いまさらながら、『告白』を読んだ。
とりわけ、思春期の子供たちの
複雑な心の動きを上手く描いている。
映画はみていないけれど、
読みながら映像が頭のなかに
浮かんでくる。
ひとつの事件を、当事者それぞれの立場で
語っていく手法。
ちょっとタイトルは思い出せないけれど、
以前に読んだ村山由佳の作品と
似た印象をうけた。
今回の作品のほうが、感情表現が
生々しい感があるかな。
結末を読んでいてハッピーエンドはないだろうと思ってはいたのだが、
一番大事な人に復讐をするという、少年にとっては一番
悲劇的な結果で、そして皮肉な方法で物語はあっけなく終わった。
教師という主人公の立場、
愛した人が残した言葉、
彼女なりに考えた「何が一番の原因か」という問いに対する答え。
そして、彼女自身が味わった
喪失感を少年に味あわせる方法は
それしかなかったのだなと
思わせる結末。
…こういう作品を読むと、親としての責任の重さがずしっとくる。
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