まほろばの泉

亜細亜人、孫景文の交遊録にある酔譚、清談、独語、粋話など、人の吐息が感じられる無名でかつ有力な残像集です

台湾を気遣う皇后の御心

2017-04-20 20:48:21 | Weblog

 

 

春の園遊会で台湾選手と結婚した福原愛さんに陛下のお言葉につなげて愛さんにお言付けを依頼した。

東日本震災の時は台湾の方々にお世話になりました。よろしくお伝えください」と。

それは愛さんに会ったら必ず伝えようと、つねに意中に懐いていただいたお言葉だった。

 

以前、このブログで記したが、震災慰霊に当時の野田総理は台湾を国と認めず、会場の二階の一般席に駐日代表を指定して指名献花すらさせなかった。中国政府は一階席で国名を呼ばれての献花だ。

九州より狭い地域で三度の食事を一度にしても多くの庶民が義援金を供出し、かつ日本とは歴史的にも所縁のある台湾である。

 

中華街の台湾華僑も、台湾を自慢できるほど頑張った。馬総統は黄色いブルゾンを着てテレビて援助を唱えた。だか゛それにも増して国民は自発的に動いた。政府も思いもしなかった日本への人々の熱情だった。

台湾は義志とか義行という独特な共助意識が定着している。ある老人施設などは職員33人、居住している高齢者40名がボランティアとして受付や来館者の案内などで活躍している。ことさら資格だの給与などは問わない。とくに日本人の来訪では昔を懐古するように丁寧な日本語が周囲を飛び交い和ませてくれる。

 

慰霊祭の政府の対応は大国となった中国に阿る人情のかけらもない応対だった。

だが、陛下は園遊会に駐日台湾代表馮寄台氏を招待して、深甚な礼ををもって感謝のお言葉を述べている。筆者も訪れるたびに何度となく馮氏からその感激を聴いている。

 

 

                                            

 

 

今回は福原愛さんに皇后が台湾国民に含まれた意を依頼している。

台湾と皇后の秘話だが、妃殿下のころ一子の流産から体調を崩したとき台湾出身で慶大医師の荘淑キ氏から心身ともに養生に預かったことがあった。それも二十年に亘って義志で度々参内した。師の提唱する宇宙体操と薬膳料理は今でも宮中では浸透していると聞く。

一昨年の暮れ荘師は亡くなった。しかし国交断絶ゆえ公的交流はない。

 

                                            

              荘淑キ医師 御長女事務所資料

                                         

                                       台北のご婦人と松崎さん

その事を光文社女性自身の皇室記者で民間侍従と称された松崎としや氏から伺った折、国母が永年にわたってお世話になった師の弔問も叶わない事情を嘆くとともに、これは政治ではなく人の情として欠けると訪台を企図して28年3月縁者に面会して日本国民として感謝の弔意を献呈させていただいた。心意を忖度した台湾の方々が訪問の手配をおこない、官域の方々の秘めた厚遇もいただいた。

   

園遊会での皇后陛下のお言付けの意味は、歴史の恩顧と日台の厚誼を願う意志だった。

政治は諸事情を盾に言葉すら隠している。

余談だが、台湾(中華民国)と断行して中国に流れた日本および日本人を嘆いたのは台湾の日本語世代だけではない。大陸の多くの人々は「恩知らずの日本人」と嘆いていた。

それから日本人を信用できなくなった、いや、真の日本人がいなくなったと嘆いた孫文同様、日本人への愛顧すらオボロゲニしてしまった。

 

人情は国法より重し

無くなったから「友好」が、「誘降(誘い降ろし)」になったのは当然のことだ。

また両陛下の忠恕心に救われたようだ。

 

 

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