m o n o 森 音

焼きもの・紙もの・布もの、そして贈りもの。
大切なmonoと出会う雑貨店。

Music City Lovers.

2016-07-15 | お知らせ

みなさま、ご無沙汰しております。
昨年末まで、森音のカフェ部門と音楽部門(CDフェアなど)を担当していた元スタッフのJです。「CAFE+ZAKKA 森音」時代、みなさまには大変お世話になりました。私が森音を退職してかれこれ約7ヶ月が経ちます。月日が流れるにつれ、森音で過ごした懐かしい日々を、ふとした時に反芻していることがここ最近よくあります。「淋しい」という感覚よりは、なんとなく初恋の人を想う気持ちにも似た、ほんのり甘酸っぱい感情です。私にとって大切な思い出というのは、いつまでも心のすぐ側にぴったりと寄り添って、どんなときでも今の自分を優しく励ましてくれたり、「コラ!」とお尻を叩いて勇気づけてくれたりする親友みたいな存在です。かけがえのない宝物ですね。とかなんとか言いながら、遠い目で森音を懐かしみつつも、やっぱり思い出に浸るだけでは満足出来ず、けっきょく森音を退職した今も、まるで親離れ出来ていない娘のように、度々実家(森音)に帰省しては、母さん(店主)の仕事の手を止めさながら、あれこれ他愛もない話を聞いてもらったりしています。森音の常連の方は、そんな光景を何度か目撃されているのではないでしょうか。森音は私にとって、昔も今も、そしてこれからも、心安らぐ実家のような大切な場所なのです。

今回、私がこうして森音のブログに記事を書かせていただくことになったのは、みなさんにちょっと嬉しいご報告があるからなんです。
この度、私が10年間選曲家として参加させていただいている、株式会社USENの音楽放送チャンネル「usen for Cafe Apres- midi」の番組放送15周年を記念して今月リリースされたコンピレイションCD『Music City Lovers~Soundtracks For Comfortable Life』(音楽をこよなく愛するusen for Cafe Apres-midiセレクター17人の入魂の一曲がそれぞれ収録されています)を大好きな森音で販売させていただくことになりました!わーい!

ここで少し「usen for Cafe Apres-midi」という番組の説明をさせていただきますね。この番組は、『Free Soul』や『Cafe Apres-midi』などのコンピCDでおなじみの橋本徹さん(http://apres-midi.biz/)が監修・選曲するライフスタイリング・ミュージック・チャンネルです。今から15年前の2001年5月にスタートしました。みなさん、USENと言えばどんなイメージをお持ちでしょうか?そもそもあまり意識したことがない方が多いのかもしれませんね。私自身、この番組の選曲家をはじめる前までは、USEN放送の全ての番組は、自動的に機械(のようなもの?)で選曲されているのだと思っていました。コンビニ、スーパー、パチンコ店など、 Jポップを主体とした音楽が、毎日同じ選曲(もしくはランダム)で勢いよく流れているBGM番組なのだと。なんだかちょっとトゲのある言い方にも聞こえますが、それが過去私がUSEN放送に抱いていた素直なイメージです。しかし「usen for Cafe Apres-midi」に出会ってからは、そんなイメージは180度変わってしまいました。そしてそれと同時に、私の選曲に対する姿勢や、音楽との関わり合い方も大きく変化していきました。

「usen for Cafe Apres-midi」という番組は、橋本徹さんを中心とする17人の音楽愛好家たちが、1日の流れや季節の移ろいなどに合わせて、ジャズ、ブラジル音楽、ジンガー・ソングライター、そしてアーバン・メロウなブラック・ミュージックなどジャンルの枠を飛び越えた、「今の気分」にフィットする音楽を、選曲家ひとりひとりが想いを込めて手紡ぎのように選曲してゆく、ハンドメイド・チャンネルです。この15年間、全国各地のカフェ、美容室、雑貨店、そして大規模な商業施設など、様々な空間の音風景を彩り続けてきました。昔からずっと憧れ続けていた「Cafe Apres-midi」や橋本徹さんが表現する音楽の世界に、私が選曲家として関われるということは、一音楽ファンとして、こんなに光栄で幸せなことはありません。

私自身、他の選曲家メンバーにくらべて、音楽に関する豊富な知識や膨大なライブラリーを持ち合わせているようなセレクターでは決してありません。だから「こんなにすごいメンバーの中に、私がいて本当にいいのだろうか…」と時々落ち込むこともあります。そんな風に自信を失いかけた時や、なんとなく選曲に迷いが生まれた時、気持ちがざわざわと落ち着かないような時に、以前、橋本さんがアプレミディ・チャンネル5周年を記念して発行された書籍の中で、語っていたある言葉を思い出すようにしています。


『あなたは音楽を愛していますか?大切なのはレコードやCDをたくさん持っていたり知っていたりということではなくて、その音楽が流れていた時間や空間にどれだけ思い出が詰まっているかだ。その思い出にこそ音楽を愛することの喜びがあふれている。もちろん純粋芸術としての音楽の存在を僕は否定しない。でも仮に人間が追憶という感情や記憶の温もりを失くしてしまったら、音楽はひどく味気ないものとして響くだろう』


この文章を読む度に、よりどころなく彷徨い続けていた心が、キュッとひとつにまとまるような感覚になります。ムクムクと熱いものが体の奥の方から沸き上がってきて「よし!がんばるぞ!」と思えてくるのです。「目に見えない音楽をさらに輝かせるものは、きっと同じように目に見えないもの。それすなわち愛なんじゃないのか。理屈ばかり並べていないで、もっと自分の中の音楽愛を磨いていかなくちゃいけない!」と、冷えきった心のエンジンが勢いよくかかりだし、また熱い気持ちで選曲作業に取り組むことが出来るのです。(ちょっと暑苦しい表現ですが、これが私の素直な気持ちです)

聴きたい音楽、知りたい情報、繋がりたい人、全てがあっという間に手に入ってしまう現代。ポンとスイッチひとつ押してしまえば、その空間や季節に合った、今流行の音楽が自動的に選曲できてしまうシステムも、私が知らないだけで、もう既にあるのかも知れません。でも結局、無意識に人の心が求めるものは、誰かが自分のために想像力をうんと働かせながら手を動かし、情熱と愛を注いで作り上げたものなのだと私は思います。それはもちろん選曲や音楽の世界に限ったことではないはずです。

伝統を受け継ぎ誠実に作られた器や、我が子のように真心込めて育てた農作物、心から気持ちよく過ごしてもらいたいと誠心誠意を尽くす飲食店、流行やまわりの雑音(無責任な意見や批判)に目や耳を奪われずに、嘘のない美しいものをセレクトし続ける雑貨店。ジャンルは違えど、皆きっと同じ志を持って「その道」を貫いてきたのだと思います。
そんな、誠実で温かい「手触り」を感じられるものに、人は無意識に心惹かれるのだと私は思います。

「街の音楽を美しくしたい」という想いからスタートしたusen for Cafe Apres-midi。スタートしてから15年間、つねにアップデートし成長をしながらフレッシュな音楽を届け続けてきました。誰かが選んだ曲がとても魅力的に響いたり、今まで聴いたことがあった音楽でも、誰かが心からすすめてくれたものには、不思議と魔法のような輝きを感じることがありますよね。その「魔法」を音楽を愛するみなさんと共有できたら本当に幸せです。橋本徹さんをはじめとする選曲家17人の想いが詰まった、このアルバムを聴いて、自分の趣味や価値観など音楽的な視野を広げるきっかけになってくれたら、こんなに嬉しいことはありません。



-----本日のBlogは、いよいよ本日よりはじまる音楽のフェアに向けて、
元スタッフが書いた文章からはじまりました---------

思い起こせばちょうど5年前、「usen for Cafe Apres-midi」が10周年を迎えたときに『Haven't We Met?』というアルバムが発売されたのが、森音でCDを販売するようになったきっかけでした。あれ以降、フェアを開催しCDを販売をしたり、さらに広がって販売したCDのアーティストが美幌町に来て演奏会を開いてくれたり、この5年は、音楽を介してたくさんの出会いがあり、大切な時間や空間を多くの方と共有できたこと、本当に嬉しく思っています。すべて、たくさんのご支持をいただいたから出来たことです。ありがとうございます。

そして月日は流れ15周年。『Music City Lovers』が発売されました。
「usen for Cafe Apres-midi」の選曲家17人が1曲ずつスペシャルな曲を選んだものをまとめた、いわば集大成ともいえる豪華なコンピレイション。ワクワクする始点から、神々しく静かな終点まで、バラエティに富んだ曲が並んでいるはずなのに、一枚通して聴くと統一感があって驚きます。抜群の安定感。安心して耳を傾けていられる心地良さ。素晴らしいアルバムです。
CDには、17人それぞれが選んだ曲と「usen for Cafe Apres-midi」にたいする想いを綴ったリーフレットがパッケージングされています。それを読むと、選曲家のみなさんが、どれほど丁寧に心を込めて季節ごとに更新される番組作りに取り組んでいるのか、痛いほどに伝わってきます。その、音楽に真剣に向き合っているプロフェッショナルの一人として、私の傍らで森音を支えていてくれたスタッフJが名を連ねていること自体を誇りに思いますし、また彼女が、時に多忙な日々に忙殺されそうになりながらも、音楽に向かう姿勢をいつも整え貫き通し、その先にある選曲作業を頑張り続けてきたことをずっと近くで見てきただけに、このCD一枚とってもいかほどの労作で、結晶のような作品であると確信が持てます。
たくさんの想いが込められた『Music City Lovers』が、たくさんの方に聴いていただけますように。そしてわたしもこのアルバムをずっと長く聴き続けることでしょう。

発売元:インパートメントさんのご好意により、『Music City Lovers』ご購入の先着30名様にポスターのプレゼントがあります。ぜひこの機会をお見逃しなくー。

CDは、発送も可能です。
詳しくはこちらのwebカタログをご覧ください。
http://cafe-morion.com/zakka-music16summer.html
※ポスターは、店頭販売のみの特典となります。ご了承ください。




ちなみに、10周年に発売されたHaven't We Met?は、このCDです。
たくさん買っていただいたので、お持ちの方も多いのでは。
森音でも、あいかわらず時々聴いています。
飽きない良いアルバムですよね。



音楽のフェア【summer breeze 2016】
7月15日(金)~18日(月・祝)の4日間
会場/mono森音 時間/10:30 - 18:00



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