『自然お産のすすめ』監修 甲田光雄 編集 すこやかな子供を育てる勉強会 春秋社
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アレルギー性体質の根治について
最後に、アレルギー性体質の赤ちゃんのために、
どのような食事療法がよいかという問題について、
筆者の臨床経験から述べてみたいと思います。
新しい出産法で胎便を完全に排泄した赤ちゃんは、
アレルギー性疾患、
すなわち小児喘息とかアトピー性皮膚炎などに殆んどかからないものです。
しかし、胎便の排泄が不完全であったり、
その後の育児法に間違いがあったりした場合、
多少アレルギー性疾患にかかることもあります。
このような場合の食事療法としては、
完全菜食をまもるという方針でやってゆくようおすすめします。
完全菜食といっても、
チリメンジャコやゴマメなど小魚類は
子どもの発育に不可欠のカルシュウムを豊富に含んでいるのだからという理由で、
これらを食べさせている母親が意外に多いのです。
しかし完全菜食でありますから、このような小魚類もだめです。
またダシジャコとか、カツオのダシなども禁止して下さい。
ダシはコンプとかシイタケのようなものを使って下さい。
とにかく、動物性食品は腸内で腐敗しやすく、
そのための分解産物が腸壁から吸収されると、
これがアレルゲンとなって症状を悪化させる原因となるのです。
しかし植物性のものでも大豆やソバなど、
アレルゲンとなっている場合が少なくありません。
それゆえ、完全菜食であれば完全だということにはならないのです。
そのため病院で診察検査を受け、
どのような食品がアレルゲンとなっているかを詳しく調べてもらう必要があります。
大豆は蛋白源として重要な食品ですから、
この大豆製品が食べられない場合は日本人として大変困ることになります。
したがって大豆がアレルゲンとなっている人はその代替食として麩(ふ)を用いたり、
やむを得ず白身の魚(たとえばカレイとかタイなど)を食べることになります。
この問題については拙著『アレルギー性疾患克服への道』(創元社)の中で
詳しく説明しておきましたから、ご一読下さい。
ところで現代医学では、アレルゲンの探索に血眼になっているようですが、
筆者はこれについて少し発想の転換を計るべきではないかと主張したいのです。
各種のアレルゲンを泥棒のようにみたてて
シラミ潰しのように探すのも悪くはないでしょうが、
しかし泥棒は本当に浜の真砂のごとく尽きません。
どれだけ調べても、まだ残っているという可能性があるのです。
これではアレルゲン探しは、
袋小路に入ってしまったようになってしまうではありませんか。
そこで、泥棒の探索よりはむしろ戸締まりをしっかりして、
泥棒を中へ入れないようにする方法を考えたらよいでしょう。
それには腸壁や気管支の壁などに傷をつくらないことがまず肝要と主張したいのです。
腸壁に傷がなく完全な粘膜であれば、未消化の大きな分子などはそこから吸収されません。
ところが腸粘膜のどこかに傷ができると、そのようなものも吸収されてしまうのです。
これらは人体にとっては栄養素にならず、
むしろ異物(泥棒)として取り扱われることになります。
すなわちこれが抗原となり、それに対抗する抗体が体内でつくられ、
これらの抗原抗体反応がいわゆるアレルギー症状として現われてくるわけです。
したがってアレルギー性疾患を治すのには、
やはり腸や気管支の粘膜にできているであろう傷を治すことが肝要となるのです。
いったい、このような傷はどうして出来るのか。
たとえば腸について考えてみると、
やはり何といっても食事の誤まりが指摘されるでしょう。
一日三回の食事どころか間食、夜食と、のべつまくなしに食べて
胃腸を酷使する人も少なくないと思いますが、
そのような人は、どうしても胃腸の粘膜に微細な傷をつくってしまうことになります。
これは肉眼で見てもわからないような小さな傷ですから、検査をしてもわかりません。
しかし、実はこのような傷が問題なのです。
食物として摂り入れたもの、
たとえば蛋白質は完全に消化分解されアミノ酸となって腸壁から吸収されるのですが、
その蛋白分解がまだ不完全でポリペプチッドといった、
大きな分子のまま腸壁の傷から吸収されてしまうと、
厄介なことになるのです。
胃腸の酷使によってもたらされる粘膜損傷の修復といった意義も、考慮に入れた食事法、
これこそ本当の健康をめざす上で不可欠な道だということを訴えたいのです。
筆者が一日二食主義を唱えておりますのも、このような意味からであり、
摂り入れるだけのプラスの栄養学よりも、
老廃物の排泄に重点をおいたマイナス栄養学を訴えるのも、このためであります。
腸や気管の粘膜に傷がなく異物(泥棒)の侵入を許さなければ、
体内に入って抗原となることができません。
したがってまた、その泥棒を捕える警官(抗体)も必要ではなくなるでしょう。
泥棒を捕えて騒ぐよりは、
それを入れないような工夫をするという発想の転換の必要を主張する筆者の意図が、
これでわかっていただけたと思います。
なお、宿便が腸壁内に潜りこんでいる場合には、そこの腸粘膜の透過性が異常となり、
やはり異物を通過させる原因となります。
それゆえ、腸壁を完全な健康状態に保ち、異物の吸収を防止するために、
宿便を溜めないような工夫をしなければなりません。
アレルギー体質の根治には宿便を排泄しなければならないというのは、
このような理由があるからです。
断食療法がアレルギー性疾患に効果的なのは、断食によって腸壁の傷が治り、
また宿便が排泄されるからだということで説明ができると思います。
最後に、砂糖食品とアレルギー性疾患との関係について申し添えますと、
実際に、臨床上の観察でも、砂糖菓子を過食したら
アトピー性皮膚炎の湿疹がひどくなって困ったというような症例に遭遇します。
砂糖は腸内で分解されて果糖とブドウ糖になりますが、
それらが抗原になっているかどうかを調べるパッチテストをしても、
たいていは陽性にでてきません。
ですから「砂糖が悪いなんて出鱈目をいうな」と反論する人もおられるのです。
しかし、これは砂糖が腸内で醗酵し、そのため腸の粘膜をあらし、
傷つけているということを知ったら納得のゆく問題なのです。
そのために、たとえ大豆とかソバなどがアレルゲンであっても、
腸壁の傷を治すべく断食療法や少食主義などを実行していると、
不思議なことに、
それらを食べてもアレルギー症状がおこらなくなるというケースがあるのです。
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アレルギー性体質の根治について
最後に、アレルギー性体質の赤ちゃんのために、
どのような食事療法がよいかという問題について、
筆者の臨床経験から述べてみたいと思います。
新しい出産法で胎便を完全に排泄した赤ちゃんは、
アレルギー性疾患、
すなわち小児喘息とかアトピー性皮膚炎などに殆んどかからないものです。
しかし、胎便の排泄が不完全であったり、
その後の育児法に間違いがあったりした場合、
多少アレルギー性疾患にかかることもあります。
このような場合の食事療法としては、
完全菜食をまもるという方針でやってゆくようおすすめします。
完全菜食といっても、
チリメンジャコやゴマメなど小魚類は
子どもの発育に不可欠のカルシュウムを豊富に含んでいるのだからという理由で、
これらを食べさせている母親が意外に多いのです。
しかし完全菜食でありますから、このような小魚類もだめです。
またダシジャコとか、カツオのダシなども禁止して下さい。
ダシはコンプとかシイタケのようなものを使って下さい。
とにかく、動物性食品は腸内で腐敗しやすく、
そのための分解産物が腸壁から吸収されると、
これがアレルゲンとなって症状を悪化させる原因となるのです。
しかし植物性のものでも大豆やソバなど、
アレルゲンとなっている場合が少なくありません。
それゆえ、完全菜食であれば完全だということにはならないのです。
そのため病院で診察検査を受け、
どのような食品がアレルゲンとなっているかを詳しく調べてもらう必要があります。
大豆は蛋白源として重要な食品ですから、
この大豆製品が食べられない場合は日本人として大変困ることになります。
したがって大豆がアレルゲンとなっている人はその代替食として麩(ふ)を用いたり、
やむを得ず白身の魚(たとえばカレイとかタイなど)を食べることになります。
この問題については拙著『アレルギー性疾患克服への道』(創元社)の中で
詳しく説明しておきましたから、ご一読下さい。
ところで現代医学では、アレルゲンの探索に血眼になっているようですが、
筆者はこれについて少し発想の転換を計るべきではないかと主張したいのです。
各種のアレルゲンを泥棒のようにみたてて
シラミ潰しのように探すのも悪くはないでしょうが、
しかし泥棒は本当に浜の真砂のごとく尽きません。
どれだけ調べても、まだ残っているという可能性があるのです。
これではアレルゲン探しは、
袋小路に入ってしまったようになってしまうではありませんか。
そこで、泥棒の探索よりはむしろ戸締まりをしっかりして、
泥棒を中へ入れないようにする方法を考えたらよいでしょう。
それには腸壁や気管支の壁などに傷をつくらないことがまず肝要と主張したいのです。
腸壁に傷がなく完全な粘膜であれば、未消化の大きな分子などはそこから吸収されません。
ところが腸粘膜のどこかに傷ができると、そのようなものも吸収されてしまうのです。
これらは人体にとっては栄養素にならず、
むしろ異物(泥棒)として取り扱われることになります。
すなわちこれが抗原となり、それに対抗する抗体が体内でつくられ、
これらの抗原抗体反応がいわゆるアレルギー症状として現われてくるわけです。
したがってアレルギー性疾患を治すのには、
やはり腸や気管支の粘膜にできているであろう傷を治すことが肝要となるのです。
いったい、このような傷はどうして出来るのか。
たとえば腸について考えてみると、
やはり何といっても食事の誤まりが指摘されるでしょう。
一日三回の食事どころか間食、夜食と、のべつまくなしに食べて
胃腸を酷使する人も少なくないと思いますが、
そのような人は、どうしても胃腸の粘膜に微細な傷をつくってしまうことになります。
これは肉眼で見てもわからないような小さな傷ですから、検査をしてもわかりません。
しかし、実はこのような傷が問題なのです。
食物として摂り入れたもの、
たとえば蛋白質は完全に消化分解されアミノ酸となって腸壁から吸収されるのですが、
その蛋白分解がまだ不完全でポリペプチッドといった、
大きな分子のまま腸壁の傷から吸収されてしまうと、
厄介なことになるのです。
胃腸の酷使によってもたらされる粘膜損傷の修復といった意義も、考慮に入れた食事法、
これこそ本当の健康をめざす上で不可欠な道だということを訴えたいのです。
筆者が一日二食主義を唱えておりますのも、このような意味からであり、
摂り入れるだけのプラスの栄養学よりも、
老廃物の排泄に重点をおいたマイナス栄養学を訴えるのも、このためであります。
腸や気管の粘膜に傷がなく異物(泥棒)の侵入を許さなければ、
体内に入って抗原となることができません。
したがってまた、その泥棒を捕える警官(抗体)も必要ではなくなるでしょう。
泥棒を捕えて騒ぐよりは、
それを入れないような工夫をするという発想の転換の必要を主張する筆者の意図が、
これでわかっていただけたと思います。
なお、宿便が腸壁内に潜りこんでいる場合には、そこの腸粘膜の透過性が異常となり、
やはり異物を通過させる原因となります。
それゆえ、腸壁を完全な健康状態に保ち、異物の吸収を防止するために、
宿便を溜めないような工夫をしなければなりません。
アレルギー体質の根治には宿便を排泄しなければならないというのは、
このような理由があるからです。
断食療法がアレルギー性疾患に効果的なのは、断食によって腸壁の傷が治り、
また宿便が排泄されるからだということで説明ができると思います。
最後に、砂糖食品とアレルギー性疾患との関係について申し添えますと、
実際に、臨床上の観察でも、砂糖菓子を過食したら
アトピー性皮膚炎の湿疹がひどくなって困ったというような症例に遭遇します。
砂糖は腸内で分解されて果糖とブドウ糖になりますが、
それらが抗原になっているかどうかを調べるパッチテストをしても、
たいていは陽性にでてきません。
ですから「砂糖が悪いなんて出鱈目をいうな」と反論する人もおられるのです。
しかし、これは砂糖が腸内で醗酵し、そのため腸の粘膜をあらし、
傷つけているということを知ったら納得のゆく問題なのです。
そのために、たとえ大豆とかソバなどがアレルゲンであっても、
腸壁の傷を治すべく断食療法や少食主義などを実行していると、
不思議なことに、
それらを食べてもアレルギー症状がおこらなくなるというケースがあるのです。











とても素敵なブログですね。
最近は投稿されていないようですが、とても読みがいのあるブログを発見しました。
まだお若いのに、食の事をちゃんと考えていらっしゃる方がおられるというのはほんとうに素晴らしいことだと思います。
わたしは食で病気は治ると信じています。
しかしながら、今の世の中なんでもかんでもビジネスです。
薬剤業界にとって、ただ単に食事でガンやHIVが治せるということが一般の人々に知れてしまったら彼らの利益はなくなってしまいます。
そういう風に現実は悲しいですが、そんな現実に立ち向かっていきたいですね。