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電子基板などから金を簡便に回収する技術が開発される

2018-02-19 | 科学・技術
 千葉大学の松野泰也教授らは使用済みの電子基板などから金を簡便に回収する技術を開発した。有機溶媒などが入った液体に浸す。塩酸と硝酸を混ぜた「王水」などを使う従来法と比べ、廃液処理の手間などが減り、コストを下げられると見込んでいる。電炉メーカーの東京鉄鋼と共同研究を実施中で、2020年をめどに実用化を目指す。
 新技術は特定の有機溶媒と臭化銅が入った液体に電子基板を浸す。セ氏100度にすると、金がニッケルなどとともに溶け出す。この段階で硫酸を加えると水と油のように上下2層に分かれ、金以外は硫酸の層に移動し金だけが液体の層に残る。還元剤を入れると金が塊になって出てくる。
 実験では砕いた電子基板を酸化チタンと一緒に熱し、金以外の金属の表面に膜をつけて溶けにくくした。液体を浸すと数日で基板から金を約8割の効率で回収できた。液体は繰り返し使える。焼却もでき廃液はほぼ出ない、と言う。
 ◆都市鉱山
 携帯電話・家電製品・IT製品などには、貴金属やレアメタル(希少金属)が使われている。それらの製品は、廃棄物となる。この廃棄物を積極的に”採掘可能”な資源と考え、廃棄物が集積する都市を1つの鉱山とみなそうとする概念である。都市部から排出された電気・電子機器の廃棄物をリサイクルし、貴金属やレアメタルを取り出し、再利用する。
 因みに、日本の都市鉱山で、金は世界の現有埋蔵量の15~20%があると言う。
 ◆金
 金は地球上にわずかしか存在しない貴金属。有史以来採掘された金の総量は、約18万3600トン(16万6千トン説がある)。オリンピックの公式プールに換算すると、約3.8杯分の計算。
 元素:元素記号Au、原子番号79、密度19.32、融点1064.43℃
 純度:24分率で表現。純金(100%)は24金、K24、24カラットと表現
     金含有率が18/24(75%)は18金、K18である
     (24Kのメッキは24KGP、金・金箔張りはGFで表現する)
 分布存在:地殻に広く分布。存在比は0.003g/1ton位
 採掘性:鉱山採掘では3~5g/tonが採算点と言われる
 総産出量:昔から現代まで16万6千トン(英GFMS統計、2009年)と推計
        容量は166000/19.3≒8600m3(20.5m立法位)となる
 埋蔵量:5~6万トンと推定。容積は2600m3~3100m3となる
 保有量(トン):アメリカ8134、ドイツ3413、フランス2541・・・日本765
 産出国(トン/年、2009年):中国324、ソ連319、豪州224、米国221・・・

 今日は曇~晴れ。気温は低く、最高気温数℃。春はまだまだ。
 数日前、榴岡天満宮の梅に花が咲きだした、と言う。早速にお参りと梅の花の鑑賞に出かけた。蕾が多く、開いてるのは10輪程。まだまだの春。
 榴岡天満宮の祭神は菅原道真(すがわらのみちざね)。菅原道真公と梅には深い繋がりがあり、神紋(しんもん、神社の紋)は梅。
 奈良時代に「花」と言えば梅(の花)、古来から親しまれた花である。別名も、風待草(かぜまちぐさ)・好文木(こうぶんぼく)・春告草(はるつげぐさ)・・などと多い。平安時代中頃から、梅より桜(の花)が好まれるようになり、江戸時代以降は花といえば「桜」となる。因みに「つゆ」を「梅雨」と書くのは、梅の実がなる頃に雨が多いから。
 ウメ(梅)
  梅の果実も梅と言う
 学名:Prunus mume
 バラ科サクラ属、落葉高木
 原産地は中国、奈良時代の遣隋使か遣唐使が持って来たと言う
 開花時期は1月~4月
 種類により開花期が異なる
 梅には300種以上の品種があり、野梅系・紅梅系・豊後系の3系統に分類され、梅の実を採るのは主に豊後系