本とか映画とか・・・
空箱
チェのさすらい
「チェのさすらい」
ラモン・チャオ 著 エビハラヒロコ 訳 トランジスター・プレス
エルネストから旅人フーセル、そしてチェに。
ゲバラとドン・キホーテの言葉が引用され、著者の言葉で綴られる。エルネストがチェになっていく。ときにサンチョ・パンサでもあり、ついにドン・キホーテとシンクロしチェに。
もっと生きることができたなら、彼は何になっただろう? そう思わずにはいられないのだけど、彼は、チェになった。それが描かれている。
そして、チェをとおして、著者ラモン・チャオを思う。
中南米のこと、スペインのことそして世界のこと。そして自分のこと。
考えること、やることたくさんあるはずなのだ。
各ページに付された註と解説がとても役立ちました。
映画「モーターサイクル・ダイアリーズ」と「チェ 28歳の革命」「チェ 39歳別れの手紙」がとてもいい作品だったのだとあらためて思った。それから、カストロのインタビューで語られたチェの姿も思い浮かんだ。書物は、「ゲバラ日記」しか読んでいないので、もっと読みたいと思った。
それから、知りたことが増えた。読みたい本がたくさんありすぎてぼぅっとしてはいられないのだけど・・・・・
一度見た作品、本が読みたくもなる。
ラモン・チャオ 著 エビハラヒロコ 訳 トランジスター・プレス
エルネストから旅人フーセル、そしてチェに。
ゲバラとドン・キホーテの言葉が引用され、著者の言葉で綴られる。エルネストがチェになっていく。ときにサンチョ・パンサでもあり、ついにドン・キホーテとシンクロしチェに。
もっと生きることができたなら、彼は何になっただろう? そう思わずにはいられないのだけど、彼は、チェになった。それが描かれている。
そして、チェをとおして、著者ラモン・チャオを思う。
中南米のこと、スペインのことそして世界のこと。そして自分のこと。
考えること、やることたくさんあるはずなのだ。
各ページに付された註と解説がとても役立ちました。
![]() | チェのさすらい (ラモンブックプロジェクト No. 1) |
| ラモン・チャオ 著 | |
| トランジスタープレス |
映画「モーターサイクル・ダイアリーズ」と「チェ 28歳の革命」「チェ 39歳別れの手紙」がとてもいい作品だったのだとあらためて思った。それから、カストロのインタビューで語られたチェの姿も思い浮かんだ。書物は、「ゲバラ日記」しか読んでいないので、もっと読みたいと思った。
それから、知りたことが増えた。読みたい本がたくさんありすぎてぼぅっとしてはいられないのだけど・・・・・
一度見た作品、本が読みたくもなる。
リコ兄弟
「リコ兄弟」
ジョルジュ・シムノン 著 秘田余四郎 訳 早川ポケットミステリー
シムノンの作品を読んでいると閉塞感というか、なんだか息苦しく感じてしまう。どこにもたどり着けない。
短いけれど読み応えありました。
ギャング組織と家族。主人公エディが置かれた立場をエンターテインメント的脚色で物語れば、それだけでも面白い作品もできるだろう。そういう大衆小説的なところを持ち合わせながら、シムノンはエディに張り付いて心情を描く。派手な展開は無いのだけど、このじっとりとした、やはり「閉塞感」という言葉がぴったりかなあ〜 フロリダやマイアミ、空や海がそこにあるのに・・・・・

まだまだ冊数しか読めていないのだけど、いくらか読んで、シムノン作品の鳥の鳴き声に関する描写が印象に残る。「リコ兄弟」では冒頭に黒つぐみが出てくる。
それから、途中、ペリカンが海上から魚を獲るところを主人公が眺めているシーンがあった。
ペリカンと言えば、ときわ公園のカッタ君を思い浮かべるのだけど、大きな体でのっそのっそというイメージだった。小説の、そのシーンがなんだか残っていて、ちょうど読み終わったころ、NHKの番組「ダーウィンが来た!」でモモイロペリカンが取り上げられ、そこで海にまっすぐ飛び込んで魚を獲る姿が映し出された。しかもフロリダ。まさにこのペリカンだったのだね、とちょっとうれしくなった。
ジョルジュ・シムノン 著 秘田余四郎 訳 早川ポケットミステリー

シムノンの作品を読んでいると閉塞感というか、なんだか息苦しく感じてしまう。どこにもたどり着けない。
短いけれど読み応えありました。
ギャング組織と家族。主人公エディが置かれた立場をエンターテインメント的脚色で物語れば、それだけでも面白い作品もできるだろう。そういう大衆小説的なところを持ち合わせながら、シムノンはエディに張り付いて心情を描く。派手な展開は無いのだけど、このじっとりとした、やはり「閉塞感」という言葉がぴったりかなあ〜 フロリダやマイアミ、空や海がそこにあるのに・・・・・
まだまだ冊数しか読めていないのだけど、いくらか読んで、シムノン作品の鳥の鳴き声に関する描写が印象に残る。「リコ兄弟」では冒頭に黒つぐみが出てくる。
それから、途中、ペリカンが海上から魚を獲るところを主人公が眺めているシーンがあった。
ペリカンと言えば、ときわ公園のカッタ君を思い浮かべるのだけど、大きな体でのっそのっそというイメージだった。小説の、そのシーンがなんだか残っていて、ちょうど読み終わったころ、NHKの番組「ダーウィンが来た!」でモモイロペリカンが取り上げられ、そこで海にまっすぐ飛び込んで魚を獲る姿が映し出された。しかもフロリダ。まさにこのペリカンだったのだね、とちょっとうれしくなった。
死の鉄路
「死の鉄路」
F・W・クロフツ 著 中山善之 訳 創元推理文庫
私はとくべつ鉄道に興味があるわけではないのだけど、蒸気機関車の運転室からの描写にとてもわくわくした。私がわくわくした以上に、登場人物がそこで見入っている様子がいいなと思った。
フレンチ警部登場作品は初めてだった。と言っても2冊しか読んだことないけど。有名な「樽」は、ずいぶん前に読んだけど内容はすっかり忘れてしまっている。「製材所の秘密」の秘密はちょっと冒険小説っぽかったかな。
この作品では、フレンチ警部の容姿に関する説明が無かったので、いつか初登場作品を読まなくてはと思う次第。はたしてそのあたりの描写はあるのだろうか。
フレンチ警部は、新たな証拠や情報を見つけようとすると同時に、あらゆる可能性に横線を引いて消去していく作業を丹念に行うタイプの刑事だった。警部の行った捜査は、端的に短い文章で連ねられており、なんとなく、文章に表れていない部分でフレンチ警部が捜査している、そんな印象を受けた。
それから、鉄道の複線化工事という設定の中での事件だったので、工事の工程やら図面やら出てきて楽しかった。なんとなく土木関係ものは好きなのである。
はたして犯人は!?
まんまとクロフツの術中にはまってしまった私なのであった。
F・W・クロフツ 著 中山善之 訳 創元推理文庫
私はとくべつ鉄道に興味があるわけではないのだけど、蒸気機関車の運転室からの描写にとてもわくわくした。私がわくわくした以上に、登場人物がそこで見入っている様子がいいなと思った。
フレンチ警部登場作品は初めてだった。と言っても2冊しか読んだことないけど。有名な「樽」は、ずいぶん前に読んだけど内容はすっかり忘れてしまっている。「製材所の秘密」の秘密はちょっと冒険小説っぽかったかな。
この作品では、フレンチ警部の容姿に関する説明が無かったので、いつか初登場作品を読まなくてはと思う次第。はたしてそのあたりの描写はあるのだろうか。
フレンチ警部は、新たな証拠や情報を見つけようとすると同時に、あらゆる可能性に横線を引いて消去していく作業を丹念に行うタイプの刑事だった。警部の行った捜査は、端的に短い文章で連ねられており、なんとなく、文章に表れていない部分でフレンチ警部が捜査している、そんな印象を受けた。
それから、鉄道の複線化工事という設定の中での事件だったので、工事の工程やら図面やら出てきて楽しかった。なんとなく土木関係ものは好きなのである。
はたして犯人は!?
まんまとクロフツの術中にはまってしまった私なのであった。
![]() | 死の鉄路 (創元推理文庫 (106‐27)) |
| F・W・クロフツ | |
| 東京創元社 |
深夜倶楽部
「深夜倶楽部」
都筑道夫 著 徳間文庫
おもしろかったー
岡本綺堂の「青蛙堂鬼談」に倣い、一堂会し、語られた物語が聞きしたためられた形式で文章が組まれている。
都筑さんの作品は、ホラーが好きだなあ〜
え、もしかするとホラーというか、私、怪談が好きなのかな?
好きです。怪談。
さて。
7つの話がならんでいた。男女のあれこれからくる恐い話、哀しいく不思議こわい話や、昔ながらの摩訶不思議話や、モダンホラーっぽいもの、情念の残る話などなど。超常現象ものもあって、それは主人公の疲労感を味わえるぞ。
あとがきは、宮部みゆきさんが書かれており、この流れ、とても嬉しい。しっかりと受け継がれているようすが窺える。
都筑作品を他にたくさん積読しているくせ、この本を見つけ後回しにせずタイトルだけで読み始めた自分にナイス印をあげたい。
都筑道夫 著 徳間文庫

おもしろかったー
岡本綺堂の「青蛙堂鬼談」に倣い、一堂会し、語られた物語が聞きしたためられた形式で文章が組まれている。
都筑さんの作品は、ホラーが好きだなあ〜
え、もしかするとホラーというか、私、怪談が好きなのかな?
好きです。怪談。
さて。
7つの話がならんでいた。男女のあれこれからくる恐い話、哀しいく不思議こわい話や、昔ながらの摩訶不思議話や、モダンホラーっぽいもの、情念の残る話などなど。超常現象ものもあって、それは主人公の疲労感を味わえるぞ。
あとがきは、宮部みゆきさんが書かれており、この流れ、とても嬉しい。しっかりと受け継がれているようすが窺える。
都筑作品を他にたくさん積読しているくせ、この本を見つけ後回しにせずタイトルだけで読み始めた自分にナイス印をあげたい。
七つの黒い夢
「七つの黒い夢」
アンソロジー 著者:乙一、恩田陸、北村薫、誉田哲也、西澤保彦、桜坂洋、岩井志麻子
新潮文庫
初めて読む作家の作品が4編あった。
決して恐い作品集ではないのだけど、じわじわとそわそわ(なんじゃそりゃ)くる作品群だった。それはタイトルの「黒い夢」という言葉からくるのかな? 「黒い」って言葉、影響力ってすごいな。もちろん、そうでなくともそうである。
このごろ、最近活躍している作家作品をあまり読んでいないので、読みやすかったかな。
「この子の絵は未完成」(乙一 著)の“非常識”という言葉がなんとなくしっくり来なかった。どちらかというと超常のような・・・・ だから、このおかあさんがなんだかとても恐い。
「赤い毬」(恩田陸 著)、高台の海辺というキラキラしたイメージを持ってしまう設定なのに、もやもや霧がかかりそのなかに赤い毬が浮かび上がる。私の母方の祖母は娘ひとりで、母の娘は私ひとりなのだけど・・・・・ 祖先をたどるとたくさんの先祖がいて自分が存在するものの、娘の母の母の母とたどると一本の赤い糸が浮かび上がる。もちろん息子の父の父の父・・・・ だってそう。そうやって確かに一筋で繋がっているもののことを想像すると胸の奥がうずく。
本書とは関係ないけど、紋が途絶えると嘆く母。けれど女性が継ぐという紋を調べてみると、この風習は全国的ではないようだった。
「百物語」(北村薫 著)は再読。私はこの作品をとてもかわいらしく思ってしまう。好きなんだなあ〜
「天使のレシート」(誉田哲也 著)は、新鮮だった。どうやったら思いつくのかなあこういう設定。SF的な広がりを見せながら、地に足が付いた感じがあって、でも天使。あ、ドラマ「ストロベリーナイト」の原作者なんだ。知らなかった。それは是非、他の作品も読んでみなくては。
しっくりこない感が残ったのは「桟敷がたり」(西澤保彦 著)だな。ラストの描き方が、こういう作品あってもいいとは思うけど、謎の男がわけ分からんすぎる。
「10月はSPAMで満ちている」(桜坂洋 著)はなんだかあれである。転職一回くらいで・・・・・・ と、もの申す。単純に主人公になんとかイラっとくるのだけど(笑)、この作品が嫌いかと言えばそうでもない。読後感はとても良かった。輸入食品雑貨店にてあの品物を探してみた。
岩井志麻子さんは、最近テレビで見て、なかなか刺激的な人だな〜と思っていたところ。イメージにぴったりの作品だった。
アンソロジー 著者:乙一、恩田陸、北村薫、誉田哲也、西澤保彦、桜坂洋、岩井志麻子
新潮文庫
初めて読む作家の作品が4編あった。
決して恐い作品集ではないのだけど、じわじわとそわそわ(なんじゃそりゃ)くる作品群だった。それはタイトルの「黒い夢」という言葉からくるのかな? 「黒い」って言葉、影響力ってすごいな。もちろん、そうでなくともそうである。
このごろ、最近活躍している作家作品をあまり読んでいないので、読みやすかったかな。
「この子の絵は未完成」(乙一 著)の“非常識”という言葉がなんとなくしっくり来なかった。どちらかというと超常のような・・・・ だから、このおかあさんがなんだかとても恐い。
「赤い毬」(恩田陸 著)、高台の海辺というキラキラしたイメージを持ってしまう設定なのに、もやもや霧がかかりそのなかに赤い毬が浮かび上がる。私の母方の祖母は娘ひとりで、母の娘は私ひとりなのだけど・・・・・ 祖先をたどるとたくさんの先祖がいて自分が存在するものの、娘の母の母の母とたどると一本の赤い糸が浮かび上がる。もちろん息子の父の父の父・・・・ だってそう。そうやって確かに一筋で繋がっているもののことを想像すると胸の奥がうずく。
本書とは関係ないけど、紋が途絶えると嘆く母。けれど女性が継ぐという紋を調べてみると、この風習は全国的ではないようだった。
「百物語」(北村薫 著)は再読。私はこの作品をとてもかわいらしく思ってしまう。好きなんだなあ〜
「天使のレシート」(誉田哲也 著)は、新鮮だった。どうやったら思いつくのかなあこういう設定。SF的な広がりを見せながら、地に足が付いた感じがあって、でも天使。あ、ドラマ「ストロベリーナイト」の原作者なんだ。知らなかった。それは是非、他の作品も読んでみなくては。
しっくりこない感が残ったのは「桟敷がたり」(西澤保彦 著)だな。ラストの描き方が、こういう作品あってもいいとは思うけど、謎の男がわけ分からんすぎる。
「10月はSPAMで満ちている」(桜坂洋 著)はなんだかあれである。転職一回くらいで・・・・・・ と、もの申す。単純に主人公になんとかイラっとくるのだけど(笑)、この作品が嫌いかと言えばそうでもない。読後感はとても良かった。輸入食品雑貨店にてあの品物を探してみた。
岩井志麻子さんは、最近テレビで見て、なかなか刺激的な人だな〜と思っていたところ。イメージにぴったりの作品だった。
![]() | 七つの黒い夢 (新潮文庫) |
| 乙一,恩田 陸,北村 薫,誉田 哲也,西澤 保彦,桜坂 洋,岩井 志麻子 | |
| 新潮社 |
銀河鉄道の夜
童話集「銀河鉄道の夜」他十四篇
宮沢賢治 作 谷川徹三 編 岩波文庫
やはり私にとっては宮沢賢治はカライ。それなのに美しく別世界のように文章があるのでニクイ。
いつか全集を捲ってみたい。
今回強く思ったのは、宮沢賢治はかなりの論客だな、と。「ビジテリアン大祭」を読んでそう感じた。
ただ、他者を説き伏せる完全無欠の論を備えてはいないし、求めてはいない? 求めても、組み立てながら、その主張に穴やほころびが見つかる。反対者の論をもっともらしく組み立てることさえできる。
自分はビジテリアンであることはたしかなのだけど突き詰めて行くとどんどん脇道へそれる。論旨が変わってしまうようすも描かれていておもしろい。
それは、創作する人生の途中で生まれた文章であるから? 文章じたいが中途なの? そのどちらでもなく、賢治にとっては限りなく完璧な作品である? 宮沢賢治に関する研究文を読むのもおもしろそうだ。
子規はネットを、賢治にはテレビ出演をしてほしい(笑)。
印象に残った作品は「どんぐりと山猫」である。
一郎は山猫に招待され、どんぐりたちの裁判をおさめるというお話。
この作品に込められた本当の思いは何なのだろう?
私には、ひとことで群衆をまとめ上げ英雄になれることもあればたったひとことで失われてしまう繋がりというものもあるのだ、というお話に映った。
宮沢賢治 作 谷川徹三 編 岩波文庫
やはり私にとっては宮沢賢治はカライ。それなのに美しく別世界のように文章があるのでニクイ。
いつか全集を捲ってみたい。
今回強く思ったのは、宮沢賢治はかなりの論客だな、と。「ビジテリアン大祭」を読んでそう感じた。
ただ、他者を説き伏せる完全無欠の論を備えてはいないし、求めてはいない? 求めても、組み立てながら、その主張に穴やほころびが見つかる。反対者の論をもっともらしく組み立てることさえできる。
自分はビジテリアンであることはたしかなのだけど突き詰めて行くとどんどん脇道へそれる。論旨が変わってしまうようすも描かれていておもしろい。
それは、創作する人生の途中で生まれた文章であるから? 文章じたいが中途なの? そのどちらでもなく、賢治にとっては限りなく完璧な作品である? 宮沢賢治に関する研究文を読むのもおもしろそうだ。
子規はネットを、賢治にはテレビ出演をしてほしい(笑)。
印象に残った作品は「どんぐりと山猫」である。
一郎は山猫に招待され、どんぐりたちの裁判をおさめるというお話。
この作品に込められた本当の思いは何なのだろう?
私には、ひとことで群衆をまとめ上げ英雄になれることもあればたったひとことで失われてしまう繋がりというものもあるのだ、というお話に映った。
![]() | 童話集 銀河鉄道の夜 他十四篇 (岩波文庫) |
| 宮沢 賢治 | |
| 岩波書店 |
サキ選集
「サキ選集」
サキ 著 中村能三 訳 創土社
帯に『恐怖と怪奇と冷酷無惨な諷刺の永遠の名作!!』『怪奇・恐怖、黒いユーモア』『イジワルとは何か? を完璧に教えてくれる作家』とあり、どうにも惹きつけられた。古本屋さんのイベントで見つけ、棚の中でなんとなくそこにあること否定しているオーラみたいなものが発せられていた。100円掘り出し物を探していた私なので、この箱入りは・・・・ と、一度置いたのだけど、ぐるっと一周して結局購入。きっと積読になってしまうのだろうな〜 と思っていたけど、最初の一篇「開いた窓」を読み、しっかりはまってしまった。
「恐怖」というキーワードでは、現代のそれとはちょっと異なるかもしれないので、恐さを求めて読むと物足りなさを感じてしまうかもしれない。いやそんなことはないのだよ。とにかくユーモアはたくさんつまっていて最後クッと笑ってしまう作品あり、動物や子どもが登場する作品が多く教訓めいたものやほっこりしたものを期待したいところだけどそういう作品は登場しない。脅かす恐怖は無いけど、計りしれない恐怖がある。
イジワルさはほんと容赦無いし。物語の中でもそうだけど、読者に対しても、イジワルが仕掛けられていて、中には読みにくい作品があるのだけど、きっとワザとそういう文章にしてあるのだろうなあ〜
面白かった。
こちらが入手しやすいかと。私もそのうち手に入れるぞ!
サキ 著 中村能三 訳 創土社
帯に『恐怖と怪奇と冷酷無惨な諷刺の永遠の名作!!』『怪奇・恐怖、黒いユーモア』『イジワルとは何か? を完璧に教えてくれる作家』とあり、どうにも惹きつけられた。古本屋さんのイベントで見つけ、棚の中でなんとなくそこにあること否定しているオーラみたいなものが発せられていた。100円掘り出し物を探していた私なので、この箱入りは・・・・ と、一度置いたのだけど、ぐるっと一周して結局購入。きっと積読になってしまうのだろうな〜 と思っていたけど、最初の一篇「開いた窓」を読み、しっかりはまってしまった。
「恐怖」というキーワードでは、現代のそれとはちょっと異なるかもしれないので、恐さを求めて読むと物足りなさを感じてしまうかもしれない。いやそんなことはないのだよ。とにかくユーモアはたくさんつまっていて最後クッと笑ってしまう作品あり、動物や子どもが登場する作品が多く教訓めいたものやほっこりしたものを期待したいところだけどそういう作品は登場しない。脅かす恐怖は無いけど、計りしれない恐怖がある。イジワルさはほんと容赦無いし。物語の中でもそうだけど、読者に対しても、イジワルが仕掛けられていて、中には読みにくい作品があるのだけど、きっとワザとそういう文章にしてあるのだろうなあ〜
面白かった。
こちらが入手しやすいかと。私もそのうち手に入れるぞ!
![]() | サキ傑作集 (岩波文庫 赤 261-1) |
| 岩波書店 |
![]() | サキ短編集 (新潮文庫) |
| 新潮社 |
山とそば
「山とそば」
ほしよりこ 著 新潮社
「山とそば(松本・上高地)」「ヘビに巻かれて(岩国・宮島)」「カルデラのある町へ(鹿児島・阿蘇)」3つの旅の絵日記。あとおまけあり。
表題作を読んでそばが食べたくなっちゃいました。それに松本へ行ってみたい。じつはまだ訪れたことがない。私の中で松本は、北杜夫さんが青春期を過ごした地としてあるのだけど、時折出会う紹介文などにふれ行ってみたいと思うところでもある。そして、この本を読んでますます行ってみたくなった。でもね同時に、行った気分も味わえた。
絵日記、なんだかねえ〜 とってもいいんですよ。
ちょっとの計画と出会う人で決まっていく旅の道。人の世話になりつつ頼り切るでなく続けるひとりたび。そこに絵がある。いいですね。
「ヘビに巻かれて」とはすごいタイトルだ。岩国錦帯橋へは年に2、3回は訪れているのに、白ヘビを見に行ったことは無かった。入場料がいるのかと思っておりまして・・・・ ということでこの本を読んでしっかり行ってきた。ちゃんと志は納めましたです。予想外に人気で、なかなか前の方で見られなかったのだけど、こっち来た! ずっと見ていたくなった。
それから、お城へも行ったこと無くて・・・・ それはまたの機会に。それで私は、年2、3回錦帯橋へ行くのは何をしに? 猫に会いに行くのです。
3つめの鹿児島への旅は、登場人物、訪問先が多いのでサクサクまとめられたのかな? 字も多くて(笑)。
楽しかったです。

うどん圏に住んでいる身としては、「そば」を食べる機会は少ない。ほんと、おそば屋さん少ないです。それに、そばの食べ方というか作法を知らないので、食べるときすごく緊張してしまう。そういうことを気にしすぎるためかえって失敗しちゃったり。ぶっかける汁とつける汁とか・・・・・ でもそれゆえ、旅先で「そば」を食べることは多いかも。東京へ行ったときも、あと出石、出雲、福井くらいだけど(笑)。
広島へ来たなら、ぜひ「ちから」のうどんを。北九州なら「資さんうどん」なのかな? ごぼ天うどんね。そういえば、大分のサービスエリアでとり天うどんを知ったときはおどろいた。じつは、とりの天ぷらなるものを食べたことがなかった。しかもうどんにのせるとは。おいしゅうございました。あと、四国へ渡るフェリーの中で食べたうどんもおいしかったな。
うどんおち!?
ほしよりこ 著 新潮社
「山とそば(松本・上高地)」「ヘビに巻かれて(岩国・宮島)」「カルデラのある町へ(鹿児島・阿蘇)」3つの旅の絵日記。あとおまけあり。
![]() | 山とそば |
| ほし よりこ 著 | |
| 新潮社 |
表題作を読んでそばが食べたくなっちゃいました。それに松本へ行ってみたい。じつはまだ訪れたことがない。私の中で松本は、北杜夫さんが青春期を過ごした地としてあるのだけど、時折出会う紹介文などにふれ行ってみたいと思うところでもある。そして、この本を読んでますます行ってみたくなった。でもね同時に、行った気分も味わえた。
絵日記、なんだかねえ〜 とってもいいんですよ。
ちょっとの計画と出会う人で決まっていく旅の道。人の世話になりつつ頼り切るでなく続けるひとりたび。そこに絵がある。いいですね。
「ヘビに巻かれて」とはすごいタイトルだ。岩国錦帯橋へは年に2、3回は訪れているのに、白ヘビを見に行ったことは無かった。入場料がいるのかと思っておりまして・・・・ ということでこの本を読んでしっかり行ってきた。ちゃんと志は納めましたです。予想外に人気で、なかなか前の方で見られなかったのだけど、こっち来た! ずっと見ていたくなった。

それから、お城へも行ったこと無くて・・・・ それはまたの機会に。それで私は、年2、3回錦帯橋へ行くのは何をしに? 猫に会いに行くのです。
3つめの鹿児島への旅は、登場人物、訪問先が多いのでサクサクまとめられたのかな? 字も多くて(笑)。
楽しかったです。
うどん圏に住んでいる身としては、「そば」を食べる機会は少ない。ほんと、おそば屋さん少ないです。それに、そばの食べ方というか作法を知らないので、食べるときすごく緊張してしまう。そういうことを気にしすぎるためかえって失敗しちゃったり。ぶっかける汁とつける汁とか・・・・・ でもそれゆえ、旅先で「そば」を食べることは多いかも。東京へ行ったときも、あと出石、出雲、福井くらいだけど(笑)。
広島へ来たなら、ぜひ「ちから」のうどんを。北九州なら「資さんうどん」なのかな? ごぼ天うどんね。そういえば、大分のサービスエリアでとり天うどんを知ったときはおどろいた。じつは、とりの天ぷらなるものを食べたことがなかった。しかもうどんにのせるとは。おいしゅうございました。あと、四国へ渡るフェリーの中で食べたうどんもおいしかったな。
うどんおち!?
僕の彼女はサイボーグ
「僕の彼女はサイボーグ」
監督・脚本:クァク・ジェヨン
出演:綾瀬はるか、小出恵介
2008年 日本
日本映画専門チャンネルにて。
まず、まったく異なる作品を想像していた。なぜか分からないけど、タイトルに「サイボーグ」とありながら、日常的なドラマをイメージしていたようだ。だから、はるかちゃん演ずるサイボーグである彼女の超人さ、後半から大変なことになっていく設定などおどろいた。
それから、話題になっていたにもかかわらず、監督が韓国人であることを知らずに見ていた。知らずというか、日本人監督作品だと思って見ていた。途中から、やるじゃんなんて思ったのだ。あとで納得。日本映画の枠のなかで、外国の監督が作った日本映画はやはりどこか違う。どこが? と問われても困るけど、なんだか面白いね。
とにかく予想外の綾瀬はるかだった。いいかんじに。

ところで、小出恵介くん。名前はよく見かけたし、作品を目にしていないわけは無いのだけど、名前と姿が一致していなかった。
先日まで放送されていたテレビドラマ「ストロベリーナイト」にも出ていて、ノリじゃん! ということでやっとメモリーされたのであった。ええ、ニッシー好きですけど、じつは密かに楽しみはノリ。えーーーー! 映画化!? テレビデホウソウサレルノヲマツヨ・・・・・
監督・脚本:クァク・ジェヨン
出演:綾瀬はるか、小出恵介
2008年 日本
日本映画専門チャンネルにて。
まず、まったく異なる作品を想像していた。なぜか分からないけど、タイトルに「サイボーグ」とありながら、日常的なドラマをイメージしていたようだ。だから、はるかちゃん演ずるサイボーグである彼女の超人さ、後半から大変なことになっていく設定などおどろいた。
それから、話題になっていたにもかかわらず、監督が韓国人であることを知らずに見ていた。知らずというか、日本人監督作品だと思って見ていた。途中から、やるじゃんなんて思ったのだ。あとで納得。日本映画の枠のなかで、外国の監督が作った日本映画はやはりどこか違う。どこが? と問われても困るけど、なんだか面白いね。
とにかく予想外の綾瀬はるかだった。いいかんじに。
ところで、小出恵介くん。名前はよく見かけたし、作品を目にしていないわけは無いのだけど、名前と姿が一致していなかった。
先日まで放送されていたテレビドラマ「ストロベリーナイト」にも出ていて、ノリじゃん! ということでやっとメモリーされたのであった。ええ、ニッシー好きですけど、じつは密かに楽しみはノリ。えーーーー! 映画化!? テレビデホウソウサレルノヲマツヨ・・・・・
K-20 怪人二十面相・伝
「K-20 怪人二十面相・伝」
監督:佐藤嗣麻子
出演:金城武、松たか子、仲村トオル、國村隼
2008年 日本
日本映画専門チャンネルにて。
ということで(どういうこと?)、お次は怪人二十面相である。というわけではなくて、タイミングはたまたまなのだ。そうでもないかな、積読にしていたマブゼを読んだのは、K-20を見て、ファントマを見たからかもしれない。見た順番とブログを書いた順が逆となってしまった。
くやしいなあ〜 面白かった(笑)。
色物的につっこみどころ満載の面白映画だと思っていたのだ。
SF的世界観、ミステリー要素も人間ドラマ的なところもたくさんつまっていながらうまく混ざり合った痛快な作品になったのではないだろうか。映像的には・・・ 実写版ジブリみたいな、アメコミを原作としたハリウッド映画を真似たみたいな感じがした。ただ、それをどのように昇華させるかが勝負所と思えばよくできていたと思うのだけどな。
そして、松さんがかわいかった。それから國村さんがいいよな〜 主役のイケメン二人は・・・ 誰それが演じたらどうだろうとか想像してしまったので私的にはここはスルっとく。
さて、この作品は設定が第二次世界大戦が回避された東京とされている。1949年。なかなか大胆な設定ではないか。怪人二十面相ではなく別の小説や映画が創れそうだ。
映画とは関係ないけど思い出した。村上龍 著「五分後の世界」は、主人公が、戦争が続いている平行世界に行ってしまう。この映画とは逆の世界が展開される。ひえぃ〜 もう18年前の作品になってしまうのか・・・・・ この小説、おもしろかった。読み返したいと思う一冊である。
監督:佐藤嗣麻子
出演:金城武、松たか子、仲村トオル、國村隼
2008年 日本
日本映画専門チャンネルにて。
ということで(どういうこと?)、お次は怪人二十面相である。というわけではなくて、タイミングはたまたまなのだ。そうでもないかな、積読にしていたマブゼを読んだのは、K-20を見て、ファントマを見たからかもしれない。見た順番とブログを書いた順が逆となってしまった。
くやしいなあ〜 面白かった(笑)。
色物的につっこみどころ満載の面白映画だと思っていたのだ。
SF的世界観、ミステリー要素も人間ドラマ的なところもたくさんつまっていながらうまく混ざり合った痛快な作品になったのではないだろうか。映像的には・・・ 実写版ジブリみたいな、アメコミを原作としたハリウッド映画を真似たみたいな感じがした。ただ、それをどのように昇華させるかが勝負所と思えばよくできていたと思うのだけどな。
そして、松さんがかわいかった。それから國村さんがいいよな〜 主役のイケメン二人は・・・ 誰それが演じたらどうだろうとか想像してしまったので私的にはここはスルっとく。
さて、この作品は設定が第二次世界大戦が回避された東京とされている。1949年。なかなか大胆な設定ではないか。怪人二十面相ではなく別の小説や映画が創れそうだ。
映画とは関係ないけど思い出した。村上龍 著「五分後の世界」は、主人公が、戦争が続いている平行世界に行ってしまう。この映画とは逆の世界が展開される。ひえぃ〜 もう18年前の作品になってしまうのか・・・・・ この小説、おもしろかった。読み返したいと思う一冊である。
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