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NPO法人 環境市民様 活動レポート

第6回寄付(2009.06~2009.11までの「緑のgoo」収益からの寄付)金額 450,000.-
NPO法人 環境市民 様より、活動レポートをいただきました。

エコ地蔵盆で地域や環境について考えよう 地蔵盆をエコに ~エコ地蔵盆のはじまり~
京都の伝統行事のひとつである地蔵盆。地蔵盆は、子どもたちの健やかな成長を願うお祭りです。毎年、8月の終わりに町内ごとに大人たちが集まり、子どもたちを楽しませています。ところが、現在の社会は、子どもたちが健やかに成長できる社会であるのかどうかが危うくなってきています。そんな社会を地域から変えていこうと、「エコ地蔵盆」の取り組みは生まれました。エコ地蔵盆では「・健康にも環境にもやさしい 食べ物を提供しよう・できるだけごみがでない工夫をしよう」とお町内に対して呼びかけています

◆広がりを見せているエコ地蔵盆
2006年から始まったエコ地蔵盆。4回目の今年は、去年よりも多くのお町内がエコ地蔵盆に取り組みました。エコ地蔵盆の取り組みをお町内が自主的に実行できるように、『やってみよう!エコ地蔵盆』という冊子を作成しました。この冊子には、これまでにエコ地蔵盆に取り組んだお町内の声や実施例、おやつの選び方、おもちゃ・プレゼントや家庭用景 品の選び方、そしてごみの減らし方を載せ、地蔵盆を盛り上げていく際に参考となるように仕上げました。そして、新聞やラジオでこの『やってみよう!エコ地蔵盆』を広報した結果、たくさんの問い合わせをいただきました。




◆さまざまなエコ地蔵盆
エコ地蔵盆と一口に言っても、同じ地蔵盆は一つもありません。それは、お町内の方々が子どもたちに一日を楽しんでもらおうと、各自が工夫しているからです。今回もさまざまな工夫がありました。町内の人同士のコミュニケーションをはかる食事会に、使い捨てではなくマイ食器の持参、ビールサーバーの使用によってごみ減量に取り組んだお町内や、マイコップを持参してできるところからエコを始めたお町内がありました。他にも、不要になったものを集めてリサイクル交換市を行ったお町内もありました。

リサイクル交換市を行ったお町内では飛行機飛ばしをして、遊びにもこだわりました。他のお町内でも、大人が子どもたちに特技を披露して盛り上がったところや、ファーストフードをやめ手作りカレーを振る舞ったお町内、おやつに近所のパン屋の焼き立てパンを選んだお町内がありました。

どのお町内も、子どもたちはみんな楽しんでいる様子が伺えました。年に一度の子どもたちが楽しみにしている地蔵盆。地蔵盆から自分たちの地域や環境のことを少しでも考えるお町内が増えるように、エコ地蔵盆の取り組みはまだまだ続きます。




環境メッセージ列車 エコトレイン「第11回グリーン購入大賞」環境大臣受賞
阪急電鉄(株)が主体として、環境市民とパートナーシップで取り組んだ環境メッセージ列車『エコトレイン未来のゆめ・まち号』によるセクターを越えた協働による環境啓発プロジェクト」に環境大臣賞に輝きました。

※グリーン購入大賞とは
環境に配慮した製品やサービスを優先的に購入する「グリーン購入」の普及拡大に取組む団体を表彰することにより、一層の取組みを奨励するとともに、活動事例の紹介を通じてグリーン購入を普及することを目的とした表彰制度です。(主催:グリーン購入ネットワーク)




◆本業における環境、CSRの取り組みをすすめる
2008年の12月から2009年7月まで、阪急電鉄によって、京都線、神戸線、宝塚線で各一編成ずつ、環境や社会貢献をテーマにしたメッセージ列車「エコトレイン 未来のゆめ・まち号」(以下エコトレイン)が運行されました。このエコトレインの企画・監修を、環境市民が協働で行いました。
 
車体外観に環境をテーマにしたラッピングを施すだけでなく、車内のポスター、ドアのステッカーやつり革等のすべてにおいて、温暖化防止や環境をテーマとした情報や沿線の自治体、NPOの環境の取り組み、協賛企業の環境活動等に関する情報を多様に提供しました。このような活動に対して、現代社会が必要とする環境コミュニケーションの先進事例として高く評価されたものです。
 
本事業は、環境市民のミッションのひとつである「経済をグリーン化する」を具体化するプロジェクトとして行いました。企業が本業において環境やCSRに取り組む事例として、また、企業とNPOのパートナーシップ事業の先進事例として、今後、各地に広がることを期待しています。


「就活にCSRセミナー2009」開催 就職の際の企業選びにCSRの視点を提案
11月8日(日)京大会館にて、「就活にCSRセミナー」を開催しました。このイベントはCSRを企業選びの一つの視点として意識してもらおうという趣旨で行っており、昨年に続き2度目の開催でした。セミナーでは企業のCSR担当者が企業理念やCSRの取り組み事例を紹介し、学生と交流する場を設けました。今回は約80人が参加し、各企業のプレゼンを熱心に聞いていました。

今回のセミナーではパナソニック(株)・阪急阪神ホールディングス(株)・(株)ワコールの3社をお招きしました。第一部では、環境活動・事業内容に沿った社会貢献活動の取り組みなど、各社のCSRの取り組みについてお話しいただきました。
第二部は、企業ブースを設置して20分間ずつのローテーションで各社を回り、CSRについて質疑応答する時間を設けました。第二部では学生から企業へ、「どれくらいの規模・人員でCSRを行っているのか」「将来CSRに関わるためにはどうすればよいか」「CSR報告書を読む際のポイントは?」などの質問が途切れることなく投げかけられていました。企業担当者も真摯に質問にご回答くださいました。イベント終了後も長い時間、学生と担当者との対話は続きました。






NGO・自治体共同の動きが加速!「環境首都をめざす自治体全国フォーラムin安城」の開催
2009年11月24~25日、愛知県安城市で「環境首都をめざす自治体全国フォーラムin安城」を開催しました。23自治体、12人の首長・副市長と、環境首都コンテスト全国ネットワークのメンバー、自治体職員を含め約80人が参加し、持続可能な地域社会を築く上での経済、雇用、産業、人材育成などのための政策や、地域からの自然エネルギー普及・自立、持続可能なまちづくりとしての交通政策のあり方などについて活発な議論がされました。




◆人材の戦略的流動化の仕組みをつくる
長野県飯田市とネットワークの連名で「人材の戦略的流動化へ向けての行動の呼びかけ~2008年、飯田での提案を踏まえて~」という提案が出されました。この提案では、低炭素社会そして持続可能な社会構築に向けて、(1)NGO、大学、企業、自治体などの主体が人材育成を通してそれぞれの特性を活かした力を高めていくことが必要である、(2)施策の統合、地域内外の多様な主体による協働が不可欠である、(3)施策統合、協働とも専門能力を持った人材が必要だが、各組織内だけでの育成には多大な時間と労力が必要になるということを確認したうえで、「地域公共人材流動化のための準備会(仮称)」を設置し、人材の身分保障、負担のあり方など具体的な検討を行う検討会へ自治体の参加を求め、同意されました。


◆再生可能エネルギーの飛躍的拡大をめざし各主体へ具体的行動を求める
愛知県新城市から「地域の主体性を大切にした、再生可能エネルギーの飛躍的拡大を」という提案が出されました。ここではNGOが積極的に取り組むことを前提に、政府、自治体、エネルギー事業者、再生可能エネルギー事業者などへ次の七つの行動を求めました。

1.地域の特性に合わせた目標設定と政策パッケージづくり

2.環境政策の統合を実現する組織づくりと人づくり

3.情報の開示、収集と活用による様々な主体が参加できる仕組みと場作り

4.自治体間、地域における連携の促進

5.自治体、NPOも参画して総合的な政策パッケージを

6.市民の主体的な参画、地域事業者の参画を

7.地域と共生するための基準策定及び紛争処理制度の設置

これらを政府や専門家の委員会、全国・地域のマスメディア、電力会社そして自治体へ広く発信することが同意されました。
すでにいくつかの自治体からは正式な参加の意思表示を受けています。今後提案実現に向けて早急に行動に移していきます。皆さんもNGOと自治体共同による持続可能な社会実現に向けての動きにご注目ください。




NPO法人 環境市民(http://www.kankyoshimin.org/)
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