フットボール道場

NFL(49ers),学生リーグを中心に観戦レポ、日々思う事などを書いていきたいと思います。

ワイルドカードを終えて

2006-01-10 10:26:08 | NFL
ワイルドカードの結果

レッドスキンズ 17×10 バッカニアーズ
ペイトリオッツ 28×3 ジャガーズ
パンサーズ 23×0 ジャイアンツ
スティーラーズ 31×17 ベンガルズ


激戦というよりは、ペースを握った方が完勝した試合が目立つ。
特に、ジャガーズジャイアンツベンガルズの3チームは、
プレイオフでの経験の無さに苦しめられたような展開だった。

私の予想は3勝1敗。
予想通り?・・・ペイトリオッツの完勝を予想できた事は嬉しかったが、
ベンガルズが立ち上がりに QB Carson Palmerがシーズンエンドの負傷。
控えのJ.Kitnaは前半は健闘したが、チキンハートが影響するのか、
勝負所でおたおたしてしまうなど、かつては注目された選手とは思えないミスを連発。
大変、残念な結果となってしまったが、スティーラーズは貫禄勝ち。

スティーラーズ×ベンガルズの試合中の一幕だが、
スティーラーズには SSにT.Polamaluという選手がいる。
この選手、長髪をなびかせ、アグレッシブなプレイ、熱くなりやすい性格など、
問題児さながらのプレイぶりなのだが。
彼は2Q、プレイ後のパーソナルファウルをおかし、しかもそれが自陣深くでの行為であったため、
スティーラーズは大変なピンチを迎えた。
HCのビル・カウアーは規律に厳格な事で知られ、選手のこのような行為をかなり嫌う。
画面に映し出されたカウアーは鬼の形相。
そのPolamalu、4Qにはキトナのパスをインターセプト。
そのままフィールドを駆けめぐりリターンを頑張るがついにつかまる。

と、その時、RosebowlのRBレジー・ブッシュばりに味方にトスする。

トスはうまくいったが、勝ちの堅くなったせっかくのインターセプトをフイにするかもしれないプレイ。
ベンチに帰ったPolamaluカウアーコーチは激しく怒鳴りつける。
恐ろしいカウアーの前では神妙にしてみせるPolamalu
しかし、一通り怒鳴りつけたカウアーは、ニコッと笑うとPolamaluの肩を叩いて、
「しかし、ナイス、インターセプトだった。」というような声をかける。

名コーチ。カウアー

修羅場をくぐり抜けた懐の深さ、コーチとしての器量。かっこよかった。

 


さて、今年のプレイオフ、スーパーボウル出場チームをかけた戦いも残り8チームです。
その8チームのHCに注目してみました。
そうすると、実に今年は名将率いるチームがひじょうに多い事が分かる。

スーパーボウル優勝経験コーチ
ビル・ベリチック 3回
ジョー・ギブズ 3回
マイクシャナハン 2回
マイク・ホルムグレン 1回(敗退1も有)

スーパーボウル出場敗退
ビル・カウアー 1回
ジョン・フォックス 1回

さらに、残りの2人(ラビー・スミストニー・ダンジー)を含めた全8人に、
コーチオブザイヤーの受賞経験があるという、とんでもなく豪華な顔ぶれである。

ということで、今年はコーチの采配・駆け引きにも注目だ。

明日はワイルドカードですが、

2006-01-08 02:37:44 | NFL

新ヘッドコーチ(HC)情報

<再契約・契約延長>

Bill Parcells・・・Cowboysと2年契約
なかなか結果を出せず去就が危ぶまれていた
パーセルズ
彼は体調面に不安もあるだけに、勇退すると見られていたが、2年間の再契約に合意。
カウボーイズはメンツの揃いだしたオフェンスもあって'05シーズンは期待されたが、
J.Jonesの不調などもあってぎりぎりでプレイオフに進めず。
T.GlennD.Bredsoeの元ペイトリオッツコンビの復活は明るい話題になった。
問題は平均3.6ydsのランオフェンス、シーズン50サックのOLinesである。



<新任>

Brad Childress・・Vikingsと3年契約(詳細は不明)
ディフェンスコーディネーターのTed Cottrellが昇格するかと思われていたが、
Eaglesで4年間オフェンスコーディネーターを務めたチルドレスに決定。
バイキングスはHCデニス・グリーン以来、そこそこのタレントを揃えながらも、
毎年プレイオフ進出のボーダーラインでうろうろし、今一歩が抜け出せない。

Herman Edwards・・・Chiefsと契約する見通し
Jets HCの彼はドラフト4巡指名権とのトレードでチーフスHCとなる模様。
週明け発表であるが、これにともなってジェッツのHCが空席となった。
現在、なぜチーフスエドワーズを欲したのか詳細は不明。



少しずつ、空席が埋まりだしたHC。
49ersには今のところ目立った動きはありません。


ワイルドカード勝敗予想

2006-01-06 13:23:24 | NFL
ワイルドカードの勝敗予想を行いました。

左図をクリックしていただいても見にくいですので、

タイトルをクリック

していただきますと見やすくなります。

わかものよ、がんばれっ!

2006-01-05 00:14:39 | その他
だらだらとBlogを見ていると、ライスボウルについて書いているところが結構あるんですよ。
フットボールについて書いてあるBlogもあるけど、多くはスポーツファンといった感じのサイトなんですね。

要するにトピックの1つとしてライスボウルを取り上げているBlogで、
普段はまた別のスポーツとか食いもんとかの記事を載せてるわけですよ。
で、そうゆうスポーツファンみたいな感じの人が、
アメリカンフットボールの事をどう書いてるのか気になるじゃないですか・・・

『古畑任三郎』観ながら斜め読みしてたんだけど、
今回の法政大17×47オービックという結果から、

ライスボウル不要論
なるものがけっこういろんなとこで書かれているんです。

1フットボールファンとしては、バカなって思いますよ。
確かにラグビーじゃもっと大変な差になっているから

「日本選手権いらね!」
なんて意見もあると思うんです。

だけどね、アメリカンフットボールの世界じゃ、まだまだ学生が社会人に勝つ事は、
十分に可能性のあることなんですが、
これがどうも世間一般ではそう思われなくなりつつあるようで・・・

そこで、過去の対戦成績なんかを調べてみたんです。

 
優勝チーム スコア 相手チーム
37 1984 京都大学 29-28 レナウン
38 1985 日本大学 53-21 レナウン
39 1986 レナウン 45-42 関西学院大学
40 1987 京都大学(2) 35-34 レナウン
41 1988 京都大学(3) 42-8 レナウン
42 1989 日本大学(2) 47-7 レナウン
43 1990 日本大学(3) 42-14 アサヒビール
44 1991 日本大学(4) 35-13 松下電工
45 1992 オンワード 28-6 関西学院大学
46 1993 アサヒビール 29-20 京都大学
47 1994 アサヒビール(2) 28-23 関西学院大学
48 1995 松下電工 16-14 立命館大学
49 1996 京都大学(4) 35-21 松下電工
50 1997 リクルート 19-16 京都大学
51 1998 鹿島 39-0 法政大学
52 1999 リクルート(2) 30-16 立命館大学
53 2000 アサヒビール(3) 33-17 関西学院大学
54 2001 アサヒ飲料 52-13 法政大学
55 2002 関西学院 30-27 アサヒ飲料
56 2003 立命館大学 36-13 シーガルズ
57 2004 立命館大学(2) 28-16 オンワード
58 2005 松下電工(2) 26-7 立命館大学
59 2006 オービック(3) 47-17 法政大学


こうやって改めて見てみると、意外な事にも気づくんですね。
まず、通算戦績は学生11勝、社会人12勝と互角。
ただし最近10年間では学生3勝、社会人7勝と情勢は変わる。

社会人の勝利チームは、
レナウン1回、オンワード1回、アサヒビール3回、松下電工2回、
鹿島1回、リクルート(オービック含)3回、アサヒ飲料1回
と7チームもあって顔ぶれが多彩。

学生チームは、
京都大学4回、日本大学4回、関西学院1回、立命館大学2回、
4チームのみで、関学、立命館はいずれもごく最近勝ったのみである。
2002年関学、2003・2004年立命は、どちらも創部史上最強と考えられるチーム。

この10年、Xリーグができ、社会人チームのレベルが飛躍的に上がったと思います。
学生チームでも、最強とか最高とかそういう形容のつくチームでないと、
勝てなくなっているわけだと思います。
学生にとって、ライスボウルを勝つ事は、年々難しくなっているんでしょう。

では、サッカーの天皇杯のような形式にすれば、良いのか??

わたしは違うと思いますね。
天皇杯の形式では、J2や社会人チームがJ1を倒して優勝する事は不可能なんです。
同様に一発勝負だから、ライスで学生が勝つチャンスも拡がると思います。
学生が社会人のパワーと激突して、何試合も勝ち抜けば身体が保たないですし。
現在、本気でライスボウル優勝を目指してチーム作りをする学生チームは無いと言っても良いでしょう。
しかし、社会人とガチンコで勝負できるという経験は、
選手にもスタッフにも、とても貴重な経験になるんだと思います。
そうやって得たノウハウはチームの財産ですよね。
そのチームを他大学のチームがマネて、切磋琢磨しつつ強くなっていくのでしょう。

また近年の立命館、2002の関学のように社会人チームを圧倒した学生チームもあります。
今年の法政大学は残念でしたが、過去2回の内容と比べると随分進歩していると感じました。
経験がムダになることはないでしょう。
関東は来年、法政大に日大、早稲田大が肉薄すると思われますが、
必ず法政は1枚高いところから勝負できると思います。
来年こそは、社会人の厚い壁を破る学生チームを見たいと願います。

がんばれワカモノッ!!


ファイアー!!

2006-01-04 18:13:51 | NFL

毎年恒例となっているHC解任劇。
今年も「ファイヤー!!(fire=解雇)」とオーナーの気合いの声が飛び交っている。

現在のところ以下8名が決定済みである。
(シーズン途中解任の
マリウッチ、引退のバーミール含む)

Team
前任HC
Detroit Lions Steve Mariucci
Green Bay Packers Mike Sherman
Houston Texans Dom Capers
Kansas City Chiefs Dick Vermeil (引退)
Minnesota Vikings Mike Tice
New Orleans Saints Jim Haslett
Oakland Raiders Norv Turner
St. Louis Rams Mike Martz


大物続々といったところであるが、まだまだ他チームで手腕を発揮できるコーチが多い。
マリウッチハスレットはまだ若く有能なコーチなので、すぐに次のチームが見つかるだろう。
だけど、マリウッチはカレッジのHCの方が向いてるかもしれない。

マイク・マーツはオフェンスコーディネーター(以下OC)としては第一級だが、HCとしてはどうだろうか・・・
ノーブ・ターナーレッドスキンズでもレイダースでも期待されたものの結果を出せず。
彼もまたOCとして活躍すべき人材か・・・
ケイパースはエクスパンションチーム強化請負人としてテキサンズ初代HCとなったが、
パンサーズHC時のようなサプライズは起こせず解任となった。

プレイオフの進展とともに、新しいHCが決まっていくのであろうが、
現在のところ新HCが決定しているチームは発表されていない。
噂段階では、テキサンズブロンコスOCのGary Kubiakと交渉中である模様。
キュービアック49ersでもプレイしたし、典型的なウエストコーストオフェンスのコーチ。
ブロンコスのコーチとしても手腕は評価されているし、結果も残してきた。
決まれば楽しみだ。


49ersのドラフト指名順位が決まりました。
1巡指名権は6位か7位(レイダースとのコイントスにより決定)です。
あの成績なので、4番目までには欲しかったところですが、
4勝の5チームの対戦相手を比べ、スケジュールが厳しめであった49ersが下位へまわされた。
これはNFLのチームバランスをできるだけ均衡させる考え方の表れで、
「結構対戦相手が強かったのに、4勝もしたんだね。結構強いよ。
もっと楽な相手でも4勝しかできなかったタイタンズジェッツに先に指名させてあげなよ。」
というわけなんですね。
ルール上あらゆる面で
、Y賣ジャイアン○式チーム強化法は防止されているのです。


明日はいよいよRoseBowl です。
ブッシュライナートホワイトが・・・
しかし
テキサスビンス・ヤングもVick2世の呼び声高し。
こんなにわくわくする対戦は久々です。
ESPNの予想では、攻守にバランスのとれた
テキサス大やや有利だそうです。
USCは暴走オフェンスはともかく、ディフェンスが心配。


2005NFL Ranking ラッシング編

2006-01-03 19:28:09 | NFL

NFLも残すところプレイオフのみとなりましたが、
レギュラーシーズンの各タイトルが決定しました。

まずはラッシング記録から見ていきたいと思います。
(左表が見にくいので、記事の題名をクリックしてから見てください。見やすくなります。) 
2005年のラッシングタイトルは
SeatleShaun Alexander
1880yds、27TD共に1位。一昨年8位、昨年2位と地味な選手であるが堅実に記録を伸ばしてきた。
彼の力によってラン攻撃はリーグ3位、13勝はNFCではトップとチームにひじょうに貢献した。
なお、2005のチームラン獲得ヤードは、
1位
ATL 2546yds、2位DEN 2539yds、3位SEA 2457ydsとなっているが、
ATLDunnDuckettDENAndersonBellの二枚看板で稼いだ記録。
SEAは実質アレクサンダー1人で稼いだ記録だけに、チームの彼への依存度の高さが分かる。

今年のラッシングの特徴はアベレージの高い選手が多い事である。
アベレージ5yds超は5人もいる。
昨年はQBの
Michael Vickのみ、ラッシング記録が異常に高かった一昨年も5人である。
注目は3位
KCLarry Johnson
3年目の彼はPriest Holmesの後を継いで、ラッシング王国KCをしっかり牽引している。また13位のルーキーCadillac Williamsも注目だ。

30人の出身大学別では、
Miami(Fla)が3人、Auburnが3人、Virginiaが2人である。
Miami(Fla)Clinton PortisEdgerrin JamesWillis McGaheeとリーグを代表する選手が並ぶ。
AuburnCadillac WilliamsRonnie Brownの二人のルーキーと5年目のRudi Johnsonと若手である。
チームラン攻撃に関しては、上位10チーム中8チームがプレイオフ進出を決めている。

さて、ラッシング記録をこの3年間に広げて見てみたい。 
表は、3年間でのラッシング記録の上位11人を表している。
トップはそうそうたる名前が並ぶが、意外にも彼らが所属するチームがプレイオフ常連というわけではない。
これは1人の優秀なランナーを要しているだけではNFLで恒常的に勝つ事が難しい事を表している。
Avgでは
アレクサンダーバーバーダンの3人が抜けている。
バーバーダンは似たタイプの選手で、共にLOSを抜けるスピードの速さが持ち味。
ダンはこの3年間で2回、5yds超のアベレージを記録。
これは現在同じ記録を残す選手がいないため価値ある記録である。
彼は
バッカニアーズ時代は1000ydsラッシャーとなったことはあったが、
ファルコンズに移ってからさらに成長し記録を伸ばしている。
また
DENは唯一アベレージ5yds超のランナーを二人出しているチームでもある。
'03のPortis、今年のBellである。強力なラッシングスキームを確立しているチームといえるだろう。


移転開設

2006-01-03 19:21:11 | その他
元のブログのURLです。
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