だった。ナニサマ? もあったけど(笑)、自分がいい、好きだと思った作品をぼろくそ言われること結構うれしいかも。M!?

「CUT」はエンドロールで音楽が流れなかった。
いつからエンドロールのとき、劇とは無関係な、タイアップのような音楽を流すようになったのだろう? ぴったりないい曲のときもあるけど・・・・
ところで最近、有名俳優を使いドラマ仕立てで作られた音楽のプロモーション映像を見る機会が多くなった。
なんとなく、好きになれない。
私もなにか創ることができたらいいのに。でも創れないから、ならパトロンになりたい。でも、どちらもできない私は古本を買うてしまうのであった。CDは新譜買うよ! 枚数減ったけど。映画館にも行く回数が減ったけど・・・・・ どっちだめじゃん! 反省。
監督:アミール・ナデリ
出演:西島秀俊
2011年 日本
いい映画だったとかそうでなかったとかではなく、見ることができてよかったと思える映画は、別の存在だと思う。この映画は、私にとって、そういう映画かな。
私も、映画監督(映画狂)である秀二(西島)が主張することが全て正しいとは思わない。シネコンだって・・・ といろいろ反論したくなる。けれど、秀二の強い信念には脱帽する。
なぜ、借金を返す方法として殴られ屋となり、それが自分のために借金して命を失ってしまった兄の、死んだ場所でなくてはならなならなかったのか。そこにこだわる秀二が、なんだか不完全に思えた。
突然だけど、ルフィになぜ兄エースの死を背負わせたのか・・・・ 技や力だけが強くなるだけではだめなのだ。それと同じ? (すみませんワンピース引き合いにだしたりして)
そ、そうか、肉体のない魂というか念みたいなものを、肉体でもって表現しようとしている? これが秀二ではなくアミール・ナデリ監督のめざすところ? 疑問文にしてしまったけど、そう思えてきた。
より完全体になるために。
今は、「芸術」なんて口にすると、「すかしやがって」と言いたくなる時代になってしまったのかもしれない。「アート」という表現もなんだかこじゃれた宣伝文句のようで敬遠してしまう。娯楽を追求するのもいいじゃないか。いいんだ、だけど、そこに魂はあるのかい? 魂があるなら、時を経てそれは芸術になっていくものではないだろうか。
だけど、とにかく、この映画を見て、これまで全く映画を見ていないことを思い知ったし、なにより、もっと映画が見たくなった。
くだらないと言われる映画も好きだけどね。
そして、見ることができたのが、この映画館でよかったと思える作品でもあった。映画館はとっても寒かったよ。だけど、そこで見たいのさ。まだそういう場所がこの街にはあるんだ。
ところで、この映画のレビューをいろいろ読んでみたけど、賛否両論だった。ナニサマ? もあったけど(笑)、自分がいい、好きだと思った作品をぼろくそ言われること結構うれしいかも。M!?
「CUT」はエンドロールで音楽が流れなかった。
いつからエンドロールのとき、劇とは無関係な、タイアップのような音楽を流すようになったのだろう? ぴったりないい曲のときもあるけど・・・・
ところで最近、有名俳優を使いドラマ仕立てで作られた音楽のプロモーション映像を見る機会が多くなった。
なんとなく、好きになれない。
私もなにか創ることができたらいいのに。でも創れないから、ならパトロンになりたい。でも、どちらもできない私は古本を買うてしまうのであった。CDは新譜買うよ! 枚数減ったけど。映画館にも行く回数が減ったけど・・・・・ どっちだめじゃん! 反省。
一宇宙人のみた太平洋戦争
「一宇宙人のみた太平洋戦争」
小松左京 著 集英社文庫
ショート・ショート16作と短篇3作がおさめられている。
ショート・ショートは、最初に未来を絶望的に描いた作品が続き、正直どよよんと暗い気持ちになった。それから子どもたちが登場する作品が並ぶのはSF的怪談と言っていいかな? 「もったいない」という作品、今読むに非常にタイムリーな、エネルギー問題を題材とした作品だ。そして怪作「一日一屁」講談調で、『最後にポン、ポンと二つ屁を・・・』はどういうことかと想像すると・・・・(笑)。
短篇「正午にいっせいに」は同じ時刻をループするという話。「船と機雷」は未来都市を描いた作品で、左京氏の人民を描く力に畏怖の念を抱く。氏は未来を、人類は自然の前に自身の慢心と社会的盲目によって滅んでいくのではないかと予測しているようで、私はどぎまぎしながら読むこととなった。
表題作は短篇「ムス・ムス星雲系生物の地球通信」内の一篇である。「ムス・ムス星雲・・・」は傑作。この星雲の宇宙人的時間では、地球の歴史はほんの数日の出来事であるみたい。それでざっと人の一生物語的に地球ができて人間が誕生しついに日本へスポットをあてて語る的な展開なのだけど、歴史をぎゅっとこの短い中にまとめる著者の力量、すごい!
すごい・・・・・・
小松左京 著 集英社文庫
ショート・ショート16作と短篇3作がおさめられている。
ショート・ショートは、最初に未来を絶望的に描いた作品が続き、正直どよよんと暗い気持ちになった。それから子どもたちが登場する作品が並ぶのはSF的怪談と言っていいかな? 「もったいない」という作品、今読むに非常にタイムリーな、エネルギー問題を題材とした作品だ。そして怪作「一日一屁」講談調で、『最後にポン、ポンと二つ屁を・・・』はどういうことかと想像すると・・・・(笑)。
短篇「正午にいっせいに」は同じ時刻をループするという話。「船と機雷」は未来都市を描いた作品で、左京氏の人民を描く力に畏怖の念を抱く。氏は未来を、人類は自然の前に自身の慢心と社会的盲目によって滅んでいくのではないかと予測しているようで、私はどぎまぎしながら読むこととなった。
表題作は短篇「ムス・ムス星雲系生物の地球通信」内の一篇である。「ムス・ムス星雲・・・」は傑作。この星雲の宇宙人的時間では、地球の歴史はほんの数日の出来事であるみたい。それでざっと人の一生物語的に地球ができて人間が誕生しついに日本へスポットをあてて語る的な展開なのだけど、歴史をぎゅっとこの短い中にまとめる著者の力量、すごい!
すごい・・・・・・
聯合艦隊司令長官 山本五十六 ―太平洋戦争70年目の真実―
「聯合艦隊司令長官 山本五十六 ―太平洋戦争70年目の真実―」
監督:成島出
出演:役所広司、玉木宏
2011年
とても静かな映画だった。
つれあいのリクエストで見に行ったのと、苦手なテーマなので理解出来ないかな〜と思ったのだけど、本当に理解できたかどうかはさておき、作品としては分かりやすく組み立てられていたのではないかと思う。全てを説明するなら時間がいくらあっても足りないだろう、そのため大きく省かなければきっと視点がぼやけてしまう。娯楽作品にはなれないかもしれないけれど、とても誠実につくられた作品だと思う。
それにしても、「食べる」シーンが多い。旨そうに食べる。決意を腹に食べる。悲しみを噛みしめて飲み込む。むやみに「食べる」シーンを挿入しているわけではなく、そこにはそれぞれ何か込められているし、そこから山本五十六という人物が見えてくる。いい描き方だ。
そして、私がこの作品を見て大きく感じたことは、戦争をしたい人と戦争をする人は同一ではなということ。
それから、現在にそっくり置き換え考えることができるよう描かれていること。今、この映画がつくられた意味はそこになるのではないのかな?
ああ、でも哀しいかな、山本五十六の戦闘が計画通りに行われたとして、はたして講和に結びつけることができたか。
監督:成島出
出演:役所広司、玉木宏
2011年
とても静かな映画だった。
つれあいのリクエストで見に行ったのと、苦手なテーマなので理解出来ないかな〜と思ったのだけど、本当に理解できたかどうかはさておき、作品としては分かりやすく組み立てられていたのではないかと思う。全てを説明するなら時間がいくらあっても足りないだろう、そのため大きく省かなければきっと視点がぼやけてしまう。娯楽作品にはなれないかもしれないけれど、とても誠実につくられた作品だと思う。
それにしても、「食べる」シーンが多い。旨そうに食べる。決意を腹に食べる。悲しみを噛みしめて飲み込む。むやみに「食べる」シーンを挿入しているわけではなく、そこにはそれぞれ何か込められているし、そこから山本五十六という人物が見えてくる。いい描き方だ。
そして、私がこの作品を見て大きく感じたことは、戦争をしたい人と戦争をする人は同一ではなということ。
それから、現在にそっくり置き換え考えることができるよう描かれていること。今、この映画がつくられた意味はそこになるのではないのかな?
ああ、でも哀しいかな、山本五十六の戦闘が計画通りに行われたとして、はたして講和に結びつけることができたか。
世界怪談名作集
「世界怪談名作集」(上・下)
岡本綺堂 編訳 河出文庫
おももしろかったです!
選集として、理想的な作品ではないだろうか。編者と訳者が同じ人物。これはもう岡本綺堂の作品として存在していると言っても、誰も異存は無いと思う。原作者あってこその作品だから、そんなこと思っても言ってはならないことかな? ともかく、作品がより生きているのだから素敵なことだ。
ところで、作品は英語圏のみならず、ロシアやドイツ、フランスなどの作家がおさめられていて、まさかそれらの言語を自在に操れたということは無いと思うのだけど、英訳されたものが訳されたのかな? ということを思いつつ、どの作品も魅力的で、話の中にぐいっと引き込まれた。
リットン作「貸家」は、およそ150年くらい前の作品になるのだろうか。語り手が、何かがとりついているという貸家の秘密を暴くことになるのだけど、科学的な視点を持っている。起こったことに対してそれなりに説明がつくのだけど、なんだかよく分からない澱のようなものが残る。怪談の醍醐味ってここだ! って感じかな。
どの作品もいいのだけど、どの作品が一番好きかなあ〜
ディッケンズの「信号手」は、自分の想像力で思い浮かべた景色がなんとも言えず怖い。
異色作はアンドレーフ作「ラザルス」かな。非常に観念的な作品だ。冒頭で死者が蘇る。お、100年前に創造されたゾンビ話か!? と思ったら、舞台はローマへ通じ、紀元前の話。著者はロシアの人で、私にとってロシアは、今のところ理解不能さ断トツ。小説も映画もまだ少ししか接したことがないので、いつか探求してみよう。
あとストックトン作「幽霊の移転」はユーモア作品。
恋愛、海洋、超常現象、情念、ほかほか、と題材も多様。

私が手にした版は、表紙が蝙蝠の絵を中心に、タイトルが円形に配されているデザイン。もう一目惚れ。現在は再版(もう途切れてるかな)されデザインが変わってしまっている。う〜ん、おしい。
作品リストを。目次にある表記より。
()内は扉に記された作家の生地。
岡本綺堂 編訳 河出文庫
おももしろかったです!
選集として、理想的な作品ではないだろうか。編者と訳者が同じ人物。これはもう岡本綺堂の作品として存在していると言っても、誰も異存は無いと思う。原作者あってこその作品だから、そんなこと思っても言ってはならないことかな? ともかく、作品がより生きているのだから素敵なことだ。
ところで、作品は英語圏のみならず、ロシアやドイツ、フランスなどの作家がおさめられていて、まさかそれらの言語を自在に操れたということは無いと思うのだけど、英訳されたものが訳されたのかな? ということを思いつつ、どの作品も魅力的で、話の中にぐいっと引き込まれた。
リットン作「貸家」は、およそ150年くらい前の作品になるのだろうか。語り手が、何かがとりついているという貸家の秘密を暴くことになるのだけど、科学的な視点を持っている。起こったことに対してそれなりに説明がつくのだけど、なんだかよく分からない澱のようなものが残る。怪談の醍醐味ってここだ! って感じかな。
どの作品もいいのだけど、どの作品が一番好きかなあ〜
ディッケンズの「信号手」は、自分の想像力で思い浮かべた景色がなんとも言えず怖い。
異色作はアンドレーフ作「ラザルス」かな。非常に観念的な作品だ。冒頭で死者が蘇る。お、100年前に創造されたゾンビ話か!? と思ったら、舞台はローマへ通じ、紀元前の話。著者はロシアの人で、私にとってロシアは、今のところ理解不能さ断トツ。小説も映画もまだ少ししか接したことがないので、いつか探求してみよう。
あとストックトン作「幽霊の移転」はユーモア作品。
恋愛、海洋、超常現象、情念、ほかほか、と題材も多様。

私が手にした版は、表紙が蝙蝠の絵を中心に、タイトルが円形に配されているデザイン。もう一目惚れ。現在は再版(もう途切れてるかな)されデザインが変わってしまっている。う〜ん、おしい。
![]() | 世界怪談名作集〈上〉 (河出文庫) |
| 岡本綺堂 編訳 | |
| 河出書房新社 |
![]() | 世界怪談名作集〈下〉 (河出文庫) |
| 岡本綺堂 編訳 | |
| 河出書房新社 |
作品リストを。目次にある表記より。
()内は扉に記された作家の生地。
【上】
「序」
「貸家」 リットン(英国ロンドン)
「スペードの女王」 プーシキン(露国 モスクワ)
「妖物(ダムドシング)」 ビヤース(米国 オハイオ)
「クラリモンド」 ゴーチェ(仏国 ダルブ)
「信号手」 ディッケンズ(英国 ポートシー)
「ヴィール夫人の亡霊」 デフォー(英国 ロンドン)
「ラッパチーニの娘」 ホーソーン(米国 マサチューセッツ)
【下】
「北極星号の船長」 ドイル(スコットランンド エジンバラ)
「廃宅」 ホフマン(ドイツ コニグスベルグ)
「聖餐祭」 フランス(仏国 パリ)
「幻の人力車」 キップリング(英国)(印度 ボンベイ)
「上床(アツパーバース)」 クラウフォード(米国)
「ラザルス」 アンドレーフ(露国 オーレル)
「幽霊」 モーパッサン(仏国 ノルマンディー)
「鏡中の美女」 マクドナルド(スコットランド アバーデンシャー)
「幽霊の移転」 ストックトン(米国 フィラデルフィア)
「牡丹燈記」 瞿宗吉(中国 銭塘)
「序」
「貸家」 リットン(英国ロンドン)
「スペードの女王」 プーシキン(露国 モスクワ)
「妖物(ダムドシング)」 ビヤース(米国 オハイオ)
「クラリモンド」 ゴーチェ(仏国 ダルブ)
「信号手」 ディッケンズ(英国 ポートシー)
「ヴィール夫人の亡霊」 デフォー(英国 ロンドン)
「ラッパチーニの娘」 ホーソーン(米国 マサチューセッツ)
【下】
「北極星号の船長」 ドイル(スコットランンド エジンバラ)
「廃宅」 ホフマン(ドイツ コニグスベルグ)
「聖餐祭」 フランス(仏国 パリ)
「幻の人力車」 キップリング(英国)(印度 ボンベイ)
「上床(アツパーバース)」 クラウフォード(米国)
「ラザルス」 アンドレーフ(露国 オーレル)
「幽霊」 モーパッサン(仏国 ノルマンディー)
「鏡中の美女」 マクドナルド(スコットランド アバーデンシャー)
「幽霊の移転」 ストックトン(米国 フィラデルフィア)
「牡丹燈記」 瞿宗吉(中国 銭塘)
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